プレゼンテーション2

新山雅の目指すゴールとは 〜2020年J2予習 「松本山雅FC」編〜

本日の対象チームは、松本山雅FCです。今年J2を戦うチームの中で唯一先週のルヴァン杯を戦っており、もうシーズンは開幕しているわけですが、予習は予習で頑張ります。セレッソ戦は観れていないので、前情報などは他のチームと一緒です。
それでは、よろしくお願いいたします!


松本山雅FCの基本情報と移籍まとめ

「松本山雅FCの基本情報」

昨シーズンの成績(J1) リーグ戦17位(6勝13分15敗勝点31 得点21失点40)
今シーズンの山口との対戦
第19節 6月6日(土) 19:00 in維新みらいふスタジアム 
第36節 10月10日(土) 未定 inサンプロ アルウィン
監督・・・布啓一郎(新)


「移籍情報まとめ」

今回もFootball-LABさんのサイト(https://www.football-lab.jp/mats/transfer/)より画像をキャプチャしております。

スクリーンショット 2020-02-17 23.33.59

こちらが退団選手です。昨年、他チームに期限付き移籍をしていて在籍していなかった選手もこの画像に含まれていますが、それにしても多いと思います。誰が昨年チームに在籍して、誰が昨年在籍していなかったのかをまとめてみようと思いましたが、ちょっと大変なのでやめます笑(松本サポさんよろしくお願いします)。
昨シーズンの主力と言えば、まずは飯田です。2012年から在籍し、試合に出続けた選手でした。昨シーズンは29試合2610分に出場していました。そして、31試合でゴールマウスを守った守田、28試合2010分に出場したパウリーニョ、27試合1679分に出場した永井龍、夏に加入して13試合1170分に出場した水本、この辺りは多くの時間に出場していた選手です。また、高崎、宮坂、岩上は昨シーズンの出場機会もそれなりにありながら、複数シーズン山雅の主力として活躍した選手でした。

スクリーンショット 2020-02-17 23.33.33

こちらが新加入選手です。退団選手の分もあり、新しく入ってきた選手も多くなっています。J1でプレーしていた選手は「ラルフ」こと鈴木雄斗ジャエルぐらいで中心はJ2で活躍していた選手だと思います(圍もここに入りますかね)。セレッソから加入と表記されている森下、ガンバから加入と表記されている高木は、それぞれ栃木と山形で昨シーズンはプレーしていました。
そして、注目は吉田将也でしょうか。昨シーズンは、群馬でプレーし25試合2210分に出場しました。布監督とともに松本にやってきたという意味で注目したいと思います。

全体的には、長年チームを支えた選手の退団などがあり、新たなチームになったという印象を受けます。新しい松本の形を楽しみにしたいところです。


今季の松本山雅FCの注目ポイント

①新たなスタートの1年に掲げる目標
各々のチームの表現するサッカーに見られるであろう違いとは・・


①新たなスタートの1年に掲げる目標

今季の松本は文字通り、新しいスタートを切る1年となるでしょう。2012年からチームを率いていた反町監督が退任し、群馬をJ2昇格に導いた布監督を迎えました。8年という長期政権が終わるタイミングですから、新たなスタートとなるのは、当然です。また、先ほど移籍の項でも言及しましたが、反町政権でチームを支えた飯田や岩上などといった選手たちも退団となっており、これも新たなスタートを示していると思います。

そして、布新監督の就任1年目に掲げる目標はJ1復帰となっています。新対戦発表会見についての記事だったり、長野放送のキャンプ取材の記事(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200205-00000008-nbstv-l20)でも「1年でJ1に昇格することが目標。チーム、選手、スタッフ一丸となってやっていきたい」とのコメントがあったりします。

面白いことに就任記者会見では目標についての言及は避けています。公式サイトのレポート記事(https://www.yamaga-fc.com/archives/191275)には次のようなコメントがあります。

――掲げたい目標は、現時点でありますか?

私が実際にまだこの話を受けてからそれほど時間が経っていないという現実もあります。クラブとしての目標も含めて、もう少しすり合わせをしっかりやっていかなければいけないかなと思っています。J1で昨シーズンやっていた山雅さんであることは事実だし、サポーターの皆さんの「J1にもう1回戻す」という気持ちがたくさんあることは認識しています。サポーターの皆さんの気持ちに応えられるような戦いをJ2の中でしっかり展開していきたいと考えています。

就任が発表された直後の12月の会見ですし、明言を避けるのは当然かもしれません。ただ、この直前の質疑応答で「もちろん、まだ全ての選手のいろいろな力量を掌握しているわけではありません。我々の仕事というのはまず目の前の選手のいろんな力量をしっかり掌握した上で、目標設定とかシステムとかを割り出して達成可能な目標を設定していくのが大切な仕事ではないかなと思っています。」と回答しています。その人が今年に入ると、J1に復帰するという目標を掲げているのです。

新たなスタートで反町監督の後を引き受けることの難しさを度々口にし、上のようなコメントをしてる布監督が掲げた目標というのは、非常に重いように感じます。それだけ、新たなスタートを切った新チームに自信があるのかもしれません。今シーズンの山雅が辿る道に注目です。


②各々のチームの表現するサッカーに見られるであろう違いとは・・

布監督の松本山雅がどんなサッカーを披露するのかという点は、もちろん注目です。そのヒントとなるコメントは、例えば千葉日報のインタビュー記事(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200121-00010007-chibatopi-socc)にありました。

-東金キャンプが始まった。感触は。

 「真面目な選手が多く、スムーズにスタートできた。どの監督さんも90分攻守にアグレッシブにというところを目指すが、これが今の世界のトレンド。うちもそこに向けて進む」

こういったコメントは、ヒントになるのではないでしょうか。

例えば、今季のチームは長年採用していた3バックのシステムから4バックのシステムに挑戦しています。アグレッシブなサッカーを表現するため、松本にとって新たなチャレンジをしているのだと思います。

そして、このコメントや就任会見のコメントを見て注目したいと思ったことがあります。これは松本だけの話ではなくJ2全体の注目ポイントになります。

皆が口にする「相手に応じながらアグレッシブに90分間戦い続ける」というサッカーを表現するのに、チームによってどのような違いが現れるのかという点です。

今まで19チームの予習をやってきて、新監督のコメントなどを見てきたのですが、メディア向けのコメントということもあってか、似たような主旨の発言が多いと思いました。ポイントは「アグレッシブ」と「相手に応じた」です。山形の石丸新監督や水戸の秋葉監督、群馬の奥野監督などなどのコメントに通ずる部分を感じました。

完全に一緒ではなくとも、似たようなコンセプトを持つであろうこれらのチームが表現するサッカーは、当然ながら違いが出るはずです。どこがどのように違うのかという点に注目してJ2全体を捉えるのもまた面白いと思いました。


今季の松本の注目選手

昨シーズンからの進化で言うと、やはり得点力の向上が期待されます。J1でも失点数は40と8番目に少ない数字でした。一方、得点数は21とあまりにも少ない現実がありました。そういった意味では、昨夏に加入し今年も松本の一員として戦う阪野豊史に注目したいです。
昨シーズン前半戦は、山形で7ゴールを挙げチームの前半戦の躍進に貢献しました。そして、夏にJ1の松本に移籍、13試合667分に出場し2ゴールを挙げました。等々力で観たフロンターレとの試合でも、前線でボールを収めるうまさなどが印象に残りました。
今シーズンは、再びJ2の舞台でプレーすることになりますが、チームのFWとして活躍を見せられるかという点に注目です。


まとめ

再びJ2の舞台で戦うことになってしまった松本ですが、同時に新たなスタートを切ることになります。まずは土台作りから、そして掲げる目標に近づけるかというシーズンになると思います。J2チームで唯一、ルヴァン杯で最低6試合を他のチームより多く戦うことになりますが、その影響も含めてどんな内容のサッカーと結果を残してくれるのかに注目だと思います。


*文中敬称略
*画像はFootball-LAB(https://www.football-lab.jp/mats/transfer/)のサイト内の物を使用しています。

*このnoteを書く上で参考にした記事はこちらです。


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