プレゼンテーション2

本気の福岡の逆襲なるか!? 〜2020年J2予習 「アビスパ福岡」編〜

折り返し地点が見えてきたJ2予習、本日が9日目になります。対象チームはアビスパ福岡です。


アビスパ福岡の基本情報と移籍まとめ

「アビスパ福岡の基本情報」

昨シーズンの成績 リーグ戦16位(12勝8分22敗勝点44 得点39失点62)
今シーズンの山口との対戦
第8節 4月12日(日) 14:00 inベスト電器スタジアム 
第25節 7月18日(土) 19:00 in維新みらいふスタジアム
監督・・・長谷部茂利(新)


「移籍情報まとめ」

Football-LABさんの移籍まとめの画像を拝借させていただきます。

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こちらが退団選手です。基本的には、期限付き加入選手の保有元への復帰が多い形ですね。ただ、数少ない放出組は昨シーズンまでの主力が多いです。ヤンドンヒョン、ウォンドゥジェ、松田力は出場時間が2000分を超えていました。

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こちらが新加入選手です。これを見ると、J1チームから期限付き移籍で選手を借りて、J2チームから選手を完全移籍で獲得してくるというなかなかに強烈な補強をしていることが分かります。さらに、長谷部監督が水戸を率いて見せてみたようなサッカーに合う選手を獲得しているように感じられます。その筆頭が水戸から移籍組である村上、福満、そして前寛之です。また、他チームからも重廣湯澤菊池大介などなどを獲得しており、オフシーズンの補強は素晴らしいと思います。

全体的に見れば満点の補強といっても良く、昇格へ向けての本気度が感じられます。これらの選手たちをどうまとめていくのかという長谷部監督の手腕に注目です。


今季のアビスパ福岡の注目ポイント

①チームが変わっても結果を残すことができるのか!?
②長谷部前監督の率いるアビスパとの対戦の行方


①チームが変わっても結果を残すことができるのか!?

まず注目されるのは、水戸で結果を残した長谷部監督が福岡でも同様の結果を残すことができるのかという点です。チームが変わって置かれる環境が変化すれば、当然様々な部分で想定と違う部分が出てくるかもしれません。ただそれでも、私は今シーズンの福岡は良い結果を残すのではないかと思っています。

それは、長谷部監督の水戸での初陣の衝撃がそう思わせてくるのです。チームが変わってまず懸念されることは、新監督の戦術が浸透しなかったりして開幕ダッシュに失敗することです。開幕でつまずくとそのままずるずる行ってしまい気がついたらシーズンも折り返しているなんてこともあるかもしれません。その点の心配が、水戸での最初のシーズンを見ている限り薄いのではないかと見ているのです。

私はたまたま長谷部監督の水戸での初戦である山形戦をDAZNで観戦していました。試合開始直後にコーナーキックからバイアーノのゴールで先制できたことが大きかったとは思いますが、試合を通じて山形を圧倒し3-0で勝利を収めました。開幕戦でこれだけのパフォーマンスを見せられていたのは素直にすごいと思いますし、その衝撃は今でも残っています。

そして、このシーズンの水戸は開幕戦から4試合を3勝1分という成績で終えました。その後の4試合は勝てませんでしたが、シーズン10位で終えることができたのも開幕からの4試合で良い内容のサッカーを披露し、良い結果が出たことが関係していると思います。そして、就任2年目の昨シーズンは開幕から12戦負けなしの7勝5分というロケットスタートを切りました。

このように水戸での2年間を振り返ると、長谷部監督が開幕直後だからといってチームに戦術を落とし込めていないという状況は考えにくいと言えるのではないでしょうか。

もちろん、これらの結果も水戸でのものですからチームが変わって同じことができるとは限りません。しかし、福岡でも同じように表現できるという期待感を持たせてくれる根拠の1つであると思います。福岡での開幕数試合でどのような内容のサッカーを見せてくれるのか、そしてどのような結果を残すのか、楽しみでなりません。


②長谷部監督の「アグレッシブな」サッカーを表現する選手たち

福岡で表現しようとするサッカーはどういったものになるのでしょうか。コメントでは、「ゴールに向かって前への推進力を出し、守備では高い位置でボールを奪いたい」そして「アグレッシブ、この言葉に尽きる。攻守にわたってアグレッシブにプレーするチームをつくりたい」といった言葉が見られます。これらの言葉からも、ある程度水戸時代と同じようなサッカーを志向していることが読み取れると思います。それは、前寛之の獲得からも伝わってくる部分です。

アグレッシブなサッカーを標榜する時に、重廣の加入も大きいと思います。彼には運動量が印象的な選手だというイメージを持っているので、長谷部監督の元でブレイクする可能性もあると思っています。そして、既存の選手で言えば鈴木惇にも注目しています。彼のキックは特別なものがあると思いますから、長谷部監督の求めるものを表現しながらそういったものを出していけるのかに注目です。

そして、FWの選手にも当然ながら注目したいです。なぜなら、長谷部監督の水戸は昨シーズン、得点の部分で山形に及ばずプレーオフに進出できなかったからです。そう考えた時に、長谷部監督の求める守備を行いつつ得点を奪ってくれるストライカーの存在が福岡での目標達成には必須であると考えます。そして、その筆頭はファンマデルガドになるかと思います。長谷部監督は、1月26日の福岡ユースとの練習試合でのコメントで「(ファンマは)良かったですね。攻撃の起点になり得点を取りに行く意欲を見せていたし、守備がうまい」と残しており、攻守にわたる活躍に期待が持てます。

このように、長谷部監督が求めるものとそれを表現する選手たちは揃っていると考えられ、あとは開幕からの公式戦のピッチでどれだけ表現できるかに注目したいところです。


今季の福岡の注目選手

先ほどの項で散々選手個人の話をしたと思いますが、また別の選手を挙げたいと思います。遠野大弥です。この選手も思いっきし贔屓なのですが、Jの舞台でどれだけのプレーを見せてくれるのかに注目したいところです。贔屓というのはフロンターレからの期限付き移籍である点です。昨シーズンまではHonda FCに在籍しており、昨シーズンの成績はリーグ戦26試合出場で9ゴール、天皇杯も5試合で4ゴールとチームの躍進に貢献しました。

今シーズンは川崎フロンターレに完全移籍で加入し、即アビスパに期限付き移籍となりました。フロンターレの戦略の中で、獲得してきた若手選手を即レンタルに出すことは珍しいケースだと思います。その戦略がどうなるのかも含めて今シーズンのプレーには注目です。


まとめ

今回はアビスパ福岡を予習しましたが、私が事前に思っていた通り今シーズンが非常に楽しみなチームだと改めて思いました。福岡に行っても長谷部監督の手腕は発揮されるのかという点に最も注目が集まると思いますが、オフシーズンの編成の後押しもあって期待に応える可能性は高いのではないかと感じています。
開幕戦はミクスタでのダービーマッチです。日程くんはさすがの仕事を見せました。両チームの今シーズンを占う一戦を楽しみにしましょう。


*文中敬称略
*画像はFootball-LAB(https://www.football-lab.jp/iwat/transfer/)のサイト内の物を使用しています。

*このnoteを書く上で参考にした記事はこちらです。


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