私の映画記録58

「劇場」
行定勲監督 山崎賢人 松岡真優

 又吉が原作のラブストーリー。すごく好きなタイプだったし、後半の畳み掛ける感じがたまらなかった。泣いてた。あの演出結構好きだなあ。思い出しても切ない。みんな言ってるけど、2人とも演技上手。この小説は読みたいと思いました。山崎賢人の新しい形だよね。ハッピーエンド主義者だったはずなのに、こんな現代映画に興味を持ってしまっている私って本当に単純です。

 このご時世普通にすごいこと起こってるよね?映画館とアマプラ見放題が同時公開ってやばすぎますよね?きっとコロナだから製作側も厳しいところがあって、アマプラに売ったんだろうね。でも、私はNetflix一筋だから見れないと思っていたんですね?公開もすごくずれてしまったから、去年くらいに見に行った映画の予告ですごく見たいと思ってたけれど、私が見られるようになるのはまだまだ先かと。しかし、お友達のおうちに行った時に、見る?と言われて2人で見ました。最初はちょっと喋っていたのだけど途中から真剣にじっと見てしまいました。見れて良かった、本当に心を揺さぶられた映画です。

 内容は、
 演劇に魅せられ、自分には才能があると信じ劇団の脚本を書いていた青年と、演劇を続け服飾の学校に通っていた少女が出会い、ヘンテコな出会い方でありながらも仲良くなる。彼女を主役とした演劇が小さくヒットし、たくさんの公演で多忙になる青年。皮肉にもお金はなくなり、彼女の家に転がり込んだ。夢を追いかけつつも、自分では働かず、好きなことだけをしていた青年は、自分が惨めになり彼女を傷つけてしまうこともある。いつしか、彼は一人暮らしを始め、反対に彼女は仕事をやめ、酒に酔ってることが多くなっていった。時は過ぎ去って、彼女は地元に帰ることになり、最後の夜、彼は話し出す…

 ラストシーンを思い出すだけで苦しくなる。あの演出はすごすぎないか?確か何かの授業で第四の壁が壊される映画を見たような気がしてそれのパロディーだった。それが本当に素敵な演出なの。効果的だった。その人の心が綺麗すぎて、苦しくなる気持ちは私もわかる。それを表現できないのもわかる。山崎賢人の1人語りに使われる言葉が美しくて、メモしたいと3回くらい思いました。小説買います。私はずっと関東にいるから上京という言葉には縁がないし、夢を追うような人生を歩めるような人格でもないから、こういうのが羨ましいところもある。演劇見に行こう。昔はこういう結末が見えない映画は苦手だったけど、今はそれはなんでもいいんだ、過程があればそれでいいんだと思える自分がちょっぴり嬉しい。時間の経ち方があまりわからない演出も、時間ってあっという間と思わせられてよかったと思います。

 ポスターは一種類。これにプラスして、2人が仲良かったときのシーンが二カットついてるやつもあります。2人の表情がまずいいのよね。日本で有名な2人ですし。2人は違うとき違う場所の写真を使われていて、それがキッパリわかれているところが新しいなと思います。2人の表情以外もボケてるし。劇場っていう題名も見終わった後出てきて納得。本当に始めと終わりがこの文字なのだけど、重たさも意味も違うと思いました。よかった。

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