ハンブルク見下ろす天使について
夕陽が「俺は美しいだろう」とこれ見よがしに黄金みたいな光を投げかけてくる。太陽は女だなんてこの辺の奴らはいうがこんな見栄っ張りな女がいてたまるかってもんだ。それをみてよろこぶことはどこかキッチュなことなんだろうか。脇目をふれば昔あったかもなかったかも分からないアポテーケだ。私はなにも知らない。公園がまさらと白い。訳でもなく。どこか暗い道のニュアンス。少女、10歳くらい。マイナス3度のなか外套の前あけて踏み固められた雪を走る。ボールを蹴る少年ら。足跡から雑草たちが死んでたまるか