僕は君の「熱」に投資しよう を読んで感じたこと。

何故この本を手に取ったか


高校を卒業し、大学へ進学。夢見た東京という土地で、何か為したいともやもやが続く毎日。起業家育成コミュニティに入るも、他に圧倒され、何も為していない。でも、それでも、熱だけはあり続ける。僕は本気で自分の事を天才だと信じているし、なんでも出来ると思っている。別に証拠なんてないし、これまでの人生で何かが他人よりとびきりできたとか、異質の才能をもっているとか感じたわけではない。でも、そんな頭も、運動も、全然出来ないやつが、社会にインパクトを与える日を夢見ている。そんな時、代官山の蔦屋で、ビジネス書コーナーで見つけた一冊だ。

起業とは世の中の価値のズレをみつけることだ

私は高校時代から起業したいと考えていた。ここだけ見れば意識高い系っぽいが、僕にはそもそもあまりチョイスがなかった。
もともと考え方がひねくれている僕は就職して、上司のために、会社のために、一生ほぼ同じような仕事を、上司の顔色を伺いながら仕事するのは不可能だと考えていた。多分、病んで自殺している気がする。想像できる。僕が自殺しなくていい方法は限られている。その中でも自分で起業するというのが第一候補に上がったのだ。図書館で起業についての本を探そうとしたとき、全然それらしい本がなくて、司書の先生に起業についての本を何冊か入れてほしいと頼んだのを覚えている。田舎出身の私は、周りに起業した人とか、何か事業を興した若い人なんてのは居なくて、起業家なんていうのは雲の上の存在だった。図書館で、ザッカーバーグや、ジェフベゾフ、孫正義の自伝なんかを読んだりして、「すげえな」って言ってるような高校生。司書の先生が入れてくれた本を読んでも、全然ワクワクしなくて、「なんじゃこれ、つまんな」って思った。ザッカーバーグとか、孫正義はこんなつまんねえことしてたのかなと思ったら起業も無理なのかなと思い始めた。
この本を読んで、ビジネスとは、起業とはとても単純で、ただ世の中の大人たちが、あたかも難しそうに、本や、ネットに書いているが、ビジネスの本質とは「起業とは世の中の価値のズレををみつけること」なのである。(書いている本人は大抵の場合自ら起業していない)。

成功の9割は「場所」で決まる。

著者の佐俣アンリ曰く、人間は自分のいる場所によって人生が左右される。これは私が高校生の時、身に染みて感じたことである。私は高校では国際科という所に通っており、少人数で、ただ真面目なだけでなく、何かしたい事があってその夢に向かって動いている様を見てきた。
そうするといつの間にか、お互いが切磋琢磨しあって互いにやりたい事をかなえようとする、それがあたかも当然かのような雰囲気を作り出していたのだ。これは憶測だが、私がもし公立校に行っていたら間違いなく他の雰囲気に飲まれ、何の意味もなく大学受験をしていただろう。しかしながら、あの高校時代の環境が、私を、「社会貢献を仕事にする」という道へ導いてくれたのかもしれない。

この本が伝えたいこと。

この本の一番最初のページに、「君は必ず成功する。」と書かれている。
私達、つまり、10代、20代は人生を予定調和に捉えすぎている。
あたかも失敗することが人生の終わりかのように失敗を嫌う。その結果、「偏差値の高い高校へ通い、偏差値の高い大学を出て、世に言う有名企業に就職して年収1000万円貰う。」が今の若い世代の目標になってしまっている。
どんなに頭が良くても、仕事ができるやつでも、物事を始める最初の一歩は怖い。しかしながら、「行き場のない熱」を持ち、「物事に熱中していて、気づいたらここまで上ってきてました」という人は、著者にとって面白く、日本を、世界を変えていく人材なのだ。
この本は何か事を為したい、と自分の中の熱をどこに向けていいか分からない人が、起業や、投資に関心を持てるようになる本だと思う。

志高く、熱量高く

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