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自分をすくえるのはスプーンだけ。演劇と建築と自然と。好きなことをして暮らす。徒然ない日…

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自分をすくえるのはスプーンだけ。演劇と建築と自然と。好きなことをして暮らす。徒然ない日記。

最近の記事

多様性を滅ぼすグローバリズムの脅威

言語にあらわれる自然観や宗教観について、ハッとさせられるメッセージがありました。 数字の概念がない言語があるというのがとても興味深くて、そうなると大きな建物をつくったりすることもできないわけです。 他にも、常にどの方角に向いているかが重要視される言語があったり。 自分の日常と比較すると到底考えられないような生き方に思えます。 でも、なんだかとても楽しそうだし、今自分が身にまとっているものや縛られているものが本当に必要なの?って立ち止まって考えてみると 多分無くていい

    • 良元優作の帰り道を聴いて

      2023.1104島根県隠岐海士町で高校生が主催するAMAFESという音楽フェスがおこなわれました。 紙やダンボールで手作りされた装飾は、時折強くなる雨に耐えながら最後まで彼らの意思を示したメッセージを掲げていました。 高校生は、新宿ルイードのScrap Alleyを卒業して少しのルールと自由の中で活々と青春を楽しんでいるように見えます。 賑やかに盛り上がるステージが続く中、姿勢を正した良元優作がイスに座りギターを弾き始めます。 異様に強いアーティストの匂いを纏った彼

      • 頑張らなくていい島

        こんなタイトルを書くと誤解を招く恐れがありますが、今の日本社会は相当に頑張らないといけない大きな島だなぁと感じたことがきっかけでした。 中間所得者が、これだけ物価上昇と社会保障費の負担を体感しているということは、低所得者がどれだけ苦しい思いをしているか容易に想像できるほど、この大きな島は深刻な問題に答えを見つけられないまま漂流しているように見えます。 この現実に、頑張れば未来が開けるのか?と言う問いに、今はなんだか虚しさの衣を纏った答えしか用意ができそうにありません。

        • 大きなまちづくりについての考察その4

          小さな島ではあらゆる分野で人手不足となり、一人ひとりの力が意識されます。人が減ると供給されなくなるものがあります。 たとえば、医療受診は隣の島へ船で渡らなければならないかもしれません。直行便のフェリーは島に着かなくなるかもしれません。今の社会インフラを維持するために人口は一つの基準になります。 供給が途絶えれば、減少は急加速して10年後に3〜4割減ということもあるかもしれません。また、人口構成は団塊の世代がボリュームゾーンであるため、働ける人の数はたとえ高齢化率が下がって

        多様性を滅ぼすグローバリズムの脅威

          世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

          京都市在住の大学法学部の3年生の短期インターンを受け入れました。 求人サイトから応募をされ、WEB面談の後、熱量の高いメッセージをいただき、受け入れを決めました。 単身で旅費は全て自腹。政治に興味があり地方自治体の実情を知りたいという動機だそうです。行政を中心として1日3〜4件を周り、1回1時間以上の聴き取りをされました。見聞したもの全てが新鮮で、授業で学ぶことしかなかった知識が一気に現実になったようです。 インターンの受入れは、各方面の方のご協力があって実現します。今回

          世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

          音楽にヘンなものが無くなったのか?

          若者と音楽の話になり、「昔の音楽はさ」みたいな話をおっさんがしていまいました。 「ヘンなものが無くなったように思う」と、口から出た名前が「たま」。それはたまたま出た名前だったのですが、他にはフォーク・クルセイダーズや筋肉少女帯、J.Aシーザー、(ああ、もう忘れてしまったなあ) 当時は表現の自由が受入れられ、そういったものを評価できる社会だった(紅白に出たり)のかなと思い出していました。しかし近年は様々なものの評価が画一化されているように感じます。 web社会が定番化した

          音楽にヘンなものが無くなったのか?

          大きなまちづくりについての考察その3

          まちづくりとは何でしょうか? まちをつくっている人とは誰でしょうか? 誰もがそれを意識せず日々生活を送っているわけですが、それが「まちをつくっている」状態なのかもしれません。 寝て、起きて、食べて、排泄して、を繰り返すだけでまちがつくられていく。 それに好きなことをする時間であったり、面倒くさいことや義務感でやらなければならないことが足されていき、ストレスフルな生活が出来上がってしまう場合もあります。 今の生活に足りないもの、困っていることや、今後困るであろうこと、

          大きなまちづくりについての考察その3

          大きなまちづくりについての考察 その2

          過疎地域の問題として大きなウエイトを占めているのが「緊急性は低いが重要な事」 特に、教育、人材育成などがそれで、聞く話によると真っ先に予算を削られるのが教育だとか。 さて、人材育成についてはどうでしょうか?これは大きなまちづくりに関して言えば教育と同じことが言えます。 地域の問題を捉え、どのように向き合い取り組むか。小さな成功を積み重ねた結果が大きなまちづくりになる。という方程式が昨今のまちづくりでは大きく取り上げられます。 ですが、そもそもどんな人を育てるために教育

          大きなまちづくりについての考察 その2

          大きなまちづくりについての考察その1

          娘があまり行きたがらなかった海、今年は誘うとノリが良く、浮き輪で足の届かないところも少し行けるようになりました。 夕方の渡津海水浴場は穴場で夕食を持っていくとプライベートビーチを存分に楽しめます。 ここは島津島(しまづしま)という無人島で、私たちの住む有人島「知夫里島」(ちぶりじま)とは橋で繋がっており、歩いて渡ることができます。 島津島の北北西には渡津神社があり、その「渡津」を取って渡津海水浴場と名付けられたのでしょう。 渡津神社(わたつじんじゃ) かつては「地触神

          大きなまちづくりについての考察その1

          地域社会を維持するものが感情を動機としているならば

           これからのビジネスは、文化的価値を高め、デザインを纏い内発的な美意識を表出させることで高付加価値な商品、いや寧ろ作品と言えるようなものが好んで求められるでしょう。 地方においては、バックキャスティングでサービスを設計し、その水準を上げながら、その土地にしかない価値をどのように提供するかが地方で稼ぐカギと考えられています。 大きな組織でなくても、経営の旗を握る者はその目的を掲げ、目標達成の最短距離を計画書に書き記す。 サービスの指針を可視化して、全体共有のために日々同じこ

          地域社会を維持するものが感情を動機としているならば

          だから芸術に説明は要らないのだ。

          20代の頃に出会った演劇の世界で様々な夢を見た。それは商業的価値とは程遠い場所で、只々観客との対話を独自の手法でおこなうものだった。 各地へ移動しながら、公演を楽しみにする観客と共に劇場を作り、演じ、劇が終わるとその夜は打ち上げが始まる。 観客は観たものの話をしたり、懐かしい再会を喜んだり、楽器を演奏したり、歌ったり踊ったりして酒を飲む。 劇場という一つの場に、その瞬間引き寄せられた人々のハレの時間が作られる。 そして劇場は解体され何事もなく日常に戻る。 形に残るも

          だから芸術に説明は要らないのだ。

          無くしたもの見つけた

          若者との些細なコミュニケーションから感じたこと 島に最近、喫茶店ができた。 20代の若夫婦が一からDIYで古い納屋を店舗に創り変えた。 店は週末だけの営業。その他は夫婦それぞれ2つ以上の仕事を復業している。 数年前から今の生活を計画して、難しいとされる喫茶店の経営をしながら、様々な仕事をする彼らの行動は、なにか普遍的要素を持っている気がしてなりません。 話は変わり、少し前に若者のキャリアプランについて話す機会があって、 「そもそもキャリアって何だろうと思う」 と

          無くしたもの見つけた

          吾note始

          この島に現れる夕陽はいつだって優しい。 いつだって。 夕陽にはなれないが、 暫し沈んでいく感覚を楽しむように 書いていきたいと思います。 目標は作らず(笑)

          吾note始