見出し画像

コンプレックスをアイデンティティに。

こんにちは。北村優斗です。

SNSを休止し、校外活動を極力最小限に抑え、勉強と文化祭の準備に奔走するといういわば’’普通の’’高校生の生活に戻ってから1週間が経ちました。

この1週間は自己内省に加えて、この2か月間で生まれた劣等感の根源であり、いつしかコンプレックスになってしまっていた

「長野の高校生」

であることの価値や首都圏の高校生にはなくて僕にはあるもの、今後の人生を生きていく上での長野との関わり方など様々なことを考えたので、今からそれらを言語化していこうと思います。

この劣等感は何だ?

まずはじめにぶち当たった問いがこれでした。

休校前は劣等感など微塵も感じずに、むしろ優越感の塊であるかのように自分のプロジェクトの成功に向けて突き進んでいたのですが、4月・5月に多くの優秀で視座の高い都市圏の高校生と出会い、語り合ったことで生まれた劣等感によって5月の中旬頃からスランプ状態に陥っていました。そして、

「東京に住んでいたらもっと活動を広く展開できていたのではないか」

「N高やゼロ高を高校入学前に知っていれば…」

などという負の感情の連鎖が起こっていました。

そんな時、僕の原点を想起させてくれ、僕のマインドに大きなパラダイムシフトを起こしてくださったのはやはり人生の道標である渋川駿伍さんの言葉でした。

東京のビジネスコンテストに出かけると、私立の学校で、留学経験があって、バリバリ優秀な学生たちが集まっていました。地方参加者はほんの少しだけ。ヤバい、僕は長野という井の中の蛙だったんだ、そう思い知らされて自信を失いました。

でも、そこで考えるわけです。待てよ? 長野に生まれて、地方創生という大きな課題を解決しようと考えている、これは僕にしかできないことじゃないか、と。

自分のルーツ、地域アイデンティティーというものは、自分が変えることのできない、揺るがない部分です。文化や継承されている伝統なども同じ。そこに目を向けずに、後天的に獲得できるものだけで自分の人生を構築していこうとすると、どうしてもステレオタイプなものに流されてしまいますし、人と同じようなものになってしまう。
ルーツは全員違う。自分の人生の幸せを見つけ、人生の主人公になるためには、そのアイデンティティーから整理する必要があると思います。


そうだ。僕が長野という地でやろうとしていることは僕にしかできないことだし、北村優斗という人間を構成する大切なアイデンティティじゃないか。

分かっていたようで見失っていた「長野の高校生」という最大の武器。時には高みを目指すあまり投げ捨てたくなるけど、原点にあるのはやはり長野なんだ、と。

自分がコンプレックスに感じていることに正面から向き合えばそれは自らのアイデンティティであることに気付く。それがいつしか人生の原動力になる。いつまでも井の中の蛙で、大海を知らないのに威張っていることは本望ではない。しかし、大海を知り、井の中で未来の航海に向けて努力し、進化し続けてその時を待つ蛙でありたい。

そう考えを大きく変えることができました。渋川さんが開拓してくださった道と考えに改めて感動しました。ありがとうございます。

声というコンプレックス

文章を書いている内にコンプレックスをアイデンティティに捉えることができたのは実はこれが初めてではないことに気付きました。僕にとってつい2か月前まで大きなコンプレックスになっていたのが

でした。僕と話したことのある人はわかると思いますが、僕は周りに比べてかなり声が低く特徴的です。声変わりした頃から気にしていたのですが、高校一年生の頃に合唱コンクールの練習中に

「北村の声ばっかり聞こえるww」

と陰で言われていたことが分かり、それ以来自分の声が嫌で嫌でたまりませんでした。

しかし、何度かテレビ取材をして頂いたり、各地でプレゼンをさせて頂いた際に多くの大人の方から

「すっごくいい声してるね」

「ラジオのお仕事とかできそう!」

と初めて直接声を褒めて頂けたことから自分の声は大人ウケがいい、ということに気付きました!(お世辞かもしれませんが僕にとってはとても嬉しかったんです笑)このアイデンティティを生かし、自分のように声にコンプレックスがある人に勇気を与えるために、小学校の頃からずっと聞き続けているJ-WAVEのナビゲーターをいつかやりたいと思っています!

この文章を読んでいる地方の高校生に向けて

きっと地方に住みながら夢に向かって活動し続ける高校生であればぶち当たる壁であるコンプレックスアイデンティティに変えるという方法で僕は乗り越えることができたと思っています。しかし、この壁にぶつかり、真正面から自分と向き合うことにこそ価値があり、そのコンプレックスを払拭できなかったとしてもきっといつか答えは見つかります。

もし僕が渋川さんの文章に動かされ、新たな発見をできたように、この文章に何かヒントを求めてくださっている同志や後輩がいるとしたらやはりこの言葉を送ります。

大海を知り、その航海に向けて井の中で努力し、進化し続ける蛙であれ。

もしかしたら今あなたは理不尽な状況に置かれているかもしれない。

どうしようもない焦燥感、無力感を感じているかもしれない。

しかし、それは自分が成長しステップアップする上で必要な感覚であり、それをいつか脱皮できる日にはそれは自信に変わっているだろう。

置かれた場所でもがき続ければいつか花は開くんだ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?