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紆余曲折あった2021年のレノファ山口【フォア日記10】

レノファについてのnoteは久しぶりになってしまいました。22年シーズン開幕まで後1週間しかありませんが、昨シーズン開幕前に書いた以下のnoteを振り返りつつ、今シーズン期待するところを書いておきたいと思います。


シーズン前にイメージしていたゴールからの振り返り

2021年シーズンでは渡邉晋監督を新監督として招聘し、更なる進化を目指しました。立ち位置を重要としながらチームとしても戦えるようにしたい狙いがあったのではないでしょうか。そんなシーズンに向けて私が考えていたのは、「渡邉監督が目指すサッカーをシーズン通してやり続け、それを体現しながら残留を果たすこと」でした。

このテーマから考えると、前半部分の「渡邉監督が目指すサッカーをシーズン通してやり続け」は達成することができませんでした。

何と言っても昨シーズンのチームの一番のトピックスは監督交代でしょう。渡邉監督時代のサッカーから名塚監督に代わったことで、表現されるサッカーには変化が見られました。

振り返ると渡邉監督時代は、与えられる情報をうまく消化できず考えながらのプレーになってしまっていたのではないかと思います。これはまだ表現したいサッカーがチーム全体に浸透しきっていなかったからだと思いますが、判断のスピードが遅くテンポが上がらない試合が確かにありました。

本来は、試合前の準備と試合中の相手の狙いをうまく整理して、判断をできるだけ自動化してテンポを生む。そういったものが、目指すサッカーの先にあったのではないでしょうか。ただ結果的には、そこの浸透が上手くいかずに退任という結果になってしまいました。

名塚監督になってからは、霜田監督時代の言葉も使いながらよりシンプルにプレーするような方向性を目指していたように思います。色々なものを考えてプレーが少し窮屈になっていた選手たちを解放するように仕向けたかったのではないかと。そうしたアプローチによって残留争いという厳しい状況の中で、勝点を積み上げることができました。

こうして、新たな価値観を取り入れようとしたチャレンジは、1シーズン持つことなく監督交代という形で終わってしまいました。サッカーの内容部分では、そのような振り返りができる1年間だったと思います。

しかし、4チームが降格するというレギュレーションの中で残留という結果を掴み取ることができました。その点は素晴らしいシーズンだったと言えるでしょう。

渡邉監督時代と名塚監督時代のスタッツなどを色々調べてみたのですが、数字だけ見れば大きな差があるところはありませんでした。それはもちろん勝点という結果の部分もそうで、1シーズン通して1試合平均1ずつ勝点を積み上げることができました

シーズンを通して全く結果が出ない期間がなく、安定して勝点を積み上げられた点が、残留という結果に結びついた一番の要因だと思います。その意味では監督交代は失敗ではありませんでした。



2021年シーズンがもたらすものとは

紆余曲折経た一年でしたが、残留できたことが何よりでした。何よりではあるものの、2021年の1年がどのような意味を持つことになるのでしょうか。良い方に出るのか、悪い方に出るのか、それすら分からないというのが個人的な印象です。

新たなチャレンジをしたことでレノファが目指すサッカー、チームとしてその方向性を再確認できた、サポーターも含めた全員の認識合わせができた1年と言えるのか。

レノファらしいサッカーという呪縛に囚われ、その幻影を追いかけ続ける最初の1年になってしまったと言えるのか。

その答えはどのような形で出るのでしょうか。


ただ一つ気になるのは渡邉監督に何を期待して、招聘時の期待と実際のパフォーマンスにどのようなギャップがあったのか、そしてそれをどのように振り返ったのかということです。

個人的には、シーズン開幕前にイメージしていたものからそこまで大きなギャップはありませんでした。大方予想できる範囲内のサッカーの内容だったと思いますし、結果も最悪というほどではなかったからです。

監督交代となってしまったからには、双方何かギャップがあってそうせざるを得なくなってしまったはずです。私が知る限りの情報では、そのギャップが何だったのかは分かりません。

ただ、次に繋ぐという意味ではここは非常に重要なポイントであるはずです。


私はレノファが、この2021年をうまく消化して次に繋げてくれると信じています。

まずは2022年、大きな変化があるチャレンジングな一年がどのようなものになるのか、それを大きな期待を持って見続けたいと思っています。




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