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自己啓発本はなぜ売れるのか?

~はじめに~

先日、急な思いつきと勢いではじめたnoteですが、初投稿から1週間程たち意外なことに多くの方に読んでいただき、好評をいただきました。

皆様が読んでくださることと、ありがたいメッセージがとてもうれしく、モチベーションになります!

今後とも応援よろしくお願いします!

~本編~

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皆さんのおうちに眠っている自己啓発本はないですか?

ブックオフのCMのような始まりで申し訳ないのですが、読み終わった自己啓発本ってどうしていますか?内容って覚えていますか?本から学んだこと実践できていますか?

本屋さんにふらっと立ち寄って見つけたおすすめコーナーの「できる人はココが違う!」とか「それは古い!新たな時代の生き方」とか「〇〇からの成功法」みたいなタイトルの本に目が惹かれることってないですか?こういう自己啓発の類の本って毎年毎年新しいものが次々とでていますよね。2019年は「メモの魔力」(著・前田裕二)が各種メディアでたくさん取り上げられていました。いつの時代でもこの類の自己啓発本(ビジネス書)は売れていますし、書き続けられています。

じゃあどうしてあの類の本はいろいろな著者に書き続けられているかわかりますか?答えは何度書いても売れるからです。
じゃあなんで売れるの?答えは読者が成長・成功していないからです。
今回は「なぜ自己啓発本は売れるのか?」について深堀りしていこうと思います。

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まず、わたしの経験からお話させていただきますと、わたしは学生時代(大学2、3年生)のとき有名な自己啓発本やビジネス書をたくさん読んでいました。有名どころだと「7つの習慣」や「嫌われる勇気」や「人を動かす」みたいな本。。。著者でいうと「キンコン西野さん」や「ホリエモンさん」、「前田裕二さん」、ほかにもたくさん読んでました。。。(一冊一冊はとても素晴らしい本ですし、著者も素晴らしい方々なので本に対して批判する気持ちや貶す気持ちは全くございません。)

これらの本を読むことでわたしは自身の成長を感じ、「成長したい」という漠然とした願望を満たしていました。正確に言うと満たした気になっていただけなんですけど。読んだ後はやる気とパワーがみなぎってきますし、その気になればなんでもできるんだと思わせてくれます。でも2週間後、本屋さんでまた別の自己啓発本(ビジネス書)を買っています。

本屋さんに行くと「〇〇万部売上!」みたいな自己啓発本が毎月のように新しく発売されていますし、10万人、20万人、さらに多くの方に読まれています。これは、昔のわたしと同じような層が、本A→本B→本Cと毎月新刊に平行移動して買っているのではないでしょうか?

つまり、成長・成功するために買った本Aを読んで成長した気になって、後日成長していないことに気付く。じゃあさらにということで本Bを買う。また次月、本Cを買う。これの連続。ということです。こういう人は来年の本D、本Eを買いますし、本の内容が身についてないので、似たような内容でも気づかないでお金を払います。読んだ本の冊数に意味はないのに。

こういう層は著者からするとありがたい。当たり前ですが、成長して成功している人は、その辺の誰が書いたかわからないような自己啓発本なんて買いません。自己啓発本が売れているのは、成長したいけどいつまでたっても成長しない大学時代のわたしのような層が、毎月本を出しても買ってくれるからです。
この層は永遠と自分の成長(偽)のためにお金を払ってくれますからね。

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自己啓発本(ビジネス書)ってすらすら読めるし、読んでて楽しいと思いますよね?
「たぶんビジネス書は著者が主人公の小説みたいなもんなんです。」
先日、私の大学の後輩とSkypeで、どうして自己啓発本って売れるのかなと討論していた時に言われた言葉です。
確かに。そのとき私は納得してしまいました。自己啓発本(ビジネス書)の主人公(例えばキンコン西野さんだったり、ホリエモンさんだったり、前田裕二さんだったり)が挑戦し、成功していく姿がリアルに描かれていて、しかもそれがノンフィクションで語られているから読者の我々は魅力を感じてしまうと思うんです。本文で語られているストーリーがリアルなため、自分の成功体験と勘違いし、重ねてしまっているのかもしれません。自己啓発本を読み切ったときの高揚感はその偽成功体験からきているのではないでしょうか。

さらに、著者の成功ストーリーのような自己啓発本ってどうしても失敗より成功が目立つようになってしまいますよね。一冊の本の中にその人の人生を書き込まないといけないわけですから、数年間の地味な努力や、小さい失敗の数々にページを割くわけにはいきません。となるとどうなるか、「それでも私はこの地道な努力を3年間毎日続けた。」や「この5年間何度も失敗しましたが、それでも諦めなかった。」と書かれるわけです。

これでは読者はこの地味な努力を軽視してしまうのではないでしょうか。読者が偽成功体験を本から得ることができるのは、この地味な3年間を無視できるからです。しかし、この著者の成功の本質は、地味な努力と失敗からの学びのはずです。そこから目を背け、成功者の表面だけをなぞるような行動には意味がないのです。
リアルすぎる物語と、その物語がノンフィクションということから、読者はこれを小説のようなものととらえることができず、何もせずして成長した気になってしまうのです。

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ここまで読んでいただいた方には、私が自己啓発本(ビジネス書)を反対しているように映ったかもしれませんが、そうではありません。自己啓発本も使い方次第で購入金額以上の価値を生み出すことができると思います。

私がおすすめしたい自己啓発本(ビジネス書)は、明日からできる行動が提案してあるものです。例えば今年ヒットした「メモの魔力」は、読者の方が今からすぐにでもできる「メモを取る」という行動の長所とそのことから得られる効力が自身の経験とともに書かれています。
ほかにも明日からできる行動が書かれている本はたくさんあると思います。重要なのは、本を読んで著者の成功体験を自身の偽成功体験として感じ取るのではなく、本を読み、読み切る前にでも溢れんばかりの意欲を行動に移すことです。

1つでも挑戦・行動をすると意外とほかの挑戦のハードルも下がります。もっとほかの挑戦・行動をしたくなるかもしれません。
例えばあなたが本に刺激され「プログラミングを学習したい」と思ったとしましょう。これをすぐに実践します。いまは勉強しようと思ったらいくらでも教材はあります。この段階では教材選びが難しいかもしれません。でも、なんでもいいからよさそうなものを手に取って勉強をスタートしてみます。1週間経ってやはりこの教材はだめだったと思ったら、変えればいいんです。ここで、教材選びという小さい失敗をしました。しかし、最適な教材は何かと悩んで過ぎてしまう1週間よりよほど良いですし、この失敗を情報発信に変換してしまえばさらにプラスです。

これら一連の流れは、本から刺激を受け、自分の行動で得られた学びです。つまり、自己啓発本は読んでいるだけでは成長しないということです。イチローや本田圭佑の本を読んでも野球・サッカーがうまくならないのと同じで、自己啓発本(ビジネス書)を読んでも成功はしませんし、お金もたまりません。一見当たり前なことなのですが、この考え方ができない人が多いんじゃないでしょうか?
本記事をまとめると以下の通りです。

①自己啓発本(ビジネス書)は読んだだけでは成長、成功しない。
②読んだ本の冊数には意味がなく、1冊から何を得られるかが重要。
③著者の表面をなぞるような行動に意味はない。
④著者の失敗、努力は軽視せず、相当なものだと考える。
⑤本を読んで溢れてきたやる気の消費期限は短いのですぐに行動する。

~最後に~

長々と自己啓発本の使い方について書いてきましたが、毎月のように自己啓発本(ビジネス書)をたくさん読んでいる人の中にも行動して、成功している人はたくさんいると思います。

ですが、そうではない人もたくさんいると思います。少なくとも昔の私は本記事に書いたような、自己啓発本を読んで成長した気になっている人間でしたし、本を読んでも行動を起こせませんでした。

自己啓発本(ビジネス書)は使い方次第で最高の武器になりますし、やる気促進剤にもなります。皆さんも今一度自分を振り返り、正しい自己啓発本の使い方ができているか確認してみてはいかがでしょうか!

このnoteでは、何の成功もしていない私が、同じような状態・考え方を持った世の中の方々に自身の経験と失敗を共有し、反面教師にしていただきたいと思い、記事を発信しています。
今後も、世の中にたくさんいる「何者かになりたい若者」「好きなことで生きていきたい若者」「職場に不満を抱えている若者」でもある私の成長していく姿を発信し続けます。興味があれば他の記事も読んでみてください!

また、新たな挑戦の1つとしてYoutube チャンネルを始めています!
もしよろしければチェック&チャンネル登録してみてください!
ではまた!


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