見出し画像

【体験談】30歳になって信用情報のカラクリを知らないとヤバいと思ったとき

金融機関に勤めていれば金融リテラシーが高いのだと思っていましたが、いくらプロ級のポートフォリオ運用術を学んだところで欠けている、というかだーれも教えてくれはしない、が、めちゃめちゃ重要な「信用情報」について今回は体験談をお話ししたいと思います。

◼️1. そもそも”信用情報”とは何か

信用情報、と聞いてピンと来ない人は絶対この体験談を読んだ方がいいです。信用情報というのは「その人が借りたお金をちゃんと返す人なのかを示す成績表」です。私はお金なんか借りたことないわ〜という人もいるかもしれませんが、それはとんでもない勘違いです。ほとんどの人は30歳になるまでに数多くの信用情報を蓄積しています。例えば、賃貸マンションを保証会社経由で借りたとき、ポイントカードのついでにクレジットカードを作ったとき、などです。

◼️2. 何で信用情報って超大事と思うようになったか

学生時代は節約生活をしながらバイトで稼いで、サークルで散財する、という日々を過ごしていたものの、社会人になってお金が少しずつ余裕が出てきて、貯蓄や投資を始めました。年収も上がってきたので、サラリーマン大家でも始めるか!と思って不動産会社をハシゴして情報収集しました。もちろんお客さんなので丁寧に対応してくれるのですが、どの担当者もちょっと話が弾んだところで必ず確認してくることが、年収と信用情報でした。このときはまだ「はは〜ん、私のこと疑ってるのか、大丈夫、金はある」と思ってました。正直思ってました。

◼️3. お金があることと信用情報が良いことは違う

具体的に不動産投資話が進んだとき、投資用ローンを組むために銀行の仮審査をする必要性が出てきました。ここで、信用情報の問題に直面しました。仮審査で落ちる銀行がいくつか出てきたのです。「え?年収基準クリアしとんのに何で?」ええ、ここからめっちゃ調べました。(← おそっ!)そして、個人信用情報機関から自分の信用情報を取り寄せました。個人信用情報機関というのは、指定信用情報機関(CIC)や日本信用情報機構(JIC)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)のことです。タダではありませんが、意外と面白いので一度は見てみることをお勧めします。(何度も見るものではありません。)

◼️4. ”キレイな”信用情報とは?

信用情報というのは実は何もない状態というのも良くなかったりします。良いんか悪いんか判断基準がない、というやつです。参照してみた銀行から見れば、このデータ合ってるのかな、みたいな、あらぬ疑いにも繋がったりしそうです。「ちゃんと借りて遅延なく返すこと」、まずはこれがキレイな信用情報の条件です。もちろん、延滞なんてあろうことなら1バツ、2バツ、・・・と地獄に向かっています。ブラックリストという言葉を知るのはブラックリストに載ってから、というやつです。バツの数はもちろん「お金に困ったことがある」ことを示すのですが、それは同時に「お金にルーズな人なのだ」という印象も与えるからです。

◼️5. 私が特に苦労せず改善できたであろうところ

私自身、延滞があったわけではありません。なのでバツなしです。それに貯蓄もあります。でも、客観的に見て良くない行動がいくつかありました。例えば、

・使っていないクレジットカードを大量に持っている(←行くお店毎に作ってしまったし、上限の増額連絡が来ると喜んでた)

・クレジットカードでリボ払いを許可している(←クレジットカードの利用は悪くない、でも割賦払いは良くない)

・ポイントバック欲しさにクレジットカードを発行してすぐ解約したことがあった(←短期間で何度も信用情報の照会が入っていた)

・住所がちゃんと変更されていなかった(←多分大したことはない)

・預金口座にオーバードラフト(借越)枠が付いていた(←口座開設時にチェックしたっぽい)

・ローンを借りてそれ以上の利回りで運用したれ、と思ってカードローンを組んだことがあった(←全然アウト)

◼️6. 信用情報の保管期間は5年

これは大学生活4年間より長いです。つまり、自分の信用情報が「悪い」と分かったとして、全力で改善をしても5年先。ちょっとした気の緩みで延滞してしまうのが最も悔やまれるわけですが、それ以外でも、”信用情報とご縁のないうちに”信用情報に気を使っておくことが大事になってきます。

つまり、お金に困っていない、あるいは頑張って済むレベルなのであれば、

信用情報をキレイに保つこと

これは必ずあなたを助けます。数百万円、あるいは数千万円変わってくるかもしれませんよ。そうでなくても金利はちびちびあなたの人生を蝕みます。クレジット!と言って使っていたカードがよく見てみると、カードローンだったなんてことにならないように!

(20代でこのことに気づけた私は、その後自信満々で銀行審査に臨み、最優遇金利で無事都心に自宅マンションを購入することができました。ちなみに、海外に住み始めたときなども、その後定住して借入をする予定があるのであれば、早い段階でクレジットカードを作り、ちゃんとした支払履歴を作り始めるのも大事なようです。)

いただいたサポートはしっかり運用し、運用利益を含めて運営に役立てたいと思います。