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いいもんみっけ!!

って、古着のお話なんですけど。

定年退職(継続雇用)してから、なぜか仕事が忙しくなっちゃって、激減した給料で残業続きのヒゲオヤジ でございます。 (いきなり愚痴か)

「心のオアシス」「ストレス解消」「明日への活力」、楽しい古着屋巡り(巡回パトロール)もたまにしか行けない今日この頃なんですが・・・。


ひさびさの大物、GETだぜぇ〜!!

ま、興味のない方にとっては、ど〜でもいい話だと思いますけど。(汗)

漠然と、いつかは欲しいなぁ〜と長いこと狙ってたパンツなんですが、古着というのは1着1着すべて違うものでして、自分の目で見て「コレ!!」って思える個体とはなかなか出会えないものです。

同じようなものは、何十本と見てるんだけど、いまいちピンとこなかったり、凄くいいと思うやつは、お値段も凄くいいのが世の常。(涙)

がしかし、いつものコトなんですが、出会いは突然に訪れまして。  まぁそれでも、私にとっては「キヨミズ・ダ〜イブ」ってお値段でしたけど、あとで後悔しそうだったので、逝っちゃいました・・・ア〜メン。


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M-35モーターサイクルパンツ

言わずと知れた、フランス陸軍オートバイ部隊の防寒防塵用オーバーパンツです。

同じタイプで後期型と呼ばれるM-38ってヤツもありますが、私は前期型のM-35の方が好みですね。  1935年採用、ってWW2の前か!?

後期型M-38にはエプロンと呼ばれるギミックが付くのですが、男性はトイレで面倒くさいらしいし。(爆)

当然ですが、80年くらい前に作られた数に限りがあるモノを、世界中の古着マニアが取り合ってるワケで・・・。  いつかは市場から消えて、お金では買えなくなってしまう洋服です。


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この1本にビビッときた理由

まずはコンディションが素晴らしい、デッドストックではないものの、80年経ってるとは思えないほど、状態がイイです。  そして生地感が、コットンではなくリネンの雰囲気がプンプン。

専門家ではないので聞きかじりですが、このパンツの素材はコットン100%、コットン・リネン混、リネン100%とあって、好みもあるとは思いますが、リネン割合が多いほど上モノ(値段も高い)とされてるみたいですね。

コイツはおそらく、1〜2回の水通しをしてると思われますが、かなり強めに「アタリ」が出ています。  デニム(コットン)なんかだと、ある程度規則的にヒゲやハチノスなんていうアタリが出ますが、これは全体に不規則で強いアタリが出ています。  これがリネンの特徴じゃないかと勝手に思ってるわけで、プロのご意見も聞いてみたいですね。

逆に言うとデッドストック(未洗い)では、なかなか気付けないコトかも。  さらに着込んで、数十回と洗いをかけていった時に、生地がしなやかにシャリンシャリンになってくれば、リネン100%かも知れません。

ただ、今から生地を育てるには、私はいささか年を取りすぎてて・・・残り時間が。 (涙)


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もうひとつのポイントはポケットです

モーターサイクルパンツというのは、オーバーパンツでして、本来は通常のズボンの上から履くものです。  

前側にあるパッチポケット2つが唯一のポケットで、横にある切り込みは貫通穴で中のズボンにアクセスする為のものなのです。  バーバリーのトレンチコートなんかも、同じ作りになってますねぇ。

なのでコレ1枚で着ると、下着が丸見えになってしまいます。  この貫通ポケット問題が、皆さん悩みのタネだったりします。

で、よくやるのが、切れ込み部分を縫って塞いでしまう方法なんですが、この個体はスレキの袋を縫い付けて、普通のポケットと同じように加工してありました。  こういった加工を後から頼むと、結構な金額になります。

おそらく前オーナーが買った販売店での加工だと思いますけど、あまり上手くはない(失礼)んですが、やはりポケットがあった方が使い勝手がいいですね。

もちろん余計な加工を嫌って、オリジナル重視の方もいらっしゃるとは思いますが・・・。


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あちこち手間のかかったつくりです。

ウエスト部分は金属のフックです。  ボタンも金属ボタン。

写真は撮らなかったんですが、内側は膝下までのダブルニー(2枚仕立て)となってます。

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後ろのベルトループ辺りは、かなり難解なパターンですね。

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内側です、別の布で縫製されてますね。

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裾のストラップ、M47に似ていますが金属バックルが付くぶんゴツいし、よく揺れてチョット邪魔です。(笑)

皆さん、裾を折り返して固定しちゃうらしいんですが、私は身長があるので折り返すとホントに短くなっちゃって難しい。

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生地感もM-47前期型より

さらにゴツい感じがします。  まぁ、織り方が違うので比較は難しいですが・・・。

いずれにせよ、今のファッションでは考えられないくらいの生地や縫製。

私の大好物「ヘビーデューティー」「オーバースペック」!!

感覚的に近いとなると、「カーハート ダックダブルニー」あたりかなぁ、あれ縫製は雑だけど・・・。(笑)


「ファストファッション」

を否定するつもりは、全くないけど・・・。

こうして80年前の洋服を見ていると、来シーズンは着れないよって「服」は、ホントにもったいない気がする。

まぁ時代と若者たちが、それを求めているのなら仕方ないですけどね。

年寄りの特権は、流行りに関係なく自分の好きな服を、勝手気ままなコーデで何年着ても気にならないってコトなのかもね。



特に繋がりはないですが

町田義人 で 「戦士の休息」




では、では、また次回。 ありがとうございました!!