アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』~内向的な私には、ひとりの気持ちが少しわかる

私のまわりの何人かが、この『びっち・ざ・ろっく!』のアニメを薦めてくれた。
それは私が、だいたい”ばっち”であることを知っているからか。
そうだとしたら、それは当たっている。

内向的で、人見知りな私は、だいたい“ぼっち”でいる。
結婚しても、子どもができても、なんか“ぼっち”でいる。
それが好きだし、そんなもんだとも思っている。
でも、このアニメで、ひとりでいることが好きなのと、“ぼっち”とは違うと言語化してくれた。

「たしかに!」と思った。
私はひとりでいることも好きだ。
しかし、“ぼっち"な自分を感じることがある。
どっちにしても、誰かを誘うことができないからひとりでいるのだが。

で、このアニメ。
主人公である後藤ひとりが、SNSで顔を出さず、“ギターヒーロー”として動画を投稿している。
ギターはうまいし、それなりに人気もある。
それはそれですごい。
でも、人と合わせて演奏をしたことがなかった。

バンドを組む。
かなりハードルが高い。
でもやってみたい。
その葛藤。
そして、すこしがんばって行動してみる。
社交的なひとは、大したことがないことでも、後藤ひとりにとっては、かなりがんばって行動すること。
できたら自分をほめる
そして、かなり疲れる
こういうのちょっと泣ける。

とても外交的な知り合いの女性が、このアニメを見て、「ネガティブ思考のひとは、こういう考え方をするんだ」と言っていた。
「私にはわからないと」と。
ああそうですよ。
極端ではあるけれど、遠からずだ。

私も若い時からそんなことの連続だった。
そして、がんばった後は眠くなる。
しっかり寝ないと疲れがとれない
51歳になってもそれは変わらない。
対処方法は増えるので、それなりに自分を演出できるが、疲れるのは変わらない。

私もバンドをしていたことがある。
ベースを担当していた。
しっかり大人になってからだけれど、スタジオの扉をひとりで開けるのは勇気がいった。
スタジオのひととのコミュニケーションはうまくできなかった。
ライブも何度かした。
素で出るのは、とてもじゃないがハズイので、メイクをしていた。
そうしないと、とてもじゃないが出れなかった。
そんなことをやっていても、おしゃれなカフェには、いまだに入れない。

後藤ひとりは、ギターがうまい。
それが自己肯定感をあげる。
応援したくなる。
ともかく曲がいい。

この『ぼっち・ざ・ろっく!』が、総集編として映画になる。


2024.05.17‐GO1


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