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ハーフスペースの攻防(8月19日フロンターレ対セレッソ戦<4>)

ハーフスペースにおけるセレッソの数的優位

この試合中、ちょっと気になったのは、フロンターレがサイドを崩しているのに、ハーフスペースを抜けられず、シュートまで持って行けない局面が頻繁に見られたことだった。特に後半10-20分くらいのセレッソ優位の時間においてはそれがよく見られた。

フィールドをL字状に見るならば、ゴール前では数的イーブンないしフロンターレが優位なのに、ハーフスペースのレーンにおいてセレッソが数的優位を作っていて、サイドからセンターへのパスが引っかかったり、こぼれ球をセレッソに取られることが頻発した。

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これは前半だがハーフスペースでのセレッソの数的優位がはっきりと出ている。サイドでは3対2でフロンターレが優位なのに、ハーフスペースでは6対4だ。こうなるとなかなかこぼれ球は拾えない。

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ラグビーのポッドみたいに、横のレーンでフォーメーションを考えるだけではなく、縦のレーンの人数でフォーメーションを示すみたいな発想も必要なのだろうか?とこのとき思った。

レーンでフォーメーションを表現してみては?

この場面で当てはめるならば、ボールのある右サイドのレーンから、フロンターレが3-4-2-1-0、セレッソが2-6-2-0-0となる、こうやって表すと、セレッソが(セレッソにとっての)右の2つのレーンを捨てて、ボールがある左サイドに圧力をかけられるハーフスペースに人をポジショニングさせているのがはっきりする。

やはり5レーンの適用の仕方、ということで言うと、ロティーナ監督の方が一枚上手と言うことかな。


家長の「タメ」(連続写真)

家長がサイドでキープ。山根がハーフスペースへ。

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脇坂はサイドを追い抜いて

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脇坂はそのままマーカーを連れてサイドを上がって行く。家長は山根にパスのそぶりを見せるが出さず

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サイドチェンジのパス

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