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博多弁習得への道は関西弁よりも難し|博多幸福論#021

「ママ、『と』と『けん』ってなに?」

保育園に通って3ヶ月ほど経った頃だっただろうか。
とっても不思議そうな顔をして娘が私に聞いてきた。

「なんだろうね、、なんだろうね!?」

このかわいい質問になんて説明したらいいのか検討もつかない。

「関西弁で言うところの『やん』とか『ねん』みたいな?」

いや違うか・・・

「〇〇で『さー』とか、〇〇で『ね』とかって言うじゃない?
その『さ』とか『ね』の福岡バージョンみたいな!?
意味は特にないんじゃない?」

「じゃあなんで『と』とか『けん』って付けるの?」

むむむ・・
私、一応、大学時代は社会言語学を専攻しておりました。
とは言っても英語だったので、日本語の方言については無知中の無知!

この娘からの質問への答え。
端から端まであかん説明をしてしまったような気がする、、。


「女の子はおしゃべり」とよく言うけれど、例に違わずうちの娘も大のおしゃべり好き。
言葉に対しての感度はかなり高めで、知らない言葉や何気なく覚えた言葉の意味や使い方を毎日のように質問される。

言葉の意味は正確に理解してほしい。
私の下手な説明よりも、子ども用の国語辞典を買ってあげた方がいいのではないか。
そう思って検索してみたけれど、5歳児にとって幼児向けの辞典はもう幼稚。かといって小学生用となると少し難しいような。。
ネットで検索しても本屋さんに行っても迷ってしまって、まだ娘の辞典は買えずにいる。


お友達との距離が近くなるにつれて、娘の博多弁導入率は日に日に高くなってきた。

「どうしたと?」
「なんしよーと?」
「やけんー」

こういうフレーズは、こうやって言うんだよ(ニヤニヤ)と私に教えてくれる。

「ママ、これ持っとって」
「おもちゃ なおしたよ」
←これは関西弁と一緒
こういう言い回しは、先生やお友達から影響を受けて自然に自分の言葉になっている。

関西弁ネイティブの娘が徐々に博多弁を導入していく様がおもしろい。
子どもたちが博多弁で会話してるのは本当にかわいい。
どんどん博多弁覚えて、もっと私に教えてほしい。

だけど、この子、何歳まで福岡にいるんだろう・・?

転勤族の子どもたちは、転勤するたびにガラリと方言が変わるんだろうか。
それとも少しずつ今までの方言を引きずってアレンジしていくんだろうか。
親は家では標準語を使い続けるんだろうか。
家族の言葉の変化を観察するのは楽しいけれど、子どもにとっては結構大変な変化だと思う。

親は一体何語を喋るのか。
というと、実家に帰れば自然に標準語に、関西人の友達と会えばなんとなく関西弁風味になる。
関西弁は住んでいたら喋るまいと思っていても気づいたら「あかんて!」とか言ってしまっている。
でも博多弁はなかなかうつらない。
2年ぐらい住んだら少し影響受けるかな。
関西弁喋るより気恥ずかしい。
でもいつか自然に「なんしよーと?」って言ってみたい。
そして博多華丸・大吉さんたちの番組「なんしようと?」のロケに出くわしたい。


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