私の映画記録34

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「最高に素晴らしいこと」
“All the Bright Places“
ブレッド・ヘイリー監督 エル・ファニング ジャスティス・スミス

 ただのラブストーリーだと思ってたのね。そうしたら裏切られた。本当にただのラブストーリーのこともあるけど、これは違うタイプだった。何よりこれを書くことで知ったのですが、ヒロインがあの「ネオンデーモン」の女の子だった。確かにかわいいと思っていたけど、まさかあの美少女だとは。全く違う人に見える。ネットフリックスオリジナル作品だから無名の人が使われると思ったら、この女の子は違った。男の子は無名っぽかったけども。双方が痛みを抱えていて、そういうのは大小はあるにせよ、誰にでもあるよなあと。そこで驚愕のラストシーン。なぜかいろんなシーンが身にしみた。

 これは見ないぞ。見ないぞと思ってNetflixを毎回開いていたのだけど、こういう男女が触れ合って仲良くなる系は好きだし、題名とサムネイルのヒロインが可愛すぎてクリップしてしまいました。これまでNetflixオリジナル作品ってサブスクリプションの会社が作ったと思えばすごいけど、やっぱり映画製作会社には勝てないなあと思うことが多かった。ドラマの方がすごいなと思ってた。でも、これは違った。見てよかったなあと思います。

 内容は、
 姉を自分が見ている前で失った少女は、周りから心配されながらも、一人心を閉ざして生活していた。しかし、そこで現れたのは少し変わっている少年。最初は彼を遠ざけるものの、社会科の課題で自分の街の素晴らしいところを探すという課題を共に行うことで、二人は次第に心を通わせていく。それからも、二人は最高の場所を探して出かけ、愛を深めていくのだが、少年は時折姿を消して、彼女を不安にさせる。周囲の友人はよくあることだと言い、彼は帰ってくるのだが…

 本当によかった。映像も綺麗で、アメリカの田舎ってこんなに綺麗な場所がたくさんあるんだと思ったし、ラブストーリーっぽく二人が心を通わせていくのもよかった。キュンキュンした。女の子が助けられるだけかと思ったら、そうではなくてそれぞれがそれぞれの痛みを抱えていたんだなと。ヒロインと一緒に気づくんだよね最後。おんなじ気持ちになる。ラストをそういう結末にするのかと思ってびっくりしたし、そうしたからこの作品がまた深くなったのかと思う。色々考えさせられた映画でした。

 ポスターは二人が見つめあって笑っているものとこれの二つかな。Netflixオリジナルだからそんなに種類ないのも肯ける。この手描き感のあるタイトルと黄色背景で少しコラージュみたいになっているところが好きでこっちにしました。この原題がすごく好き、課題で素敵な場所を見つけるという大筋と、抽象的な素敵な場所、心の安らげる場所みたいなのを指していて、私はダブルミーニング好きだから余計に好きだと思う。でも邦題は邦題で好きなんだよね。実際私はこれに惹かれて見てみようと思ったわけだし。ネットフリックに原題も出てくるシステムあれば良いのになあ。


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