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私が毒親から逃れるためにした6つのこと、毒親から逃れたいと思っている貴方へ。

前回、私が毒親と過ごした日常を簡単に紹介させてもらったのだが、今日は、

【毒親から逃れるために私がしたこと】

を残そうと思う。
参考になるかは分からないが、もし貴方が今、

【毒親から逃れたい】

だけど、

【どうしたら良いのか分からない】

と、為す術もなく途方に暮れているのだとしたら、こういう手段もあるということを知って欲しい。
※あくまで私の実体験であり、必ずしもこうすれば逃れられる、という訳ではない

⑴移動に時間を要する遠い所、親の土地勘の無い所へ引っ越す

今の時代、飛行機や新幹線で日本の端から端まですぐに移動できてしまうが、毒親から徹底的に逃れる為には実家から移動に時間を要する遠い所に越したことはない。
毒親と同じ都道府県に住むなど以ての外である。
理由は3つ。

①近ければ近いほど毒親と会う可能性、もしくは友人や知人から目撃情報や自分に関する何かしらの情報が伝わってしまう可能性がある

②簡単に行ける距離の家と移動に半日時間がかかる距離の家では、いざ居場所を知られたとしても後者であれば多少の時間稼ぎはできる

③地元であれば土地勘もある故に、なんとなくの情報でも居場所が分かってしまいそうだが、土地勘の全くない場所であると錯乱させることができる

⑵役所で諸々の手続きを進める

せっかく⑴の通り、遠くへ引っ越してもすぐに居場所がバレてしまうと引っ越しの意味がない。
その為には居場所バレを防ぐ対策も必要だ。
気休めではあるが、私がしたことは2つ。

①戸籍を分籍する
これも役所での手続きになる。将来結婚をしたら、戸籍には全て載ってしまう。
それが何かの手掛かりとなり、居場所バレになるのを避けたかったので念には念を入れ、私は戸籍の分籍手続きも行った。
分籍届けをすると二度と元の戸籍には戻ることはできないので少しでも親と寄り添うことができそうなのであれば簡単にしないほうが良いだろう。
時間稼ぎという意味で本籍地は変更することをお勧めする。
ちなみに私の場合、住みもしない住所を本籍地にしてある。

②警察と役所に行き、住民票の閲覧制限を申請する
これは警察に【何故、住民票の閲覧制限をする必要があるのか】を話し、承認してもらえなければ役所で対応してもらえない。
私の場合、家庭内暴力の一連を全て話し、暴力うけたときにできたアザや傷の写真、そしてその最中の録音音声を念の為証拠として提出し、承認をもらい手続きをすることができた。

※①、②の手続きをしても親子関係を切ることはできないので戸籍謄本を親が取った場合、見つかってしまう可能性があるので100%居場所がバレない、という訳ではない

⑶引っ越し前に携帯電話を購入しておく

私は、親に知られている携帯番号や、LINE、その他SNSのアカウントを全て削除することで、繋がりを一切持てないようにしようと思い、引っ越し決行直前に新しく携帯電話を購入していた。
引っ越し決行の日の移動前に、親に知られている携帯電話を解約するだけなのだが購入時に注意することは2つ。

①家族割引き、などの家族ぐるみのプランに入らない
これに入ってしまうと電話番号が知られてしまう恐れがある。

②請求書を含め、郵便物は引っ越し先の新住所にしておく
まだ転入届の提出が済んでいなくても、転出届を見せれば、引っ越し先の新住所で手続きをしてもらうことができる。(私の場合はできた)
実家の住所で手続きをしておき、引っ越し後にネットから新住所への変更を申し込む、というのはあまりお勧めできない。何故なら処理に時間を要した場合、親の元へ郵便物が届いてしまう可能性もあるからだ。

⑷必要最低限の友達、知人以外は全て切る

身の回り全ての人に家庭の事情を話す、ということは到底無理があるだろう。
できたとしても全員が全員、事情を分かってくれる訳でもない。
親が知らないであろう私の友達や知人であっても、どこから情報が漏れるか分からないので、私は数えれるほどの友人、職場仲間だけ繋がりを持ち、それ以外は何も話すことなく繋がりを断ち切った。(お世話になった人もいたのでこれが結構悲しい)
ここで私が注意したことは2つ。

①信用できる友人、知人、職場仲間に口裏を合わせてもらう

もし親が誰かに探りを入れたときを想定し、繋がりを残す人全員に、もしもの時は口裏を合わせてもらった。
友人、知人には『何も聞いていない』と知らないフリをしてもらうこと。
職場では『無断欠勤が続き、連絡が取れない』ということにしてもらった。
そして、何か行動があった時は必ず私に連絡をしてもらうようにした。

②LINE以外のSNSを辞める

SNSの時代だが、親から逃れるのであれば暫くはSNSを辞めることも大切である。
理由は至って単純で、アカウントに鍵をかけようと、いつ、誰が、写真や文いう証拠を持ち親に情報提供をするか分からない。
それに親自身がSNSで探し出す可能性だってある。

⑸勤める会社を変える

引っ越しに伴い、働く場を変える必要がある。
全国展開や各地方に会社があり、会社内で転勤や異動という形を取った場合、親が会社に問い合わせれば勤務先の情報から居場所が漏れてしまう可能性もある。
私の場合は、上司を通して会社の人事部に話を付けていたので親が会社に問い合わせたところで『退職している』と対応してもらえることになり異動で済んだのだが、会社的にそのような対応が厳しいのであれば会社を変えたほうが良いだろう。

⑹両親へ手紙を残す

これは必ずしておいた方が良い。
手紙に書く内容であるが

【私は自分の意思で家を出る】

ということを記すだけで良い。
この意思表示を残しておけば、自分の意思で家を離れているので親が捜索願を出すことはできないし、仮に出されたとしても手紙が証拠として残るので警察は事件として受理しないからだ。

大まかではあるが、私はこの6つを実行したことで未だに親に居場所がバレたことはない。(口裏合わせに協力してもらった職場仲間と会社の人事部から私の親から探りがあったと数年前に連絡が入ったことはあるが)

そして実行するのであれば、家出する、ということを親に公言せずに実行することだ。
⑴から⑹を親にバレないように慎重に準備し、普段と変わらぬ様子で家を出たほうが良い。
私は毎朝家を出る時間に、普段と変わらない様子で仕事に行ってくる、と何食わぬ顔をして家を出て、毒親から逃れてもうすぐ5年が経とうとしている。

話し合いで親と向き合うことが、解決することができるのならば、私もそうしたかったし、少しでも貴方に望みがあるのなら、こんなことはして欲しくない。
けれど、いつまで経ってもこの状況は変わらないことを思い知り、私にはこうして毒親から逃れるしか方法がなかった。
もし、過去の私と同じ状況に置かれている人がいるとするならば、少しは役に立てると嬉しい。