占い師から歯並びをキレイにした方が良いと言われて歯科矯正を決意したら大変だった話し　ep3

『マリオ再び　治療計画について』

前回、私が訪れた歯科医院はマリオの分院だったらしく、本院の方へ。在住県の中でも一番大きな病院だった。マリオは、やり手なんだなぁ。玄関にはマリオのおじいさんの胸像や病院の歴史のプレートまで飾ってあった。
受付に行くと、待合室には大勢の患者さん。老若男女。駐車場には、県外ナンバーの車も停めてあったので、やっぱりマリオはやり手・・・。

受付で問診票を書き、2階の診察室へ。そこには、ワンフロアに4つの科があった。歯医者に疎かった私は、そこで初めて歯科にも色んな分野があることを知る。マリオの病院では、『一般歯科』『矯正歯科・口腔外科』『スポーツ歯科』があって、そこから更に細分化されていた。

そんなわけで、早速検査開始。私が行った検査は以下。
①印象採得（ピンクでミント味のやつですね）
②レントゲン・MRI撮影
③う蝕（虫歯）のチェックとう蝕になりやすかのチェック
④噛み合わせと咬合力のチェック（頭に機械を付けられて計測するのと、ガムを噛みながら計測されました）
⑤口腔内の写真撮影（めっちゃ摂られる）
こんな感じ。一番つらかったのは、何気に写真撮影。一眼レフを構える歯科衛生士さんに向かって、口を大きく開けたり、器具を着けて引っ張ったり・・・なんだ、この羞恥プレイは(笑)。
ここまでで、大体１時間くらい。徹夜で行ったヲタクは、眠さがピークにきていて、衛生士さんが「右に顎ずらしてくださーい」と言われて左に動かすし何度かやり直す始末。どうも、すみません。

検査が終わって、ユニットに座っていると華麗にマリオ再び。前回と違って、マリオが凛々しく見える。
「やっぱり、裏側からの矯正は難しいねぇ。表側で器具を着けて、ワイヤー通そう。それから、顎が細いから親知らずと別に３本の歯抜くね」
「７本も抜くんですか？！」
「うん。じゃないと、キレイに並ばないから！」
歯を抜く恐怖に、矯正を止めたくなる。
「それから、うちは保険適用でやれるよ」
「・・・矯正って、保険使えるんですか？」
「うん。手術するからね！」
そうだった。前回も手術とか言ってたな・・・。と、思い出し手術について尋ねる。
「どんな手術ですか？」
「うん。顎の手術だね。矯正だけしても、噛み合わせが悪いと意味ないから。だから、顎の手術をするために、歯科矯正が必要ってなると保険が使えるんだよ」
なるほど。歯科矯正が目的じゃないってことか。ゴールはあくまでも顎の手術で、それに付随して歯科矯正・・・やっぱり、マリオはやり手だな。
「僕は、矯正やった方が良いと思うけどね。歯ブラシもしやすくなるし、噛み合わせも良くなる。顔の印象も代わると思うよ」
「手術って、大変ですか？」
「まぁ、それなりに大変かな。でも、やるなら若いうちにやってた方が体力もあるからねー」
歯科矯正が目的だったのに、まさか顎の手術までしなくてはならないとは・・・。完全に計算が狂った。だが、もうやるしかない。
「じゃあ、お願いします」
「うん。美人にするから。頑張ろうね！」

そうして、マリオは再び去って行った。
「美人にするから」なんて、キザなマリオだ(笑)。でも、この距離感が私にはちょうど良かった。変に近くもなくかといって、遠くもなく。程よいフランクさ。マリオの病院が繁盛してるのがなんとなくわかった気がする。
技術だけあってもダメだし、人柄だけよくてもダメなんだろうなぁ・・・。
ユニットでしみじみしていると、衛生士さんが「あ、矯正始めたら、ガムとかキャラメルとかお餅とか食べれなくなるので気をつけて下さい」
「・・・やっぱり、矯正やめたいです」
何てこと言えず、ぐっと涙をこらえた。

次回、いよいよ矯正がスタート。お箸とフォークの恐怖。

『補足』
保険適用については、通われている歯科医院の先生にお尋ねください。
歯科医院によって、取り扱いが違ってくると思います。それと、私の場合はすべてが適用になったわけではなくて、MRI代のみ実費だった気がします・・・。上記では書いていませんが、治療計画の中で手術費含めた大まかな金額は提示してもらってそのうえで、治療をすると決めました。
なので、必ず治療内容と金額がご自身に合うかどうかを確認しましょう。