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13_私が恋愛できない理由

高校生の頃見ていた月9ドラマ。香里奈さん、吉高由里子さん、大島優子さんの恋模様を描いた作品のタイトル、ずっと気に入っていてこの記事にぴったりだと思ってタイトルにしてみました。

私は27歳ですが、恥ずかしいことながら恋愛経験がほぼありません。物心ついた頃からいいなと思った異性はいたものの、彼氏となってお付き合いしたことがないのです。悲しいことに男性から告白された経験もないのです。女友達の恋バナには興味を示し、色んな話を聞いて知識だけはそれなりにありますが、実体験がないことが一番のコンプレックスなのです。

初恋は小学校4年生ぐらいだったはず。同じクラスの活発な男の子でした。少年野球をしていて運動神経は抜群、足が速く、クラスのムードメーカー的存在。誰とでも気さくに話せる明るい性格の彼は、運動が苦手でクラスでは大人しい方だった私にもいつも話しかけてくれていました。自分の容姿に自信がなく、顔のことを周りからいじられていたのがコンプレックスだったのに、彼が話しかけてくれるたびに救われていました。クラスの1軍女子ではなく、勉強でわからないことがあったらいつも私に聞いてきた彼に頼られていることが嬉しく、いつしか恋心を抱いていました。そこから2年以上片思いをし、小学校卒業間近のバレンタインに彼に告白しようと決心。放課後彼を呼び出したのですが… あんなに仲良い関係だったのに、彼はその場には現れず帰ってしまったのです。ショックでした。その日を境に、彼から避けられるようになり、一言も話すことなく卒業式を迎えてしまった悲しい失恋の思い出です。この失恋をきっかけに、恋をすることへのトラウマが出てきてしまうのでした。

中学、高校は吹奏楽に熱中。好きな人はいたものの、「吹奏楽部」という看板のせいかどこか1軍女子と自分の壁を作ってしまい、恋愛は1軍女子がするものだと決めつけていました。部活より色恋を優先してはいけないと片思いに終わるばかりでした。あと1軍女子に誰と誰が付き合っているみたいな噂をキャッキャされるのが嫌で、自分はそんな話題にあげられることを恐れ、片思いで終わらせることが美談だと勝手に思い込んでいたのです。

みんなが経験する彼氏との楽しい思い出作りには一切縁がなく、間もなく高校卒業を迎えようとしていた頃、同じクラスの1人の男子と仲良くなり始めたのです。芸大受験のために毎日デッサン練習をしていた私に興味を持ってくれたらしく、春から通う予定の芸大はその彼のお兄さんが偶然にも卒業していたことで話が弾み、だんだんと仲良くなっていきました。高校卒業後も2人で会うようになり、流れで「これって付き合ってる?」ような関係になっていました。記念すべき初彼氏!なのです。ちゃんと告白をされた、した記憶がないことと友達からの延長だったので、あまり実感がなかったと今でも覚えています。

しかしお互い大学生、若気の至りで結局彼は身体目的だったのです。ヤれるなら誰でも良かったのか、私だから都合が良かったのか。私は彼への好きの気持ちとちゃんと向き合っていたつもりが、彼から私に対しての愛情表現は一度も見せてくれなかった。心身ともにとても傷つきました。だから初彼氏とカウントしないことにしています。お互い未熟なままに終わった思い出です。

中高時代から恋愛運がないことは自覚があったものの、その頃から私は完全に「こじらせ女」と自負するようになりました。

容姿へのコンプレックスを少しでもなくしたいとメイクを頑張り、ファッションにも気を遣った。芸大生としてセンスの良い友達に影響され、お洒落を極めた。おかげで「垢抜けたね」と周りから言われるようにもなった。それでもいいなと思っても、傷つくことを恐れて自分からアプローチはできず、徐々に仲良くなっても相手からのふとした一言を深く捉え、友達関係のままフェードアウトしてしまい、いつになっても彼氏ができないキャラとして友人の間では定着してきました。

そしてバイト先で出会った彼とのこと。詳細はこちらにて。

https://note.com/hjk_4964/n/nf88a9bcf7bfc

私が訳ありなのか?何か訳ありを引き寄せる運がついているのか、もう心底自分が嫌になっていました。普通に恋愛がしたいのに。


社会人になり、その頃からマッチングアプリが流行り出し、最初は乗り気じゃなかった私も友人にすすめられてやってみることにしました。こんな見た目でもいいねやメッセージをくれる人は多くはないもののいました。ただ、お互い外見から入る恋愛や、共通のコミュニティがない出会いって何か腑に落ちないところがあったりで、アプリは苦手です。何人かとご飯に行き、その場だけ楽しむ分にはいいものの、どこかこれ以上に相手をいいなと好きの気持ちが募っていく感覚がわからないのです。

25歳以降結婚ラッシュになり、私が何年もの間こじらせを繰り返している期間友人たちは一生添い遂げるパートナーを決め、また遠い存在になっていくのでした。

会社の同僚の結婚式に参加する頃、その前後も数件式の予定が重なり、まさにお祝儀貧乏状態でした。ちょうどその頃は仕事も絶不調、恋愛も進展なく、友人の晴れ舞台に心から笑ってお祝いできなくなりつつありました。そんな中、アプリでやりとりしていた男性から食事に誘われ、会う約束をしました。2人で食事をしたあと、まさかと思ったけど強制的にホテルに連れ込まれてしまいました。これまで何人かヤリモクとやりとりしたことはあったものの、スルーして相手にはしていなかった。そのとき、もう何もかもがどうでも良くなっていたんです。何もうまくいかない、自己肯定感はゼロ。それに実は、高校卒業後一瞬付き合った相手とは最後までしておらず、25歳の私は未だに処女でした。どうせいい出会いなんてこの先ない、経験がないまま歳だけとっていくことへの羞恥心で、もうどうなってもいい。連れ込まれても抵抗しませんでした。そのまま特に好きでもない、一度だけ食事をした相手に処女を捧げてしまいました。なんてことをしてしまったのか、自分への自信のなさや絶望感から自分で自分を不幸にしてしまいました。

更に不運なことに、その数ヶ月後に受けた婦人科検診で、性感染症にかかっていることがわかったのです。(早期発見だったので、その後大事には至らず何よりでした。)

仕事もプライベートもどん底だったことで、こんなにも自分で自分を傷つけてしまった。仕事で適応障害になったこともそう、全てに共通して言えるのが、自信がない自分に対する絶望感から、自暴自棄になってしまう悪循環でした。10代後半から20代、10年間のこれまではつらいことの思い出の方がはるかに多いです。人生最大の挫折を味わってから、いかに自分を大切にしてこなかったか痛感しました。いつもどこか自分が嫌いで自己肯定感がなく、良い気運も逃げていくような沈んだメンタルでした。もっと自分を大事にしていいのだ、自分を大事にしない者に幸せはやってこない。こんな当たり前のことでさえ遠のいていました。

私が恋愛できない理由、それは自分が嫌いだから。

おのずとしみついてしまったこの考えから少しでも自愛できる体質に。社会復帰して少し自信がついたら、恋がしたいなと思います。

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