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ドリブル時の視線を比べてみよう<3>:10月18日フロンターレ対グランパス戦より

三笘薫のドリブルについての『Number』の記事をきっかけに始めた「写真で検証!ドリブル時の視線」シリーズ(笑)。

今日は10月18日のフロンターレ対グランパス戦から。

マテウス

まずは山根視来と対峙したマテウス。マテウスは、スペースに向かっているときはスペースを見るが、マーカーがいるとボールを見る傾向がある。

山根視来

山根視来も、自分がドリブルをしているときはボールに目を落とす傾向がある。マーカーが来ると、抜きに行くと言うよりスペースにパスを出すことが多い。

サイドバックが中盤でドリブルしているときは、奪われるとピンチになるので、無理にでも抜きに行くより、ボールを前に運んだ上でスペースに出すのがやり方としては正しいのだろう。サイドをえぐってクロスを上げるときにはまた違うドリブルの仕方があるということだと思う。



家長昭博

すごい、と思うのは家長。とにかく視線が高い。全くボールを見ることがない。ボールがどこにあるか、脳内ピクチャーでわかっているということだろう。


齋藤学

これも背後からになってしまったけれど齋藤学。齋藤学は基本的に視線が低い。視野の中にボールは常に入っているように見える。

齋藤学の場合、マーカーを抜く、というより、瞬間的なスピードでマーカーを振り切ってシュートなりクロスなりということが多いので、正確なクロスのためにはボールの位置を正確に把握する必要があると言うことか。

三笘薫

最後に三笘薫のドリブルをいくつか。これはマーカーの間にパスを通したドリブル。

最後の1つは止められたドリブル。

成瀬竣平のディフェンス、ある程度距離が近くなるとボールを見るのが特徴のようだ。こういう形のディフェンスだとボディフェイントの効果は限られるかもしれない。

こうしていろいろな写真を比較してみると、ディフェンダーの方にも、ボールをずっと凝視するタイプと、相手の体を観察するタイプとがあるように見える。それも実は状況によって使い分けているのだろうけれど。