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今季のJ2で印象に残った11人を勝手に選出! 〜前編〜

2018年のJ2リーグのレギュラーシーズンが終了しました。皆さんにとって今シーズンはどのようなものだったのでしょうか。

私にとっては、今までで最も多くの試合を見たシーズンになりました。これだけ見たのは初めてといってもいいかもしれません。

このnoteでは、そんな私が「今シーズン印象に残った11人」を勝手に選出しようというものになります。J2のクラブのサポーターの皆さんには「この選手にはやられたなー」や「この選手もいいんじゃないの?」といった目線で見ていただけるといいと思いますし、あまりJ2を見ていなかったという方が「こういう選手もいるのね」と知る機会になればいいと思います。色々な交流ができたらいいと感じています。

それでは11人の選出とそれぞれ印象に残ったポイントを書いていきたいと思います。選出にあたり1点だけこの先を読んでいただける皆さんに把握をしておいてもらいたいことがあります。

・今シーズンはレノファ山口と水戸ホーリーホックを追いかけていたため、その2チームにとってのトラウマイレブン的要素が強い。(そのため山口と水戸からは1人ずつの選出としました)

では参りましょう。

GK

高木駿(大分トリニータ)  *42試合フルタイム出場

42試合フルタイム出場を果たし大分の昇格に大きく貢献しました。GKとして守備はもちろん攻撃の部分で大分の大きな武器となっていました。彼のビルドアップ能力によってリーグトップの76得点が生まれたという面もあると思います。

その点で印象に残っているのは、5節の水戸戦です。前線への圧力が猛威を奮って開幕4試合を3勝1分でスタートした水戸を大分は高木を使ってビルドアップすることでいとも簡単にいなしていきました。これで立ち上がりからペースを掴んだ大分が3-1で水戸に初黒星をつけました。この試合は彼の良さが存分に発揮された試合だったと思います。

フロンターレサポーターの私としては彼が大分の守護神としてJ2昇格に貢献したことを本当に嬉しく思います。ただ来年は東京五輪世代の守護神である小島とのポジション争いが待っています。負けないようにぜひがんばってほしいです。


DF

岩田智輝(大分トリニータ) *20試合2アシスト

GKの高木とともに、大分の攻撃を後ろから支える重要な選手だったと思います。42試合フルタイム出場を果たした鈴木、37試合出場の福森と比べれば岩田の出場20試合という数字は少ないといえますが、シーズン後半にかけてチームに欠かせないピースとなっていきました。

彼の良さはボールを運ぶところにあると思います。昇格を決めた42節の山形戦の得点は味方を使いながらのプレーではありましたが、彼の良さが全面に出たアシストでした。

東京五輪世代のDFは層が厚いですが、J1の舞台で攻守両面において存在感を示すことで代表というものが現実味を帯びてくるのではないかと思っています。


小出悠太(ヴァンフォーレ甲府) *33試合1ゴール1アシスト

甲府のスリーセンターバックの真ん中で強さを発揮して最後の砦となれる選手です。身長が178cmと特別高いといえるわけではないかもしれませんが、空中戦で負けることもほとんどないという印象です。J2の試合ではありませんが、ルヴァン杯の浦和戦では興梠にやられた場面もありましたが、粘り強い対応で勝利に貢献したと思います。

それから、この選手は私が見ると点に絡みます。4節の福岡戦では右からのクロスで2点目のアシスト、大分を6-2で破った16節では相手のボールを奪ってからそのまま持ち上がりゴールを決めました。これが私の印象に残った大きな要因かもしれません。


伊藤槙人(水戸ホーリーホック) *35試合1ゴール

水戸からは彼を選出したいと思います!水戸といえばレンタル組の伊藤涼太郎や小島幹敏などの印象が強いかもしれませんが、今シーズン最も株を上げたのが伊藤槙人だと思います。

シーズン開幕後は細川・福井のセンターバックコンビが不動となっていましたが、福井の負傷によって巡ってきたチャンスを掴み細川の相方としての地位を確立しました。

彼の守備面の良さはスピードで負けないところだと思います。強さが全面に出る細川とのコンビは相性も抜群です。

ただ、私が最も推したいのはビルドアップの能力です。33節の横浜戦を水戸のゴール裏から観戦していてそのことに大変驚かされました。サイドバックにつけるパス、縦に入れる楔のパス、ロングフィードなど1つ1つのパスを丁寧に球質を蹴り分けてパスの受け手がストレスを感じないような配球が見事でした。横浜戦の2点目は彼がディフェンスラインの裏に浮き球のボールを通したところから生まれたものでした。

来シーズンはフルタイム出場を目標にチームの昇格に向けて大きく貢献してほしいと思っています。

*動画冒頭のロングパスを出したのが伊藤槙人です。


前貴之(レノファ山口FC) *40試合2ゴール5アシスト

レノファから誰を選出するかは本当に悩みましたが、現地観戦での印象を重視した結果彼になりました。

彼は本当に総合力が高く、攻撃に守備に霜田サッカーに欠かせない存在です。4-3-3の右SBやIH、3バックの右など様々なポジションで高いレベルのプレーを出せる貴重な選手です。

守備面では、霜田サッカーはカウンターを受ける時など守備陣に大きな負担がかかる場面が出てくるのですが、そんな状況でも1人で守りきることができます。今シーズンも彼1人で何点防いだかわからないぐらい助けられました。

攻撃面では、基本的な技術レベルが高いこと、SBながらロールをして中でプレーをするなど様々なポジションをこなせることでチームを助けています。三幸の隣でボールを引き出したり、サイドからクロスを上げたり、カットインして左足で強烈なミドルシュートを打ったりなどどんな場面でもチームに貢献してくれます。

そんな前の魅力が爆発したゴールが17節の千葉戦の2点目です。この試合はビハインドを背負ったこともあり、試合終盤は超攻撃型のフォーメーションになっていました。ただ、このゴールはアンカーポジションの三幸が上げたクロスを3バックの右のポジションであるはずの前がヘディングで合わせるというものでした。

ただでさえ超攻撃型フォーメーションなのに、後ろから選手が出てきて得点に絡んでしまうというレノファの狂気さが存分に発揮されたゴールでした。バックスタンドから見ていた私はその瞬間には誰がゴールを決めたかわからず、後から前がゴールを決めたことを知り本当にびっくりしました。

まさに「そこに前!?」というゴールです。レノファを応援していた私としては出て行かれては困る選手なのですが、同時にフロンターレサポである私は等々力でプレーする姿を見たい筆頭の選手ですのでなんとも難しい心情であります。


北爪健吾(横浜FC) *35試合5ゴール8アシスト

右サイドを主戦場として今季覚醒した選手の1人となりました。彼の武器は推進力のあるドリブルとタイミングの良い駆け上がりだと思います。そして、今シーズンは得点も取れるようになり相手にとってはさらに厄介な選手となりました。

レノファも21節の試合で彼に相当やられました。この試合では3得点全てに絡む活躍で,カウンター時に大きな脅威となるとともに試合の終盤になっても衰えることない走力で右サイドを完全に制圧しました。

今年の活躍は、横浜FCのサポーターがMVPに選出したことにも表れています。来年はぜひ上の舞台での活躍が見たいところです。それを確実にするためにも昇格プレーオフでの活躍を期待したいと思います。


今シーズン長く見続けた水戸の伊藤・山口の前の部分が思ったより長くなってしまったこともあり、ここまでで前編としたいと思います。

現段階でのファーメーションはこんな感じです。

北爪選手と前選手のポジションが完璧にかぶってしまったので泣く泣く北爪選手を左としております・・・すみません。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。よかったら後編もお付き合いください。

それでは。

*データはfootball-labのものを参考にしています。




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