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【SHIMOKITA COLLEGE】社会人チューター×カレッジ生対談!世代を超えて関わって学び、成長できたこと 前編

SHIMOKITA COLLEGEでは、多様性豊かなコミュニティ・学びの成長を支えるとともに高校生・大学生・社会人が共に学び合うプログラムを提供しています。今回は、SHIMOKITA COLLEGEに住む社会人チューターとカレッジ生の対談を通して、チューターとカレッジ生との関わり方を紐解き、カレッジでの暮らしの魅力を知っていただけたら嬉しいです!今回はチューターとカレッジの居住者2人にお話を伺いました。

チューターとは
高校生、大学生、社会人が共に暮らしながら学び合うSHIMOKITA COLLEGEで社会人チューターは一緒にレジデンシャル・カレッジという学びの形を共に作っていくパートナーです。社会人チューターとはSHIMOKITA COLLEGEへの一参加者・学び手でありながら、カレッジ生のメンターとしてやアカデミックやキャリアのアドバイザー、イベントや勉強会などの学び場の作り手になっていく役割など、多様な役割を担っていただきます。

本インタビューは2部に分けてお届けします。後編はこちらより!

まずみなさんについて教えてください!

真庭伸悟(まにわ しんご)と申します。カレッジ生からは「まーにー」と呼ばれています。現在26歳です。システムエンジニアとして働いていましたが、今年から転職活動を経て違う道に進む予定です!僕は昨年からSHIMOKITA COLLEGEにチューターとして入居しました。カレッジではアンバサダー分科会やシモキタご縁日、お互いの興味関心を気軽に共有する「知ってみる会」開催などに関わっています!

松隈大地(まつくま だいち)です。周りからは「だいち」と呼ばれています!現在は大学2年生を休学中で、僕は2021年9月からレジデンシャル・プログラム1期生としてカレッジに住み始めました。カレッジでは昨年の夏に開催されたシモキタご縁日や、対話の文化を醸成する委員会の代表の活動に取り組んでいます。普段から様々な人に積極的に関わることを意識して、カレッジにいる高校生がよりカレッジに馴染めるためにどうしたらいいかなどを日頃考えています。

島野知夏(しまの ちか)です!周りからは「ちか」と呼ばれています。私はレジデンシャル・プログラム2期生として去年の3月にカレッジに入居しました。現在大学2年生で、カレッジではアンバサダー分科会やイベント分科会で活動するほか、今はカレッジ祭実行委員長として活動しています。

自分がいる状況が誰かの学びになるかもしれない

カレッジでの生活はどうでしょうか。最近考えていることや感じていることを教えてください。

島野さん:最近で言うと、カレッジ祭※ですかね。もう本番が迫ってきているので私の中で第一優先事項としてあります。

今まで分科会とかハウスのリーダー等、まとめ役経験が少なかったのですが、折角カレッジにいるならカレッジのみんなを巻き込んで何かをやりたいと思い、文化祭代表に立候補しました。でも、どう巻き込んでいいのかまだ手探りなところもあって、「どう文化祭の告知をした方がいいのか」「どういうものを告知したらみんなが来たくなるか」など自分だけではわからないところもあるのでまーにーさんなどに相談しながら進めています。

あとは進路のことをよく考えていますね。カレッジには私より人生経験が長い方がたくさんいらっしゃるので、よく話してアドバイスをもらったり新たな提案をいただいています。

今は私の人生のターニングポイントになりそうな時期なのでたくさん進路については考えていますが、基本的に楽しく過ごしています!

※カレッジ祭とはカレッジならではの文化祭であり、今年はカレッジ生が日々を忘れて楽しめる文化祭をテーマに開催されました。

松隈さん:今は新しく入る人や短期間でカレッジに住む高校生たちにとって身近で寄り添ってくれる存在で在りたいと考えています。僕自身、カレッジに入った最初の半年は慣れるのに必死でした。そんな期間にフラットに関わってくれる人だったり、背中を押してくれる人の存在のお陰で、色々なことに挑戦して成功体験を積めた経験があります。なので、自分もそのような存在になれたらいいなと思っています。

最近はちょっと背中を押してみることや、「素敵だな」と思ったところを見つけて言葉にするのを意識しています。個人的に他の人の価値観に触れるのがすごく好きなので、どうやったら相手の言葉の裏にある考え方を知れるかも考えています。特に、質問の仕方を工夫してみることも最近よくやっています。

真庭さん:自分に関しては最近何を考え、何をしているかは主に3つあって、線で関わること学びを見出していくこと全部を共有していくこと、ですかね。

僕は基本2階の共用部で仕事をしていて、その時に目の端に映る人だったり他のカレッジ生が話していることをなんとなく拾いつつ、日常からヒントを摘んで線として関わることを意識しています。これはきっと日常を共にしていないとなかなかできない関わり方だと思っています。

学びを見出していく点は、カレッジで頑張ったことだけじゃなくカレッジの外での活動の話を聞いた時にも、その時得たものや学びってなんだろうという言葉を意識して投げかけるようにする様にしています。

3つ目の自己開示していくこと、とは、弱み含め基本全てをオープンにしていくということです。「仕事終わらないよ〜」と嘆きながら転がる時もありますし!(笑)退職までの過程もオープンにしていました。自分が苦しんでいることだったり、考えていること、こういう状況にあるというのはきっと誰かにとっての学びになるかもしれないし、自分がいる状況を周りにオープンにすることで、少し自分の気が楽になるっていうのもあるなと思います。

松隈さん:社会人の人はかっこよく見えるから、かっこよさの裏にある弱さを知れるとなにか親しみやすさを感じますね。

インタビュー中の松隈さん

相互作用の文化を求めカレッジに

みなさんのそれぞれの入居理由を教えてください!

真庭さん:一番シンプルな答え方は、家で一人でリモートワークするのは寂しかったからです(笑)。それが直接の理由ではありますが、カレッジに辿り着いた経緯としては、デンマークのフォルケホイスコーレという大人のための全寮制の学校に半年間留学した経験が大きいです。フォルケホイスコーレの学びと暮らしが一体になった生活がすごく楽しくて、日本でも同じ様な環境に行きたいなと思っていました。そんな中、SHIMOKITA COLLEGEの存在を知って入居しました。

松隈さん:僕は以前住んでいた国際寮での経験から「色々な人と関わるって楽しいんだ!」という気づきを得て、もっと交流をコンセプトにしている場所に住んだらもっと楽しいんじゃないかと思ってここに来ました。

前住んでいた寮は大学付属の国際寮で、色々な学部、学年、趣味、出身地が違う人たちとワンユニットになって関わりをもったり、食堂でご飯を一緒に食べる中ですごく刺激をもらっていました。デザインの勉強をしている人から影響されてデザインをする様になったり、相互作用の文化は素敵だと思うようになったからこそ、もっと交流をメインにするところを探して、ここを見つけました。

島野さん:私は看護学部に在籍する中で、なるべく実習で人と関わりながら、自分に合った看護とか、自分のやりたい看護を見つけていきたかったんですけど、コロナ禍で実習だけじゃなく人と関わる機会が本当になくなってしましました。自分の目標を見つけるために必要な材料がなくなってしまって、もっと人と関わる場所にいたいと思ってここに入りました。

ちなみに私は両親とカレッジの近くを歩いていた時に、道中でカレッジの建物を見て初めてここの存在を知りました。自分の学びにプラスになることを親に説得し続けて入居しました!

誰かに頼ってもいい、と思えたカレッジ生活

入居当時に考えていたことや悩みはありましたか?

島野さん:入居当時の悩み、、!今となってはそんなことないですが、入居当初はあまり寮とか集団生活が得意ではないと思っていて、一人の時間はどうやって取れるかな、とか馴染めるかなというのはありました。今まで高校生から大人まで幅広い世代の人と関わる機会がなかったため、自分の生活リズムをちゃんと築けているかなど不安はありましたが、その反面新たな自分を見つけられるという期待もありましたね。

松隈さん:自分はプロジェクト推進とか、コミュニティとかそういう言葉に全然聞き慣れてなかったし、体験したこともなかったので、 カレッジはすごい場所なんだろうなって漠然とびびっていました。 頭の良い人たちがいっぱいいると感じて、入居したての時はずっと敬語を使っていて、声も小さくて、ずっと緊張しながら住んでいました。「ここでやっていけるのかな」って思っていました。

島野さん:私も2、3ヶ月は敬語でした。今はもう抜けたけど!

松隈さん:ここのみんなが慣れさせてくれたって感じですね。1回形からでも砕けてみるかって 思える環境です!

フラットに、そして相互に学び合う、ピア・メンターシップという考え方もカレッジは大事にしていますもんね。チューターとカレッジ生との関係性はどんな関係性でしょうか?

松隈さん:基本は僕の話をまーにーさんに聞いてもらうんですが、逆に僕がまーにーさんの話を聞く時とかもあり、そんな時にフラットに学び合う感覚を感じることがあります。学校の先輩とかでも、 大学4年生が1年生に相談するとか、「ちょっと聞いてよ」って中々ないと思っていて、だからこそそういう瞬間すごい嬉しいです。

逆に僕も高校生とかに対して接する時に、高校生であることを強く意識しないようにしています。多少頭の整理のお手伝いとかはしようっていう意識はするけれど、彼らから気づきをもらえる時もあるし、僕の悩みをほどいてくれる時もあるので、やっぱりそこはフラットな関係ならではなのかなって思います。

島野さん:敬語で話す時って、 言葉にも気を遣ってるからこそ自分の感情をそのまま話すことができないんです。悩んでいる時に私がボソッと言った一言に対してレスポンスをくれる時とか、疲れた表情を察してくれる時に自然と敬語を使わず自分の気持ちを話す様になっていました。これといったターニングポイントはなくて、一緒に生活する中で慣れて、徐々に敬語じゃなくなりました。

確かに誰かから頼ってもらった時とかってすごく嬉しいし、逆に私も誰かに頼ってもいいんだ、と感じた時に自然とちょっと砕けた言葉の方が自分の気持ちを素直に話しやすいと感じます。

対談中の島野さん

真庭さん:頼っていいんだ、という感覚はすごくわかる。僕は、ちかと一緒に分科会で流しそうめんの企画やった時にそれを感じ始めたかなぁ。

島野さん:全然覚えてない(笑)

真庭さん:入居者・退去者の歓送迎会を担当するアンバサダー分科会で屋上で流しそうめんをやりたいという声があったんだけど、日程が近づいても何も決まっていないままで。僕もどうしたらいいのか分からない・・・という状態になった時に、0から相談していいんだ、悩みを共有できると感じたなぁ。。

島野さん:あーそんな事あったかも!(笑)今まで親以外の大人に頼ることって抵抗があって、でもカレッジではそんなに壁を感じずに話せる大人がたくさんいるんです。仕事とか忙しい中時間を割いて話を聞いてくれて。話を聞いてくれるだけで自分の中でスッキリするので、その様な出来事が積み重なって、「ここは頼っていい場所なんだ」「ここだったら自分の素直な気持ちを話してもいいんだ」など心理的安全性を感じる気持ちの変化も感じていました。

後半に続く

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現在SHIMOKITA COLLEGEでは大学生・社会人を対象としたプログラムと高校生を対象としたプログラムなる参加者を募集しています。参加者はSHIMOKITA COLLEGEで暮らす高校生・大学生・社会人のカレッジ生とともに過ごすことで進路についての気づきやリーダーシップを養います。募集に伴い、説明会や内覧会も実施しておりますので、詳細は、こちらをご覧ください。


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