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同じ時間の、違う世界

「ヒヨリさん、私ナンバー入り果たしました」

深夜3時20分にLINEが届いていた。
送り主は私が以前キャバクラに勤めていたときの後輩、サクラだ。

「おめでとう!頑張ったね!」

と返信を打ちながら、懐かしさに耽る。

初めてのナンバー入り、嬉しいよね。
サクラたくさん頑張ったんだろうな〜


「夜勤死にそう辛い」

深夜3時24分に届いていたLINE。
送り主はゲーム友達で私より2つ年上のヨシノだ。

「お疲れさま、終わったらゆっくり休みな」

と返信を打ちながら、彼女の体力に感心する。

日勤夜勤の繰り返しに毎日残業で寝不足だろうに、よくゲームしたり遊びに行けるな〜
体力お化けすぎない?


「飲みたい酒浴びたい〜飲もうよ〜」

深夜3時26分に届いていたLINE。
送り主は私が以前勤めていた会社の同期、アンナだ。

「リモート飲みやな〜」

と返信を打ちながら、自粛ストレスが溜まっていることを感じ取る。

今はこんな状況だから出来ないけど、やっぱり会ってワイワイしながら飲みたいよね。ストレス発散したいよね分かる〜


何故か3人とも、数分のズレはあるが同じ時間帯に連絡が来ていた。勿論内容もそれぞれ違う。
同じ時間でも、それぞれの生活、それぞれの日常、それぞれの世界ってあるよね。
とLINEひとつで気付かされた、今朝の話。