プレゼンテーション2

新たな息吹で目指す躍進 〜2020年J2予習 「ザスパクサツ群馬」編〜

1週間が経過したJ2予習、本日から2周目に突入します。2週目のスタートは昇格組のザスパクサツ群馬です。


ザスパクサツ群馬の基本情報と移籍まとめ

「ザスパクサツ群馬の基本情報」

昨シーズンの成績(J3) リーグ戦2位(18勝9分7敗勝点63 得点59失点34)
今シーズンの山口との対戦
第8節 4月5日(日) 14:00 in維新みらいふスタジアム 
第22節 6月28日(日) 19:00 in正田醤油スタジアム群馬
監督・・・奥野僚右(新)


「移籍情報まとめ」

ザスパの移籍動向をFootball-LABさんの画像で見ていきましょう。

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こちらが退団選手です。こうして見ると、かなりの数の選手が退団します。退団選手の中には昨シーズンの主力選手もいます。リーグ戦全試合フル出場を果たしたGKの吉田舜、31試合に出場した佐藤祥、25試合出場の吉田将也は2000分以上の出場時間のあった選手です。そして、17ゴールを挙げたチーム得点王の高澤優也は大分に引き抜かれました。このあたりの選手はシーズンを通して活躍を見せた主力だったと言えると思います。

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そしてこちらが新加入選手です。各カテゴリーから満遍なく選手を集めてきた印象です。昨年まで共にJ3で戦った熊本から高瀬中山、Y.S.C.C横浜から、富山から白石を獲得しました。そして、J1J2のチームからも実力者を獲得しています。松本から加入となった岩上宮阪、ヴェルディから加入となった内田といった選手たちは実績十分です。そして、何と言っても大前元紀ですね。これはびっくりの移籍でした。大宮では絶対的なレギュラーというわけではありませんでしたが、試合に出れば、ゴールを決める活躍も見せていました。おそらく群馬では攻撃の中心になると思うので、そのプレーぶりに注目です。

同じ昇格組のギラヴァンツ北九州と比べると、選手の入れ替わりは多い印象です。監督も含めJ3時代からは変化が見られるはずなので、その辺りの違いが何なのかを探ってみるのも良いのではないでしょうか。あと、セットプレーを誰が蹴るのかにも注目ですね。新加入選手にキックのスペシャリストが多い印象なので。


今季のザスパクサツ群馬の注目ポイント

①2017年シーズン以来のJ2での戦いに挑む群馬のサッカーとは?
②やはり集まる大前元紀への期待


①2017年シーズン以来のJ2での戦いに挑む群馬のサッカーとは?

北九州と同様に、群馬の昨シーズンのサッカーをほとんど知りません。ですから、分からない分、単純に群馬がどのようなサッカーを志向するのかという点が楽しみだったりします。

それでも数少ないコメントから今シーズン目指すサッカーを考えてみたいと思います。今シーズンから就任する奥野監督はザスパのレジェンドと言える存在であるようです。それは、ザスパの初代監督であり、チームを選手兼監督としてJFLに昇格させた実績があるからでしょう。ちなみに奥野監督の背番号31は永久欠番になってもいるようです。

そんな奥野監督を迎え、2017年シーズン以来のJ2の舞台に挑む群馬は目標を「勝ち点50、16位以上」に設定しました。つまり、現実的にまずは残留を目標にするということでしょう。

そして奥野監督のコメントからは、新しいチームの選手の特徴を見て志向するサッカーを決めていこうという意図が感じられました。また、昨シーズンの堅守速攻を継続することもコメントがありました。なんとなくですが、昨シーズンの堅守速攻をベースに相手や自分たちに応じた対応ができる引き出しを増やしていくことを目指すのではないかと感じました。印象としては、山形の石丸監督のコメントと似たような感じを受けます。

もちろん生の声を聞いているわけではないですし、隠しているものもあるでしょうが、ピッチ上で表現されるものへの理解に全く役立たないことはないでしょうから意識はしておきたいと思います。


②やはり集まる大前元紀への期待

この後に注目選手の項も設けていますから、そこで大前について書く予定でした。ただ、注目選手は別の人にすることにしたので、ここで大前について書いておきます。

海外でもプレー経験があり、その能力には疑いようのない彼が移籍先に群馬を選んだのは、このオフシーズンの大きなトピックでした。上毛新聞の記事によれば、大宮でともに過ごした松本強化部長に誘いを受けたことも群馬移籍の後押しの1つになったようです。

大前が期待通りに得点を取ることができるのか、そしてチームとしてどのように大前に得点を取らせるように設計していくのかに注目して群馬を見ていくと良いのではないでしょうか。また、昨シーズンチーム2位の10ゴールを挙げた青木翔大との連携にも注目です。


今季の群馬での注目選手!

ごりっごりに贔屓します笑。注目選手は渡辺広大です。なぜかと言えば、彼の前所属が山口だからです。渡辺は山口で2シーズンを過ごし61試合に出場しました。これは私の感覚ですが、サポーターに非常に愛されている選手だと感じていました。Twitterでも山口のニュースに反応していたり、山口以外でも所属していたチームのことを口にしたり、そういった部分が愛される要因なのではないかと思います。

昨シーズンは期限付きという形で群馬へ移籍、リーグ戦全試合フル出場を果たしチームの昇格に大きく貢献しました。昇格のかかった最終戦には先制ゴールも決めています。

昇格にこれだけの貢献をした渡辺を群馬が手放すはずもなく、今シーズンからは完全移籍での加入となりました。維新のピッチに群馬の選手として帰ってくることになります。非常に楽しみであると同時にお手柔らかに願いたい気持ちもあります。

何はともあれ、群馬での今シーズンのプレーも楽しみです。


まとめ

同じ昇格チームの北九州が昨シーズンからの継続だとすれば、群馬は新しい風が多く入ったオフシーズンとなりました。お互いのチームの舵取りも含めて昇格チームがどのようなサッカーを披露してどのような結末を迎えることになるのか。J2を大きく盛り上げてくれるプレーに期待をしたいと思います。


*文中敬称略
*画像はFootball-LAB(https://www.football-lab.jp/gun/transfer/)のサイト内の物を使用しています。

*このnoteを書く上で参考にした記事はこちらです。


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