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夢みがち女

いつからそうなったのか、はっきりとは覚えてないけど。
気づいた時には貴方の声に、価値観に、努力という名の才能に惚れていた。

舞台上で輝くあなたの姿は、何物にも代えがたい程の価値があると私は勝手に思っている。

時に身近で、時に遠く感じるあなたは私の想いなど気にすることなく、縦横無尽に駆け回る。自分自身の夢に向かって。
そんな姿が大好きなんだ。勿論普段のあなたも好きだけど。
日常から非日常になってしまえば、貴方と私の関係は友達同士から、ファンと表現者の関係になる。

そこには親しさ、暖かさなんてなくて。心地よい冷たさ、寂しさがファンと表現者を結ぶ材料になる。


あなたが幸せならそれでいい。なんて、少し前の私なら平然と言っていた。

ただ、人は変わっていくものだから。
今はまだ貴方への思いは褪せてはいないけど、この気持ちすらなくなっていくのも時間の問題かもしれないな、なんて最近思うようになった。

私の想いは独りよがりなものだと随分前から分かってはいて。ずっとそれから目を逸らしていただけだった。ようやく、ここで向き合おうとしている。

せめて、お互いにとって最善の最良の最後を目指して、終わりを迎えられたらいいのに。

これも主観でしかないんだけども。

あなたは確かに私へ優しさを沢山くれた。だからそれをちゃんと返すまでは、離れられないし離れるつもりはないよ。もらったものはちゃんと返せって私の中のポリシーに反したくないもの。


ただ、ずっとあなたを追いかけるのは少し辛くなってしまったかもしれない。



小休止でもはさもう。

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