つらつらと。

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どこにでも行けると思うっていう話。

カメラを買った。 KODAKのm35。一言で言えば、写ルンですの繰り返し使える版。焦点を合わせることはできないし、レンズを変えることもできない。写ルンですと同じようにシャッターのオンオフができるのと、後は単純に写真を撮るだけ。 とわかった風に書いてはいるものの、私も「□□に撮るには○○の機能がどうで」とか「△△の××年モデルが」とかそういったものは一切わからない。カメラに対する知識が皆無なのだ。 だからこそ、単純に、思ったままに、シャッターを押すだけで良いカメラを選んだ

    • 思い出の上書き

      「別府弁天池、行ったことある?」 私は少し前まで山口県に住んでいた。 付き合って1年とちょっとの彼とも山口県で出会った。 ふたりで一緒に唐戸市場でお寿司をお腹いっぱい食べたり、秋吉台に星を見に行ったりしたけれど、まだまだ山口県を堪能しきれていなかったなと引っ越してから気づいた。 その中の一つ、別府弁天池。 たまたま観光雑誌で目について、そういえば彼は行ったことがあるのだろうかと気になり尋ねた。 返信は「あるよ」の一言とともに 透き通る青い池の綺麗な写真が一枚。

      • 暖かい場所

        「寮を借りてそこで生活しなさい」 3年前の春、大学進学のために隣県に引っ越す際に父に言われた。 私は三人姉妹の末っ子だったけれど、父が絵に描いたような「昭和の頑固オヤジ」だったためにベッタベタに甘やかされた記憶はない。 だけど、大切にしてくれていた。 だからこそ、最初は一人暮らしという選択肢を与えてもらえなかった。 そもそも県外の大学を受けたことすら良く思われていなかった。年の離れた姉2人が結婚のため遠方に嫁いだ寂しさもあったのだと思う。 ただ、入れと言われた学校

      どこにでも行けると思うっていう話。