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「ホンモノ」を子供に見せること

金曜日、帰宅後のこと。

いつもサッカー一緒に見に行く小3娘が、学校の体育の授業でのポートボールで、「自分の作戦で優勝できた!」と嬉しそうに報告してくれました。

聞けば(以下適宜大人の戦術用語に翻訳)、DF、MF、FWにポジションを分けて、FWは攻められても敵陣に残ること、MFは最終ラインとFWとをリンクできるポジションに立つことを徹底してカウンターで点稼いだとのこと。

本人は2人いるDFの1人だったとのことですが、サイドを攻められても、マークに出るのはもう1人の子に任せ、自分は引き出されずにゴール前を固めるポジショニングを取ることにしていたと。

おまえはセレッソのセンターバックか??と(笑)。

「なんでそうしたの?」と聞いたら、サイドを攻めた側は、自分がシュートを投げられなかったらゴール前にいる子にパスすることが多いから、そのパスを防ごうと思ったとの答え。


スタジアムで、「DF、MF、FWってなに?」とは聞かれたことはあったからポジションの違いについては簡単に話したことはあったけど、それ以上は特に戦術の話はしてません。けれど、試合をたくさん見せておくと勝手に理解が進むんだなあ、と感心しました。

「子供のサッカー」(サッカーじゃないけど)といっても馬鹿にしたものじゃない、というか、ポジショニングの重要性を、親を含め大人から教えられるのではなく、自分で気づいたことが素晴らしいと思うんです。これが子供という生き物の潜在的な力なんですね(親馬鹿という意味ではなく)。

我が娘は、別にこれからスポーツの道を選ぶわけではないのだろうけれど、(ここから親馬鹿)なんであれ、見てきた「ホンモノ」から自分のアイデアにつながったことそれ自体に感心するし、「ホンモノ」を見せ続けることに意味があったことが親としては何よりうれしかったことでした。

Jリーグの選手と監督たちが「ホンモノ」を見せてくれているからこそ、娘の頭も刺激されて「自分の作戦」を思いついたわけで、改めて、Jリーグに感謝、ですね。