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【犯罪】更生できる人・できない人の違い①

はじめに

日本での再犯率は、少年犯罪の再犯率が33.7%、成人犯罪の再犯率が27.5%となっています。
※令和3年度の犯罪白書より

少年・成人いづれも30%前後の再犯率があるわけですが、"再犯"をしてしまう人と更生する人は何が違うのでしょうか?
ここでは私の実体験をもとに、主に少年にフォーカスを当て、更生できる人とできない人の違いについて書いていきます。

更生可否に関わる大きな影響

更生の可否に一番大きく関わっているのは「自分の事を大切に想っている人がいるか」だと私は考えています。
少年院に来る人は虐待やネグレクトを受けていた経験のある人が非常に多く、私もそのうちの一人でした。
不良少年が普通の人よりも義理人情を重んじる理由として、通常は親から受けるはずの無償の愛が受けられなかった結果、友人や先輩からにそれを求めているからではないでしょうか。

親が子供を虐待することはどんな理由でも絶対に良くない事という事を前提に、虐待の理由もいくつかに分類されます。

01.虐待

①過保護・過干渉

元を辿れば「子供が将来苦労しないように」「自分の言う通りにすれば幸せになれる」「自分の理想を重ねている」という気持ちから始まったケースがあります。
しかし自分の思うように子供が行動しない事から混乱し、圧力や暴力で抑えてなんとかしようとするパターンです。
その場合、歪んではいるものの「子供を大切に想っている」という気持ちは少なからずあるため、その気持ちが子供に伝われば子供は安心感を得ることができます。

②親自身の環境が悪い

親自身が不幸せな環境にあり、正常な判断ができずに子供に八つ当たりしているケースもあります。
たとえば旦那からのDVを受けており、金銭面や子供の事を考えて離婚できないというパターンです。
この場合は親が環境を変えるなどし、正常な判断ができる状態に戻すことで改善する場合があります。子供が犯罪を犯したことをきっかけに親が気付き、反省し、今後同様のことをしないと信用してもらえるような行動・言動をする事で、子供には愛情を伝えることができます。

③子供が邪魔だと思っている

望まない妊娠をし、中絶する費用がなくて仕方なく産んだり、子供がいることで仕事や恋愛が思うようにいかず邪魔だと思っているケースもあります。
持論ですが、この場合の親はなかなか変えることができません。
子供が少しでも早く親から離れ、自立した生活をすることが一番良い選択だと思います。

①②の場合はまだ改善の余地があるため、親が改善し謝罪し、それが子供に伝われば再犯は減ると考えられます。
しかし親が180度変わるケースは稀であり、親の状況によっていつ虐待が再開するかわかりません。基本的にはできるだけ早く親と離れて暮らし、たまに会うくらいの関係値の方が良いと思います。

次回に続く…

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