プレゼンテーション2

新監督の就任で変わるものと変わらないもの 〜2020年J2予習 「モンテディオ山形」編〜

2020年J2予習の第4回はモンテディオ山形です。もう今日はいきなり本題に入ります。


モンテディオ山形の基本情報と移籍まとめ


「モンテディオ山形の基本情報」

昨シーズンの成績 リーグ戦6位(20勝10分12敗勝点70 得点59失点40)
今シーズンの山口との対戦
第4節 3月14日(土) 14:00 inNDソフトスタジアム山形 
第29節 8月29日(土) 19:00 in維新みらいふスタジアム
監督・・・石丸清隆(新)


「移籍情報まとめ」

では、このオフシーズンの移籍情報をFootball-LABさんの画像で確認しましょう。

退団した選手から見ていきます。

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退団選手はトータルで17名です。放出が7名、期限付き移籍期間満了による復帰が7名で他が3名という内訳です。放出では、ルーキーながらリーグ戦全試合にスタメン出場を果たした坂元の存在が目を引きます。攻守において山形のサッカーに欠けてはならないピースでした。それから、34試合に出場したバイアーノ(スタメンは15試合)、32試合に出場した井出(スタメンは17試合)も移籍となりました。保有元への復帰組で言えば、の退団も痛手ではあるかと思います。シーズン後半は、右WBとして試合に出続けプレーオフ進出に大きな貢献を果たしていました。

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こちらが新加入選手です。期限付き移籍からの復帰も含めると13名が新加入となります。パッと見た印象だと、1.5〜2列目タイプの選手を多く獲得してきたと感じます。山口サポには色々な意味でお馴染みの加藤大樹や新潟でも多くの試合に出場していた渡邊凌磨はうまい補強だと思いますし、その他の選手も戦力になってくれそうな良い選手が揃っています。その中でも特に、中村充孝の活躍には注目です。J2の舞台でどのくらいの結果を残すのでしょうか。対戦相手からすると、本当に嫌です。

全体的には、何人かの選手は退団したものの主力の引き留めに成功したという感想を抱きます。高山強化部長の言葉通りのオフシーズンになったと思います。加えて違いを見せられる選手も獲得してきましたので、残留してくれた現有戦力にどれくらいの上積みができるのかという点に注目したいです。


今季のモンテディオ山形の注目ポイント

①石丸新監督の目指すサッカーとは?
②誰が得点を取ってチームを引っ張っていくのか?


①石丸新監督の目指すサッカーとは?

山形を3年間率いた木山監督に代わり石丸新監督が就任してスタートするわけなので、やはり新しい石丸監督のサッカーに注目が集まります。今回はそこの部分を山形の公式サイトに載っている新監督就任会見コメントから少し考えてみたいと思います。
まず、相田社長と高山強化部長の言葉で共通していることは「木山監督のサッカーをベースに」です。これは主に守備面の部分を指し、山形というチーム全体のベースになっている要素だと思います。そして、主に攻撃面で石丸監督に新たなエッセンスを加えてほしい意図が感じられます。

その中で、高山強化部長が石丸監督に求めることは主に2つあるようです。

①組織としての攻撃
②トレーニングも含めた個人の向上

①は石丸監督の愛媛時代と京都時代の話をしながら語っています。②は若い選手が多い中で選手の成長がチームの成長に直結するという話だと思います。強化部長が語ったコメントはシーズンを追いかけていく中で意識はしておくと良いと思います。

その後の石丸監督のコメントが、質疑応答も含めかなりの量があります。全てをさらうことは難しいので、その中で私の印象に残ったコメントを紹介させていただきます。全てを見ると私とは違った印象を受けるかもしれませんので、ぜひ全文読む事をお勧めします。

主に攻撃面で新たなエッセンスを加えることを求められる中で、印象に残ったのは「サッカーには相手がある」という言葉です。2.3度ほど出てきた言葉だったのですが、石丸監督のサッカーを語る上では重要な要素なのではないかと感じました。相手のやり方に応じた臨機応変な対応をできるようにしていきたいのでしょう。システムも3バックに拘らないようですし、臨機応変さというのが新たなエッセンスの1つになるのではないかと言えると思います。

これを踏まえると、山形のサッカーとして変わらないものと変えていくもののバランスをどれだけ早く見つけられるかという点がシーズン序盤の大きなカギになるはずです。


②誰が得点を取ってチームを引っ張っていくのか?

昨シーズンの山形が得点力不足だったというわけではないのですが、今シーズンの陣容を見た時に改めて最後に点を取る選手が誰になるのかは注目だと思いました。昨シーズンで言えば、大槻がチームトップの12ゴールを挙げましたがチームの昇格を考えればもうひと爆発欲しいところだと思います。他の選手では、シーズンの終盤には山岸が活躍をしました。山口戦でのハットトリックやプレーオフ1回戦での2点目などは印象的でした。

今シーズンに向けては、現状この2人が軸となるはずです。山形が昨シーズンよりも上の順位にいくためにはこの2人のさらなる活躍が必要不可欠だと思います。また、新外国籍選手の獲得にも今の段階で動いているようですし、その選手を含めた競争には注目していきたいと思います。

*新外国籍選手については昨日リリースがありました。ブラジルでの実績は十分みたいですね。(当たりそうだな〜怖いな〜)


今季の山形での注目選手!

山形は良い選手が多いので誰か1人を選ぶのが非常に難しいのですが、今回は三鬼海とします。三鬼は昨シーズンの序盤は右サイドとして不動の地位を確立し精度の高いキックでチームに大きな貢献をしていました。しかし、シーズン途中での怪我などもあり、終盤は柳にポジションを明け渡す格好となりました。
今シーズンの注目選手として挙げた理由には、柳が退団したというのが1番大きいです。再びチームの中心としての地位を掴めるかどうかに注目したいところです。

次点では、中村駿です。不動のボランチとして山形に欠かせない選手です。彼の残留も大きな補強といって良いでしょう。パスを散らしたりゲームコントロールの部分での舵取りがより重要になってくる今シーズンの山形のサッカーだと思うので、さらなる成長に期待です。


まとめ

昨シーズンは良い結果を残した山形ですが、大きな結果を掴むことはできませんでした。群雄割拠のJ2リーグの中では、昨シーズンと同様の結果を残すことすら困難なミッションとなります。ただ、その困難なミッションに挑戦するだけの準備は整えたと感じられるオフシーズンを過ごし、あとはピッチの上で昨年までのベースと今年からの進化をうまく表現できるかどうかです。

新体制1年目でどれだけの結果を残すことができるか、まず序盤でスタートダッシュとは行かないまでも出遅れないことが求めるでしょう。


*文中敬称略
*画像はFootball-LAB(https://www.football-lab.jp/yama/transfer/)のサイト内の物を使用しています。

*このnoteを書く上で参考にした記事はこちらです。


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