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【学び】株式投資を始めるときは模擬トレードをやるべき

株式投資を始める際には何から始めたらいいのだろう、と悩む人も多いはずです。そして、

「まずはやってみることです。」

というどこからともない囁きに背中を押されて、証券口座を開設してみたという人もいるでしょう。ただ、実際には何をしたらよいのかが分からず、最初の一歩を踏み出すのが怖くてそのままになってしまう人もいます。そんな人には

「模擬トレード」

をお勧めしたいと思います。

模擬トレードは、株式投資とはどういうものなのかを体感するためにやる

いくつかの証券会社では「デモ機能」を準備してくれていますが、これは模擬トレードをやる目的もありますが、取引システムの使い方に慣れるという趣旨もあります。もちろん、取引システムにも慣れるべきですが、ここではまず

「株式投資とはどういうものなのか」

を体感することに照準を合わせてもらいたいと思います。システムに慣れたから投資が成功するわけではありませんので。

模擬トレードの具体例

模擬トレードと聞いてイメージができる人とできない人がいると思いますので、具体例を書いてみます。

条件:運用資金300万円、投資期間6ヶ月
   投資銘柄は3〜5つでそれぞれへの投資金額や割合は自由。
   投資理由、利回り目標を定めた上で、総合成績を見て投資結果を振り返る

ポイントは、投資期間を決めること、です。あまり短すぎると銘柄に関するイベントが少ないので半年くらいがちょうどいいでしょう。

銘柄はあまり多くない方がよいので最大で5つとします。欲張ると選択が雑になりますしね。自信のない銘柄は入れる必要はありません。

総合成績において大事なことはもちろん増えていることですが、増えれば増えるほどよいかどうかはご自身で決めてください。これが利回り目標の設定作業です。

重要なのは、投資理由で、長くても短くても構いませんが、なぜその銘柄にしたのか、様々な点から記録に残してください。消去法だろうと、名前をもともと知っていたからだろうと構いませんので、投資決定に至ったプロセスを明記しておくことです。

投資した後もしっかりフォローし、そして振り返る

模擬トレードを開始した後は、6ヶ月後まで放ったらかしでは全く意味がありません。

逐一銘柄に関するニュースは調べ、そして株価の値動きに対して自分なりに感想を持って下さい。ただし、何があっても6ヶ月間は手放すことはできません。ただ、銘柄に何が起こって、どういう株価の動きになったか、は最後に振り返るので、書き溜めておくことが重要です。

6ヶ月経った後、総合成績を様々な角度から分析してみましょう。ラストスパートで思うとおりの結果になったのか、あるいは順調に目指していた株価に向かったのか、はたまた明後日の方向に向かったのか、そしてチャートをみて、大きな値動きをもたらしたイベントはなんだったか。あるいは選んだ銘柄同士を比べて株価の動きに違いはあったか、など、考察できることはたくさんあります。

模擬トレードは軽い気持ちでやる

「投資は実践あるのみです。」というのもまたごもっともではあるのですが、それでも不安な人はいるものです。損益が出てしまいますからね。ギャンブルが好きな人とそうでない人がいるのと同じです。

模擬トレードは”模擬”ですから、損失の心配をする必要はありません。資金が実際にはなくてもできるのが良いところです。ただ、あなたが選んだ投資に対する成績表は得ることができます。ニュースを見て漫然と考えるだけではなく、要は無限にある投資機会からあなたが一体どんなことに重点を置いて銘柄選びを行い、そしてそれがどういった結果をもたらし得るか、ということをより臨場感を持って体験することが非常に重要なのです。

模擬トレードは軽い気持ちでやるのがいいです。ただし、選択は適当ではいけません。

模擬トレードで得られたものをベースに実践トレードへ

突き放す言い方にはなりますが、「模擬トレード」は真似事に過ぎません。だから、実際にやるのとは大きく違います。

でも、パイロットだって最初からいきなり大きな機体を操縦するわけではなく、シミュレーターなどを使って訓練するでしょう?投資もまた「模擬トレード」でもって多くのことが得られます。

「模擬トレード」で仮に”失敗”したと思うような結果だったとしても、それは心配する必要はありません。むしろ”失敗”した人の方が、得られることが大きいからです。

最初の選択が間違っていたのか、投資のロジックが間違っていたのか、あるいは何も間違っていなかったがそれでも”失敗”したのか、など考えることがたくさんありますね。それこそがまさに株式投資をしながら培っていく経験そのものであり、あなたがそのスタートラインに立った何よりの証拠なのです。


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