私の映画記録51

「リトルダンサー」
“Billy Elliot”

スティーブンダルドリー監督 ジェイミー・ベル ジュリー・ウォルターズ

 これは絶対私の好きなやつでした。なぜなら、Netflixのおすすめにこれに関連して、「ウォールフラワー」と「ヘンリーオブブック」が出てきたから。絶対かけがえのない時間系だし、絶対私が大好きなタイプの映画だったし、実際そうだった。子役がまたかわいいんだよね。シーンの合間に音楽だけが流れて、主人公が踊るシーンがあるのだけど、それだけでワクワクするし、主人公の感情が表現されてるし、よかったと思います。

 これはたぶん最近Netflixで配信されたばかり。サムネイルも印象的だったし、見ようと思っていて、一応Filmarksの評価も見たら4越え。見る前からタイプってわかってたし、見るしかなかったし、当然見たら最高だった。万人受けする作品だなとも思った。少年の成長の物語でもあるんだけど、そこにはお母さんがいなくなった家族の悲しみもあって、その家族愛がたまらん。案の定そういうところにやられてしまった。お父さんと今はなきお母さんのツーショットが映るシーンがあるのだけど、そこがけっこうグッときた。やっぱりバレエやっておきたい人生だったと思う。そうすれば、もっとわかったはず。

 内容は、お母さんを喪ったビリーエリオットが、父の勧めでボクシングをしていたものの、いまいち馴染めない。そんな中隣で教室を開いていたバレエを見ると踊りと音楽が大好きなビリー少年は、たちまち魅せられる。コーチにやってみろと言われ、踊ってみるとボクシングをサボってまでバレエの練習をするようになる。コーチはロイヤルバレエ学校の試験を受け、今から特訓するのが良いと諭し、二人で練習に励むのだが、父に反対され夢は断念。その頃、少年の父と兄はストに夢中で、少年のバレエも辞めさせようとする。しかし、家族の中でまだ11才の少年だけに希望があると気づき…

 最後の主人公が青年になって、家族がいると知ったときの表情が良いのよ。そこで私もやられたよね。その過程を知っているから余計によい。バレエって美しいなあ、日本と私にあまり馴染みがないけども。あの途中で流れる音楽全部の曲名知りたい。本当にわくわくしたし、主人公に幸あれって思ったし、ちょっと幼くてかわいい恋愛もあったし、よかったの一言に尽きる。タイプだったのもあるけど、それ以上に家族愛だとか夢を叶えるだとかテーマがよかった。

 ビリーエリオットが原題だから、白地にその文字がゴシック体で大きくなっているのもあったけど、このサムネイルにもなっていた大自然の中に彼が一人っていう構図が好きすぎてこれを選びました。飛んでるし。緑だし。こんな場所に行きたいな。田舎が舞台なのもいいよね。もちろん主人公の表情も。ビリーエリオット改めリトルダンサーにしたわけだけど、こっちの方がわかりやすくて、珍しく邦題の方が好みだと思いました。単純すぎるっていう意見もあるかもだけど。大切な映画の一つになりました。

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