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「誰よりも側で頑張りに気がつける存在に」 HLAB 2024 Board Introduction #4 Nagisa Nakajima

2024年8月に行われる予定のHLAB サマースクールを中心となって運営していく学生メンバー(ボードメンバー)の、サマースクールや運営に携わる思いをお届けする「HLAB 2024 Board Introduction」。

今回は、HLAB 2024でプログラムや全体研修をまとめるプログラム局長、中島渚さんにお話を聞いてきました。

中島渚 Nagisa Nakajima
出身地:東京都
学年:学部2年
最近の悩み:はまった曲を聞きすぎて飽きてしまうこと
2024年の抱負:当たり前のレベルをあげる



限界を知ってしまったが故の挑戦

ーあなたが去年を経て、プログラム局長になった理由はなんですか?
HLAB 2024ボードに応募するという以前に、私はそもそも2年目もHLABに関わるかどうか悩んでいました。それは昨年、サマースクール運営委員として不完全燃焼で終わってしまったからです。
高校生の時にサマースクールに参加者として参加し、それは私の人生の転機となりました。その際に体験したサマースクールの素晴らしさを忘れられず、運営委員としてHLABに戻ってくると固く決意していました。

そんな思いでHLABに運営委員として戻ってきましたが、やりきれない部分が多く、自分の存在意義に悩んだ半年でした。しかしその反面、安心した面もありました。なぜなら自分の限界を知ってしまったからです。

自分の中で、運営委員として活動していた2023年の目標は「自分が好きな自分を取り戻す」でした。自分が好きな自分というのは、サマースクールに参加した2021年の自分です。その頃の自分は「頑張れない時に頑張れる自分」でした。2022年は頑張れなかったがために、2023年はこの目標を掲げ、本気で頑張らないといけないと挑戦しましたが、いつしかポジティブな自分が、もう自分にはできないと決めつけてしまうネガティブな自分に変わってしまいました。

自分の限界を知ってしまったことで、今年も挑戦するか迷っていました。しかし、自分が頑張れないまま終わることが悔しく、不完全燃焼を完全燃焼で終えるために、今年も挑戦すると決めました。

-HLAB 2024  Vision-
Light your future
-灯そう、ここから-

とにかくこの1年を無駄にしたくない

ーHLAB 2024全体のVisionのように、あなたが自分の未来を切り開いて、灯した経験/瞬間は何ですか?
私は早くに進学する大学が決まり、大学入学までの期間、時間の余裕がありました。他の高校3年生は勉強に向き合わなければならない中、わたしにはたくさんの時間が与えられていることに気がつきました。そこから、とにかくこの1年を無駄にしてはいけない、と決心しました。「1年を無駄にしない」ことのゴールが何かは明確にはありませんでしたが、とにかく、振り返った時にあの1年が無駄じゃなかったな、と思える1年にしようと決めていました。
しかし、きっかけがありませんでした。学校という一つのコミュニティの中で6年間生活し、学校外で活動することがなかったので情報の仕入れ方がわからなかったのです。そんな時、高校の先輩のインスタでHLABを見つけました。何もよくわからないけれど、気になり、載せていた先輩にお話を聞き、ますます興味が湧きました。自分の未来を切り拓いた瞬間は、このHLABの応募エッセイを提出した瞬間です。HLABに参加したことが転機となり、情報源と高め合っていける仲間を得て、熱意を高められ、積極的に挑戦していけるようになりました。

HLABは1つのきっかけであり、1つの手段でしかなかったと思います。ですが、あの時にHLABという存在に出会えたことが偶然で、私にとっての唯一のチャンスだったのだと思います。HLABに応募していなければ今の私はいません。

-HLAB 2024  リーダーシップ・プログラム テーマ-
一人ひとりが先に進み続けるための、より熱くてより強い、
最初の場を作る

誰よりも側で頑張りに気が付ける存在に

ー今年のリーダーシップ・プログラムのテーマとして「より熱くてより強い、最初の場を作る」とありますが、あなたが作りたい「最初の場」はどんな場所ですか?
私は昨年の運営委員が初めて顔合わせしたキックオフ合宿の閉会式でスピーチをしました。その時の文章が、今でも心の中に強く残っています。
その時わたしは、このようにスピーチをしました。

「高校生の時サマースクールに参加して、今年は大学生運営委員として戻ってきました。あの時のサマースクールがものすごく良かったものだからこそ、戻ってきました。確かにHLABへの愛や感謝は計り知れないほどあります。ですが、今年運営委員としてHLABに戻ってきて、あの時と同じサマースクールを作りたいという思いはないです。過去参加した人も、過去参加していない人も、地域は別だけど、今年のメンバー全員で一緒になって作る今年だけのHLAB 2023 サマースクール。過去参加していなくても、また、キックオフ合宿に参加できなかったメンバーがこれから入ってきても、寂しく孤独に感じないコミュニティにしたいなです。月並みな表現にはなってしまいますが、誰一人欠けずにワンチームで頑張れるチーム作りに貢献したいなと思っています。2023年のHLAB学生チームで作り上げるサマースクールが見たいという思いに駆られています。」

こう語りました。この思いは今でも変わっていません。バックグラウンドが違う全ての大学生が安心して挑戦できる、寂しく孤独を感じないコミュニティにしたいです。そうすれば、それぞれがここをスタート地点にステップアップしても、この場はきっと「ホーム」になると思います。思い出して心があたたかくなる場があるから頑張れる、そんな熱くて強い場を作りたいです。今年は、運営委員の中でもチーフ(局長)という立場であるので、誰よりも側でチームメンバーの頑張りに気がつける存在になりたいと思っています。

去年開催地域での一枚

新たな気づきに圧倒される場所

ーあなたにとって、HLABは何ですか?
私にとってHLABとは、自分を追い込む場です。
HLABには、高校生として参加、そして昨年大学生運営委員として関わりました。その2つに共通するのは、自分ができないことが露わになったということです。そして、今年はプログラム局長としてHLABに関わり、さらに自分ができること、できないことがわかるようになりました。
しかし、周りにはそれを当たり前としてできている仲間がいます。このままできないで終わらせたくない、私もできるようになりたいと、日々当たり前のレベルを上げることに奮闘しています。一方で、周りの人からすると私ができていることができないこともあり、お互いに助け合い、お互いから学び合っています。日々お互いの良い所の盗み合いです。どんどん成長している気がして、ワクワクしています。サマースクールを終えた時、任期を終えた時、自分がどんな姿になっているのかがとても楽しみです。どこまで行けるのか限界を突破したいと思っています。

また、私が思う、HLABにいる人は「違和感を違和感で終わらせない人」だと思っています。感じた少しの違和感の在りどころをちゃんと探す、これって本当に難しいことだと思います。向き合うとわからなくなることはざらにあるし、スルーしようと思えばできることです。それでもHLABにいる人は素直に向き合い、納得いくまで考える人たちだと感じています。
言い換えると、「こだわりを持ち続ける」ことなのだと思ってます。

「こだわりがなくなることを『大人になった』『人としての器が大きくなった』と思うのかもしれないが、それは単に鈍くなっただけかもしれない。」

こだわりを持ち続けて考え抜く。物事をちゃんと考え抜く人たちだからこそ、そんな人たちからもらう言葉は大事なものです。そんなメンバーと出会えるのが私にとってのHLABです


一夏の忘れられない体験づくり

ーこれから応募してきてくれる運営委員と一緒に、どんなHLAB 2024 サマースクールを作り上げたいですか?
先ほどの「最初の場」の問いと被りますが、今年のメンバーが作る、今年だけの、HLAB 2024サマースクールを作りたいのはずっと変わりません。
そもそも、集まってくる大学生は学校も年齢も出身も何もかも違う人たちです。それでも「HLABという場所に集まった大学生」だけは共通項として変わりません。HLABに何かの思いがあって、応募し、選考を通り、集まった大学生です。それぞれが高校生に届けたい思いをサマースクールで伝える、そんなサマースクールになれば良いと思っています。
そして、伝え切ることを目標にするのではなく、サマースクール限りで終わる関係性ではなく、高校生と大学生、そして大学生と大学生もサマースクール後も続いていくような深い関係を作れる密度の濃い時間にしたいです。深い関係を作るために、寝食を共にし、一夏の忘れられない体験づくりに励みたいと思います。

充実とは、受け身のものではない

ー応募を考えている人にメッセージをお願いします
過去参加者であり、大学生運営委員(以下:メンター)として活動した昨年の中で、忘れられない日があります。それがサマースクールの開会式です。
私は高校生として参加したサマースクールの閉会式で、メンターとして戻ってきたい、という強い思いを抱いて出発しました。その2年後、実際にわたしはサマースクールのメンターとして歩んでいました。メンターとして、サマースクールが始まった瞬間が2年前の夢を叶えられた瞬間でした。
そして、忘れられない日がもう1つあります。それは、サマースクール後のHLAB総会の時のことです。総会で高校生のスピーチを聞きながら、自分が過去参加した「徳島・牟岐」に思いを馳せました。キラキラの高校生はまるで私の過去の青春を見ているようで、儚くて脆く、思わず泣いてしまいました。一瞬の思い出が、一瞬でフラッシュバックしてきました。もうそこには戻れない。私はその2年後を、メンターとして歩んでいました。メンターになる、という2年間の夢を叶えた瞬間が開会式なのだとしたら、高校生とお別れをしたあの閉会式の日は、夢が叶い終わった瞬間なのかもしれません。
でも、最近また一つ夢が増えました。

「あの夢をもう一度見る。今年のサマースクールも自分の五感で見届ける。」
これが、今現在進行形で叶えている夢です。

「充実とは、受け身のものではない。新しいことに挑戦するよろこびこそが、自分を変え、社会に貢献するきっかけとなるのである。」

あなたも一緒に、一瞬だけれど、一生残り続ける充実した思い出を作りませんか。心からお待ちしています。


HLABは、寮生活とリベラル・アーツ教育を通じて、人々が常に身近なロールモデルから刺激を受ける革新的な学びの体験や空間、そして持続的なコミュニティをデザインしています。

学生向けプログラム「リーダーシップ・プログラム」では、高校生に人生が変わる体験を届けることをゴールとし、プロジェクトの一員として、高校生を対象としたサマースクール等の企画運営に携わっていただく学生のみなさんを募集しています。
「HLAB 2024 リーダーシップ・プログラム」の応募期間は、
2024年1月22日〜2月11日です。

リーダーシップ・プログラム募集詳細
https://h-lab.co/leadership-program/apply/

ご応募お待ちしております。

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