私の映画記録68

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「アメリ」
“Le fabuleux destin d'Amélie Poulain/Ameri“
ジャン=ピエール・ジュネ監督 オドレイ・トトゥ マチュー・カソヴィッツ

 すっごく感想を書くことが久しぶりです。夏休みの後半から映画というより韓国ドラマや「ブラックミラー」、「13の理由」を見始めてしまったので、映画を見ている場合ではなくなっていました。それでも、一時期には劣るものの映画は見ています。この「アメリ」はすごく好きな映画。見たのは2回目だけれど、最初はそんなに何も思わなかった。主人公は可愛いなくらい。それでもある程度あらすじを理解してからもう一度見ると、小さな幸せがたくさんあって、とっても前向きな気持ちになれた作品。たぶん見れば見るほど好きになると思う。アメリみたいな純粋な少女でいたいな。

 最初見たときは、やたらおすすめに出てくるので見てみました。フランス映画だから単調だなあという印象。しかし、しばらく経って周りの評価が高いのもあって、もう一度見ようと思ってみました。そうしたら衣装やら生活やら何もかもが可愛い。ただのフランス映画だと思って終わらせなくてよかったと心の底から思います。こういうの見るとヨーロッパ行きたくなるよねえ。アジア人だから決してこの映画みたいな素敵な雰囲気になるはずないし、私はたぶん余裕がなくてあわあわしてしまう観光客になってしまうだろうけれど。今この場所で余裕を持った小さな幸せを見つける生活をしたいです。

 内容は、
 アメリは少し変わった女の子。厳しい母親に育てられ、日々妄想を繰り返し、小さな悪戯を繰り返す。少女の時の気持ちを持ったままカフェでアルバイトをするようになった大人のアメリは、ある日証明写真機の謎を追う少し変わった青年に恋をする。ちょっと意地悪な八百屋さんの家に忍び込んであべこべにしたり、恋のキューピッドになったり、謎を解き明かしたりして、毎日ちょっとだけ周りの人を人知れずに幸せにしている。それでも内気な少女は少年に想いを伝えることはまだできず…

 特に私が好きなのはオープニングとエンディング。オープニングのアメリの説明はテンポが良くて、ナレーションの入りがすごく良い。この男の人の声が良いし、なんならフランス語の耳障りが素晴らしい。小さなころのアメリの可愛ければ、ちょっと変わっているところがすごく主人公のキャラクターとして私の好み。2時間のこの映画を見終わった中でのエンディングも最高なのよ。この映画の鍵となった証明写真機で撮られた登場人物たちの写真が破られたりコラージュされたりして、俳優さんたちが紹介されています。こういうの可愛すぎるなあ。この映画が20年も前に作られた乗って本当にすごいと思う。

 ポスターの赤い感じも可愛いよね。さすがフランス。わかってる。おしゃれ。アメリの部屋も可愛いんじゃ。この女優さんは「ココ・シャネル」で初めて見て、その時も可愛いと思ったし、この映画でいいなあと思う気持ちが増しました。ポスターで物申したいことと言わば、本当はこのポスターの中心部に『幸せになる』っていうセリフが描かれていたんだけど、それは違うのではないかなと思うのですよね。だって今もある程度は幸せだし。アメリはそれ以上の幸せを渇望しているようには見えないから。アメリってフランスでは良くある名前なのかしらね。なんにせよまた何度でも見たい映画になりました。

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