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【高校生が語るカレッジ体験談】カレッジは、自己肯定感が上がり、非日常だと思っていたことを日常にする場(江野 詩織さん)

「暮らしながら学ぶ」2020年12月にオープンしたレジデンシャル・カレッジのボーディング・プログラム1期生が4ヶ月のプログラム期間を経て昨年末、卒業いたしました。今回はカレッジ生を紹介する連続インタビューを実施いたします!こちらのシリーズではボーディング・プログラム1期生として参加した高校生にお話を伺いました!

SHIMOKITA COLLEGEへ入居を検討されている高校生や保護者の方はもちろん、SHIMOKITA COLLEGEでの学びのありように興味がある方にもおすすめです。

お話しを聞いた江野さんについてご紹介します。

江野詩織(こうの しおり)
女子聖学院高等学校2年生。SHIMOKITA COLLEGEにはボーディング・プログラム1期生として入居。部活では華道部と英語部に所属。カレッジでのインタビューワークや人とのコミュニケーションをとることが好きで頑張っていた。

毎日を変えたくてボーディング・プログラムに参加

HLABやSHIMOKITA COLLEGEを知ったきっかけやプログラムに参加しようと思ったきっかけはなんですか?

江野さん:私は毎日を変えたくてボーディング・プログラムに参加しました。学校から帰って、テレビをみたり、昼寝をしたり、ご飯を食べて勉強したり...という淡白な毎日を変えるために何かアクションを起こしたいと思ったことがきっかけでした。

そこで、色々と調べていた時にこのボーディング・プログラムを見つけました。初めて説明を読んだ時にすごく珍しいプログラムだと思いました。私は周りがやっていないことをやりたいと感じる性格だったので、いい機会と思って応募しました。

カレッジに入居するにあたり、滞在中にしてみたいと考えていたことはありましたか?

江野さん:住んでいる人とずっと喋っていたかったです。喋ることが好きなので、絶対にカレッジ生たちと話したいと思っていました。人見知りしてしまう時もありますが、幼い頃から年上の人と関わる機会があったのでコミュニケーションをとることは問題なかったです。また、寮生活に憧れもありました。

カレッジに入る前はどのような印象でしたか?また、入ってみてから印象は変わりましたか?

江野さん:説明会に行った時はとても静かでアットホーム感が感じられなかったので、期待値はほとんどありませんでした。

でも、入居が決まってカレッジ生の自己紹介シートが送られてきた時に、早くカレッジにいきたいと思いました。

入居してみるとカレッジは賑やかな空間で、カレッジ生や周りの人も優しくて過ごしやすかったです。

勇気を出して共有部に出るようになって、私のことを受け入れてくれる人ばかりだった

カレッジ生活で印象に残っていることは何がありますか?

江野さん:食べられるものが増えたことです。

私はもともと偏食でした。他のカレッジ生に話すと引かれてしまうかもしれないと思って、話すか悩んでいたのですが、思い切ってカレッジ生に話してみると興味を持ってくれたり、たくさん質問してくれました。

私の偏食を知ったカレッジ生からからご飯に連れて行ってもらう機会が増え、食べれるものが増えて世界が広がりました。少し前まではメニューを見ても食べられないものや、食べたことがないものが多かったですが、今では食べたことがあるものも増え、「これどんな味なんだろう?」と食に対する探究心が芽生えました。
私の偏食が話のきっかけや仲良くなるきっかけになったことが嬉しかったことを覚えています。

どのような人と一緒に過ごしていましたか?

江野さん:最初の頃は誰と仲良くなれるのか不安でしたが、徐々にみんなと仲良くなっていきました。

最初のうちは社会人の方がたくさんご飯に誘ってくれて、社会人の方々と仲が良かったです。今では仲良い大学生が多いです。大学生は輪が広くて密に繋がっている感じがあって、1人と仲良くなると、その人の周りの人とも仲良くなれてコミュニケーションの輪が広がりました。

また、共通の興味を持っている人とも仲良くなれました。私は被服選択で服作りをするので、そのことをきっかけに話をしたこともありました。また、学校がプロテスタントの学校なのでキリスト教に詳しい方や興味を持っている人と話をして、今ではたわいない話もする親しい関係性になりました。

カレッジで過ごす中で苦労したことはありますか?

江野さん:苦労したことは共有部に出ることです(※)。最初はなかなか出られなくて、「こいつ何してるんだろう?」と思われることが不安でした。

でも、勇気を出して共有部に行ってみると、私のことを受け入れてくれる人ばかりで、「私はここにいてもいいんだ」と思えました。また、一期一会というか、この瞬間を大事にしなきゃと思ったので共有部に出られるようになりました。最初の一歩はとても大変でしたが、その一歩を踏み出したらそのあとはすぐに慣れました。

※各階にある共有スペースのこと。食事をしたり勉強したり雑談したりと、それぞれの過ごし方をしている。

カレッジの一番の思い出は?

江野さん:運動会やハロウィンのイベントも楽しい思い出ですが、夜まで大学生・高校生・社会人と一緒に他愛のないくだらない話をしている時が一番の思い出です。

ホームトリップでの移動中の一枚。

周りに流されてばかりいた自分から成長して、自分を好きになりました

ボーディング・プログラムでの一番の学びは何ですか?

江野さん:1番の学びは自分から行動をすることです。最初は誰かに誘われてどこかへ行ったり、「やってみない?」と言われて何かに取り組むことが多かったのですが、徐々に自分から行動を起こすことが増えました。自分から進んで行動することによってモチベーションも上がり、やる気ややりがいも感じました。

そして、周りに流されてばかりいた自分から成長して、自分を好きになりました。今まで私は積極的に何かに取り組むことを、「でしゃばり」とか「目立ちたがり屋」などネガティブなことだと思っていました。でも、実際に自分から行動をしてみることを通して、逆にそれが大事なことだと気付かされました。

そう思うようになったきっかけは?

江野さん:カレッジ生の影響だと思います。ここにいるカレッジ生は周りの人に流されている人がいないし、みんなが積極的です。そして、カレッジにいると自分の意見をしっかり聞いてくれるし、尊重してくれます。

カレッジでは、違う意見を持っていたとしても「ここの意見は同じだけど、ここはこう考えたらいいと思う」とフィードバックが返ってきます。否定された気分にならないし、発言を求められることでアウトプットとインプットをすることできます。

どんどん意見を表明することで、自分を知ることができ、自分を知ることが自己肯定感が上がることにつながると思います。

江野さんがカレッジに入って変わったと思うことは?

江野さん:積極的になったり、コミュニケーション能力が上がったこともありますが、自立した点が大きいです。1人で洗濯したり、朝起きられるようになりました。完全に自己管理ができるかと言われると怪しいところもありますが、1人でやってみようとするチャレンジ精神が増しました。今まではやる前から失敗したことや後の事ばかり考えていましたが、やってみないと変わらないし、とりあえずやって後悔する方がいいと思うようになりました。

カレッジでインタビューワークを頑張っていたとおっしゃっていましたが、インタビューワークから学んだことはありますか?

江野さん:インタビューワークを通して、相手が話しやすい空間を作るためにあらかじめその人について知っておくことの大切さを学びました。こういった空間作りを意識していると、相手とスムーズに話せるようになり、打ち解けやすくなりました。

また、インタビューワークを通して人と喋ることが好きだということを改めて自覚することができました。私は人とのコミュニケーションがここまで好きだと思っていませんでした。まわりから「コミュニケーション能力が高いね」と言われ、新たな自分についての発見もありました。

ボーディング・プログラム1期生のみんなと


大学生・社会人と、一つ屋根の下で暮らすので他人ではなく、「同居人(カレッジ生)」というだけで距離が近くなる

カレッジでの学びをこれからどう繋げますか?

江野さん:私は入居する前は何が好きで、何を大学で学びたいかわかりませんでした。いまは、インタビューワークの経験を通してコミュニケーションを学んでみたいと考えはじめました。

カレッジに興味を持っている人に、カレッジのことをどう薦めますか?

江野さん:カレッジでは、自己肯定感が上がり、非日常だと思っていたことを日常にすることができます。大学生が社会人の方と一緒に暮らすことは非日常だと思いますし、なかなかできない経験です。一つ屋根の下で暮らすので他人ではなく、「同居人(カレッジ生)」というだけで距離が近くなるし、気軽に喋ることができます。正式なアポイントメントを取らなくても気軽に話すことができるし、その人自身や所属の大学や会社についてもたくさん知ることができます。

また、カレッジにいると、コミュニティが広がります。学校では決まったメンバーと話すことが多いですが、カレッジにいると世界が広がりました。いろんな大学生・高校生・社会人がいて、今まで関わってこなかったであろう人々と深く関わることができます。カレッジ生の距離感や、コミュニティの特徴が相まって、より身近に生の声を聞くことができます。

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現在SHIMOKITA COLLEGEでは高校生を対象とした3ヶ月のボーディングプログラム3期生となる参加者を募集しています。参加者は高校に通いながらSHIMOKITA COLLEGEで暮らす大学生・社会人のカレッジ生とともに過ごすことで進路についての気づきやリーダーシップを養います。募集に伴い、説明会や内覧会も実施しておりますので、詳細は、こちらをご覧ください。

また、SHIMOKITA COLLEGEでの普段の様子をInstagramにてご紹介しております。ぜひ、ご覧ください。


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