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【犯罪】更生できる人・できない人の違い②

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02.無関心・放棄

①少年院での保護者の面会率

少年院では月に1度まで家族と面会をすることができますが、毎月保護者が面会に来ている家庭は体感で20%程度だったと思います。1回も来ない家庭も少なくはありませんでした。

確かに少年院がある場所は立地があまりよくなかったり、面会は平日しかできないため、各々事情があるとは思います。
ですが、約1年間という時間を社会から隔離された生活の中で、家族が面会に来るというのは大きなイベントです。特に何を話すわけではなくても、ただ来てもらえるだけで「私は見捨てられていない」「自分に興味を持ってもらえている」と思える一番の出来事なのです。

また面会は基本的に日中に行われ、事前に予告されることなく実習中や体育の授業中に教官が呼びに来ます。そして教官と一緒に面会室に行くため、何となく他の人も「あー、あの人面会来たんだな」とわかります。
保護者が面会に来ない子からすると、「他の家の人たちは来ているのに自分は来ない…」と虚しさを感じてしまうのです。

月1は難しくても、2カ月・3カ月に一度でも足を運ぶことで、子供に安心感を与える事ができ、出院後の更生に繋がります。

②受け入れ先がない人は出院後も施設に入る

少年院を出院する条件として、受け入れ先が必要になります。基本的に一人暮らしをすることは認められておらず、通常は親元に帰る事になります。しかし親が身元の引き受けを拒否した場合は、施設に行くことになります。

自分の事を愛してくれている人が誰も居ない、少年院に行っても帰る場所がない…そのような状況であれば皆さんはどのような行動をとるでしょうか。恐らく昔の不良仲間と連絡を取り、自分の事を受け入れてくれる環境の中で生きていくと思います。

一度すさんでしまった少年を受け入れることは大変です。
そもそも大人を信用していない彼らは、たった一言の言い回しで敵に見えるようになり、攻撃的になってしまう場合もあります。
また、信用されようとしてあまり尽くしすぎてしまうことも一概に良いとは言えません。少年にとっていつかそれが当たり前となり、依存され、少しでも離れると裏切られたと感じて攻撃的になってしまうなども…。
専門的な知識を持った方が適切に対応するという仕組みを作っていく必要があると考えます。

03.まとめ

今回は「親」にフォーカスした観点で、更生可否に影響する問題を考えてみました。
いづれも難しい問題ではありますが、彼らにとって、そしてそれがいつかは社会にとって、良い方向になるように…
共感して頂ける方、そしてそのために行動していける方を増やしていければと思います。


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