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頑張らなくていい島

こんなタイトルを書くと誤解を招く恐れがありますが、今の日本社会は相当に頑張らないといけない大きな島だなぁと感じたことがきっかけでした。

中間所得者が、これだけ物価上昇と社会保障費の負担を体感しているということは、低所得者がどれだけ苦しい思いをしているか容易に想像できるほど、この大きな島は深刻な問題に答えを見つけられないまま漂流しているように見えます。

この現実に、頑張れば未来が開けるのか?と言う問いに、今はなんだか虚しさの衣を纏った答えしか用意ができそうにありません。

この国は今だに「成長」と言うワードを使って頑張る社会を作りだそうとしています。明らかに衰退してゆく身体に薬剤を注入して近隣の脅威でムチを打っているように思えるのです。

衰退を受け入れ、緩やかな共生で作り出される人々の内なる豊かさを描くことはできないのでしょうか?

働くことの喜びや、他者となにかを創造する幸せは危機感の中から生まれてくるわけではないと思うのです。

そこで、田舎で暮らすことが頑張らずに暮らすということとイコールになればいいと思っています。

実際に田舎で頑張ると相当に疲弊します。なぜなら、欲望の渦巻く都会は周囲に頑張っている人が大勢いて、頑張った分の比較ができたり、頑張って疲弊した時に何かで補ったり発散ができるような環境(娯楽)が作られている。という側面があると思うのです。(ただ、それでも疲弊する人が多い)

その環境が田舎にはありません。頑張ればそれがストレスの蓄積になっていきます。特に離島という環境は容易に他の場所へ行けないため頑張ることは、ともすれば命取りになります。

この島には「まあええだわい」という名言(方言)があって、息詰まるほど頑張った時は心の中でこの言葉をつぶやきます。本当の意味とは異なりますが「ムリはしない」と自分に語りかけるのに使うと楽しく暮らせるちょうどいい言葉です。

まあええだわ

無理をせず、大丈夫な程度にしっかりやる。互いにフォローし合える状態って、こんなスタイルから始まるのかなと思っています。

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