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【レジデンシャル・カレッジに住むこと】 吉田勇也さん:アラムナイインタビュー第2弾

大学生および社会人が集う「学び合い」の場、レジデンシャル・カレッジ(居住型教育機関)として2020年4月に開校するSHIMOKITA COLLEGE。そのプロトタイプとして運営されてきた中目黒にあるTHE HOUSE by HLAB(以後、THE HOUSE)のアラムナイ(元住人)にインタビューを行いました。

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今回インタビューしたのはこの方。

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吉田勇也
1995年生まれ、広島県出身。
2017年、英国・ウェストミンスター大学でアートマーケティングを専攻。2018年には東京大学i.schoolに通年生として参画、京都大学技術イノベーション事業化コース準優勝を経験。IT・AI化の進む未来において、アートを軸にした新しい経済圏を作るべく、2019年、HARTiを創業。
THE HOUSEには2018年3月から約1年間居住。
2020年10月発表のForbes 30 Under 30受賞。

Q: まず、THE HOUSEに住むきっかけを教えてください!

A: 留学先から帰国して住む場所を探していた時に、HLABのアラムナイの友人に、THE HOUSEを紹介してもらったのがきっかけでした。
決め手となったのは、やっぱり立地ですね。当時は八王子に住んでいたのですが、夜に開催される起業家イベントに参加するってなると、ちょっと遠かったんです。そこで、都心へのアクセスがいい中目黒を考えました。

Q: その後、THE HOUSEに入居している期間を経て起業されたと思うのですが、起業をしようと思ったきっかけは?

A: THE HOUSEに入居してすぐのころ、桜の季節だったので、HLABのアラムナイを呼んでお花見パーティーをしたんです。そこで出会った人たちが、みんなマッキンゼーとかゴールドマン・サックスなどの企業で働いている人が多く、自分には勝ち目がないなって思わされました(笑)
正直、かなり焦りを感じました。そこで改めて振り返ってみると、大学入試で英語を使わないで習ったことのあるフランス語で受験するなど、昔から自分の苦手なところで戦わずして、得意なところで戦ってきたことに思い当たり、今回も同じように考えました。そこで、「この人たちとは違うステージで勝負すれば勝ち目があるかもしれないな」と思って、起業を考え始めたのがきっかけでした。

Q: THE HOUSEでいろんな人と出会い、考えさせられたことが起業につながったんですね。では、起業する分野をアートにしたきっかけはなんだったんでしょう?

A: ロンドン留学が転機でした。
そもそもロンドンを選んだのは、奨学金を給付されたからという理由で、強く希望したわけではありません。ただ、実際に行ってみると、駅で楽器を演奏している人がいたり、壁に絵が描かれていたりと、街のいたるところにアートがあったんですよね。
昔からまちづくりの分野に興味があったのもあって、アートが溶け込んでいるこの街がどのようにできたのかが気になって、アートマーケティングを勉強したのが、起業につながりました。

Q: ロンドンに留学して、アートが街に溶け込んでいることを肌に感じたのがきっかけだったのですね。次に、THE HOUSEでの生活について聞いていきます。共同生活の楽しさは何でしたか?

A: シェアハウスに住んでいた経験はあったんですが、THE HOUSEで魅力に思ったのは、そこに住んでいる人も含めたコミュニティですかね。
思い返すと、出会った人たちみんな、雑談力や場を盛り上げる力あったように思います。例えばパッとマジックができる人がいたり、社会問題について話すのが好きな人がいたり。そういった人たちに囲まれていたので、毎日話していて飽きませんでした。

Q: THE HOUSEに滞在中は主にどのような活動をしていましたか?

A: 当時まだ大学生だったので大学に通いながら、起業に向けていろんなプログラムに参加していました。
東京大学で開講されているi.schoolに通いながら、ダメもとで応募した京大の起業家向けプログラムに受かって参加していて、かなり忙しかったです。
あとは、THE HOUSEには住人の知り合いだったり、HLABの繋がりで、よく人が遊びに来ていたので、その人たちとよく話すようにしていましたね。

Q: いろんなプログラムに参加する時間が長かったとのことですが、一方でHOUSEは生活の場でもあると思います。共同生活での悩みや苦労などありましたか?

A: フライパンに餃子のカスが残ってるとか小さいことで気になることはありましたが、自分はあまり気にしないタイプだったので、生活面での苦労はなかったですね。
先ほどお話した通りに、入った当初は悩みました。周りに圧倒された感覚があって部屋に引きこもってた時もあるくらいでした。だけど、そんな圧倒されていた感覚をを壊してくれたのも住人で、ご飯に誘ってくれたり、一緒に散歩に行ったりするうちに、自分と周りに感じていた壁がなくなった気がします。

Q: THE HOUSEにまつわるいろんな話をしていただき、ありがとうございました。最後に、どんな人が下北沢レジデンシャル・カレッジ (仮称)に向いていると思いますか?

A: 物事を自分の中で考え込んでしまう人はぜひ参加してほしいと思います。自分だけで考えていても答えはなかなか出ないので、誰かと話せる環境に身を置いてみると解決するかもしれないです。例えば、将来のことに悩んでいる人は参加してほしいし、THE HOUSEでしてくれたように、自分の判断をまわりが応援してくれる環境だと思うので、挑戦が生まれる場所になるんじゃないかなと思います。

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SHIMOKITA COLLEGEのこれから

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HLABは、小田急電鉄とUDS株式会社と協働し、多様性豊かな高校生・大学生・若手社会人が寝食を共にする中で互いに学び合い、新たな教育的価値をもたらす学生寮として、SHIMOKITA COLLEGEを2020年12月に開業します。
11月25日より2020年4月入学の1期生を、募集開始しました。詳しくはHLABのホームページにてご確認いただけます。皆様のご応募をお待ちしております。

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