プレゼンテーション2

J1仕様のチームへの基礎作り 〜2020年J2予習 「FC町田ゼルビア」編〜

本日は11日目となります。ちょうど折り返し地点です。前半戦の締めくくりのチームはFC町田ゼルビアです。相馬体制から変化する1年になります。一体どんなチームに仕上がっているのでしょうか。


FC町田ゼルビアの基本情報と移籍まとめ

「FC町田ゼルビアの基本情報」

昨シーズンの成績 リーグ戦18位(9勝16分17敗勝点43 得点36失点59)
今シーズンの山口との対戦
第11節 4月25日(土) 15:00 in町田市立陸上競技場 
第35節 10月4日(日) 未定 in下関市営下関陸上競技場
監督・・・ランコ・ポポヴィッチ(新)


「移籍情報まとめ」

Football-LABさんのサイトより拝借しております。

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退団選手はこちらです。期限付き移籍からの復帰による退団と完全移籍による退団が半分ずつぐらいです。保有元への復帰組ではGKの増田とDFの小林が主力として試合に出場していた印象です。増田は38試合に出場し、小林は夏の移籍で加入し15試合に出場しました。そして、完全移籍組では何と言ってもロメロフランクでしょう。彼のいる、いないで町田のサッカーの怖さが違うと感じるぐらいに存在感のある選手でした。MFながらチームトップの9ゴールを挙げるという得点力も魅力の選手でした。

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こちらが新加入組です。数は他のチームより少ないですが、力のある選手たちばかりを補強してきました。期限付き移籍加入組は全てJ1チームからとなっています。秋元水本はJ1での経験と実績を兼ね備えた選手です。一方で廣末、高江、小田、吉尾は東京五輪世代の期待の若手です。また、帝京長岡高校から加入の晴山はU-18の日本代表にも選出されたことのある注目選手です。セルビア国籍を持つ2名の新外国籍選手も含めて非常に興味深い新加入選手たちだと思います。

私だけの印象だったかもしれませんが、あまりオフシーズン目立った存在でなかったように思っていました。しかし、こうして見てみると、期限付き移籍での補強が主とは言え、強烈で的確な補強を見せており、新たなシーズンが楽しみなオフになったと思います。


今季のFC町田ゼルビアの注目ポイント

①相馬体制からポポヴィッチ体制への変化
②「J1仕様」のクラブへの第1歩


①相馬体制からポポヴィッチ体制への変化

2014年から監督に復帰し6年間ゼルビアを率いた相馬監督から2011年シーズン以来の復帰となるポポヴィッチ監督に変わったことが最大の注目点です。当たり前かもしれませんが、6年率いた監督の後の新たなスタートでどのような変化が見られるのかは楽しみであります。

相馬監督時代は前後左右の圧縮を極端に行う特徴的なサッカーを見せていました。潔さを感じるほどの徹底したゲームプランとその遂行力の高さが一昨年の躍進を支えたと思います。しかし、昨年は新たな変化を持たせようとしたところでうまく結果が出ず、困った時の平戸に祈るセットプレーも炸裂せず、残留を最後の最後まで争う厳しいシーズンでした。何とか残留を成し遂げ挑む新しいシーズン、ポポヴィッチ体制でどのようなサッカーを見せてくれるのでしょうか。

私は、ポポヴィッチ監督のサッカーは見たことがあると思いますが、当時は今ほど熱量を持って見ていたわけではないので記憶がありません。また、新体制発表やプレシーズンの中でも、監督のコメントがなかなか無いので推測することも難しいです。山口と対戦するまでにはまだ時間がありますから、シーズンが開幕して相馬監督時代とどのような点が異なるのかに注目してゼルビアの試合を見たいと思います。(ボール保持はしたいのでしょうかね・・ただ、プレシーズンのマリノス戦の記事を読むと相馬さん味も感じますよね・・)


②「J1仕様」のクラブへの第1歩

監督とは逆にGMのコメントはかなり豊富に見ることができます。新体制発表会見でのコメントに、チームとして今シーズン目指すところが表れていたと感じました。
キーワードは「J1仕様のチーム」です。サイバーエージェントが入ってきて本気でJ1を目指す体制が整ってきたのだと思います。

練習場やスタジアムといった環境面は現在進行形で取り組まれています。今シーズンは工事を行い、来シーズンから改築された新しいスタジアムに生まれ変わるようです。そして、チームの体制もJ1仕様を目指し、新加入選手はもちろんコーチ陣もJ1仕様を意識したようです。例えば、川崎フロンターレでヘッドコーチを務めていた米山コーチを迎え入れるといった部分です。

環境面やチーム編成など様々な面でJ1にふさわしいチームとしての1歩を踏み出しました。今年をそのスタートの1年にするとのコメントもありました。クラブ運営の面でも注目ですし、目指すものに対してポポヴィッチ監督のサッカーは応えることができるのかという点でも新しいゼルビアに注目したいところです。


今季の町田の注目選手

注目選手は吉尾海夏にします。横浜F・マリノスからの期限付き加入でやってきた選手です。初めて彼のプレーを見たのは一昨年のルヴァン杯の試合かなんかだったと思いますが、ボールの持ち方や捌き方が好きなタイプの選手で印象に残りました。昨シーズンはベガルタ仙台に期限付き移籍し、13試合2ゴールという結果に止まりました。シーズン後半は怪我があったようで試合に出場することすらできない状態でした。

実力は十分な選手だと思いますし、おそらくポポヴィッチ監督が目指す攻撃的なサッカーにハマるだけの要素を持ち合わせた選手だと思います。対戦相手としては非常に嫌な選手ですが、J2で暴れるだけ暴れて欲しいと思います(山口戦では大丈夫です!)。


まとめ

こんなこと言ったらあれかもしれませんが、ここまで予習して最も印象が変わったチームの1つです。特に補強の面がかなり強烈でシーズンが楽しみだと感じました。
チームとして新たなステージに登るためのスタートの1年となることでしょう。長いシーズン色々なことが起こると思いますが、最低限の結果をまず確保し上を目指せるシーズンにすることが今後のゼルビアの基礎作りになるのではないでしょうか。


*文中敬称略
*画像はFootball-LAB(https://www.football-lab.jp/mcd/transfer/)のサイト内の物を使用しています。

*このnoteを書く上で参考にした記事はこちらです。


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