見出し画像

音楽プロデューサーになりたいボーイはどこへ行けばいいのか

今年はnoteを書こうと思っていたのに、2月もあっという間に終わってしまった。

自分の記憶では2月はずっとレコーディングとそれにまつわる何かしらをしていた。形態の違うアーティストのレコーディングが並行すると頭がこんがらがるのをなんとかしたい。
エンジニアでも作曲者でもない僕がスタジオで何をするかというといわゆる「ディレクション」ってやつで、いろんなテイクに対して「あっちのテイクがよかった」だの「もっとこんな感じのがよろしいじゃないでしょうか」というような事を知ったような顔でブースの外側エンジニアの後ろ(ちょうどこの記事のトップの画像はそんなポジションだ)からあーだこーだ言うわけだ。イメージはこんな感じ。

で、レコーディングの時にエンジニアさんと話していて思ったんだけど、レコーディング時のボーカルのディレクションのやり方って何故か誰も教えてくれないんですよね。

ディレクションはエンジニアがやっちゃうこともあれば、レーベルの人だったり、作品のプロデューサーだったり、作曲者が行うんですが、僕の記憶ではレコード会社に勤めていても教えてくれない。誰かのレコーディング現場で他のディレクターの仕事を見て少しずつ覚えていくという、気難しい陶芸家のような伝授方法しかない気がする。

歌詞カードをプリントしてそれに何かしら書き込んでテイクを管理していくわけだけど、その書き方も人それぞれ。そしてこれ、意外にネットにも情報がない(「感情を大切にしましょう」とかマインド的なものを書いているものはある、嫌になるほど)。

参考になったのはこれ。このシリーズは実践的でためになります。


数年前から言っているけれど、「自分はミュージシャンじゃないけど音楽プロデューサーになりたい!」という若者はレコード会社への就職を目指すんじゃなくて、なにか違う道を探したほうが良いのかもしれない。その道がどこにあるのかはわからないけれど。

実のところを言ってしまえば、こういうアーティストの音に関する部分、もはやレコード会社が握ってないことがほとんど。
いつの間にか「”セルフプロデュース”って良くね?」みたいな風潮もあり、アーティストがある程度自分でやってしまったりとか、あるいはメジャーのレコード会社ではじわじわとこういう事をする「原盤ディレクター」という職業というか音楽をプロデュースする「音楽プロデューサー」という職業はアウトソーシングされているわけで(agehaspringsなんかまさにそう)。日本ではもうミュージシャンや元ミュージシャン以外の音楽プロデューサーって生まれてこないのかなぁと思う今日このごろ。

よければサポートをお願いいたします。 Twitter / Instagram→hkrrr_jp