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デジタルネイティブと動画学習とユビキタス

ユビキタスというのをご存知だろうか?

私がこの言葉を最初に聞いたのは
まだフリーランスになる前に某公共放送局内で
契約社員として日も当たらないモグラのような
生活をしていた十数年前だったと思う

ユビキタス(Ubiquitous)
〝いつでも、どこでも〟欲しい情報が得られ
大量の情報を交換でき、だれもが利用しやすい
コンピュータ環境をつくること。
ユビキタス・コンピューティングともいう。

初めてその言葉を知った時に
ユビキタス社会とはヤバい世界がくるな
と思った印象が強く残っている

何かの番組で取りあげられたのだろう
編集室で聞いた記憶というより
ユビキタス社会という言葉と
編集室の映像が頭の中で紐づいてる

何がヤバく感じたかと言うと
〝誰もが簡単に〟ということだ

つまり

ボタン1個で何でもできるイージーさ

良さそうに思えるが
その反面、ある問題を孕んでいる


ひとつはデジタル格差
スマホなどに抵抗感なく柔軟に対応できる人に
とっては簡単に情報が得られるが
デジタル機器が苦手な高齢者などが
情報や利便性から取り残されるという危険
(これは現実に起こっている格差)


そしてもう一つの問題

究極の二極化

つまり

ごく少数の頭の良い人と沢山のバカ

と言った社会構造だ

簡単に情報を得られるようにする
システムを構築する側は
高度な技術や思考を求められるので
やはり頭脳を使う事になる

しかし

ユーザー側は
簡単に欲しいものが得れたら
考えることや努力などを
好き好んでする人は確実に少なくなり
あまり頭脳を使わなくなる

作る側(頭脳を使う人)と
ユーザー(思考したり努力をせずに済む人)
といった二極化というわけだ

この20〜30年の間に
情報通信機器と呼ばれるものは凄く進化した

私と同世代の情報通信機器と言えば

♪ポケベルが鳴らなくて〜

という世代なわけで
携帯を(…もしかしたらPHSだったかも)
買ったのは高校卒業後だったし
パソコンを買ったのも大学に入ってからだった
(それでもパソコン黎明期)

一方、高齢出産だった息子さん(7歳)は
下のグラフで見ると
95%の人が携帯電話を持っており
スマホの普及も70%以上
80%に近い過程にパソコンがあり
タブレット端末も登場して久しい

完全なるデジタルネイティブさんだ
気づいたらスマホをスワップできるようになり
気づいたらyoutubeを見るようになり

6歳のクリスマスプレゼントに
パパからスイッチを買ってもらって
ゲームをするようになったら
自然とyoutubeでゲーム解説動画を見て
ゲームをするという
母には迷惑な二刀流スタイルを確立した
(テレビとスマホ、パソコンとゲーム
 のように常に2つの音が流れるし
 私の娯楽が奪われるw)

因に、私は息子さんがyoutube見たり
ゲームをしたりすることに
基本的には制限時間を定めていない
かなり無法地帯で自由奔放に楽しんでいる

我が国の情報通信機器の保有状況の推移

そんな息子さんが2歳児クラスの時に
とても印象深い出来事があった
保育園のお迎えの時に
絵本を読んでいた息子さんが
ある疑問を口にした(内容は覚えてないけど)
残念なことにその明確な答えが分からずに
『う〜ん、、、どうだったかなぁ』
と口ごもっていると

息子さんが当然のように
『じゃあ、帰ってyoutubeで調べよう!』
と言い放った

もう目が点w

『あぁ、そうyoutubeでね
 youtubeで調べるのね…youtube…』

何か疑問が出た時に
私のような昭和の人間なら
辞書を引いたり紙媒体が主流な調べ方なので
ジェネーレーションギャップも良い所
恐るべし、デジタルネイティブ

それから息子さんに
一目置くようになったのも当然な流れ
侮れないなデジタルネイティブとw

ところで、YouTubeがいつ誕生したか
ご存知だろうか?

実は、2005年の2月(初投稿は4月)
世に出て18年しか経過していないらしい

さらに、日本語対応したのは2007年

では、いつから今のような地位を
youtubeやYouTuberが得たのだろうか?

その疑問を追っていたら
一つのnoteの記事に辿り着いた(↓)

このnoteによると

「インターネット文化」の延長線で、一部の人しか
YouTuberの存在を認知していませんでしたが、
2013年前後から徐々に、
「芸能人ではない、一般人ではあるが
YouTubeに動画を投稿して活動し、
人気を得ている人」としての「YouTuber」が
一般的な認知を高めていくことになります。

note「日本YouTube全史」 by 清水創太

こちらのnoteでは
上の記事を第三世代と位置づけ
2013年から2015年

次の第四世代を2015〜17年としている

かつてアンダーグラウンドな文化、
ゲーム的な文化の印象が強かった
YouTubeだったのに対し、
公式自らがより開けたイメージを
CMを通して発信したことで、
幅広い年齢層・性別の視聴者が増加しました。

note「日本YouTube全史」 by 清水創太

この頃(※第四世代)、第三世代期間にできた
UUUMが勢力を伸ばし始めます。
はじめしゃちょーさんやFischer'sといった、
小中高校生にも人気な、家族で安心して見られる、
クリーンなイメージのYouTuberを獲得する

note「日本YouTube全史」 by 清水創太

このnoteに沿うと
息子さんは第四世代後半(2017年)から
youtubeを見出したことになる

確かに最初に見ていたのは
2010〜2014年くらいに解説された
キッズyoutuberがおもちゃを紹介したり
遊んでいる動画だったような記憶がある

遊んでいる動画がメインなのだけど
雑学的な知識も散りばめられているので
意外な知識を持っていたりした

ティラノサウルスはアメリカ大陸にいる
サイの角は毛でできているetc.

キッズyoutuberの動画から
徐々にいろんなジャンルの動画を
見るようになった息子さん

恐竜が好きだったので出会ったのが
『ジュラシックパーク』とNHKの恐竜CG

からの

『キングコング』とNHKの原始人CG
そして『猿の惑星』のモーリスに出会い
オラウータンが大好きになった

まさに、アルゴリズムが
息子さんの興味を広げていると言える

昔の息子さんの記録を見てて
面白いと思ったのが

そんな息子さんも
数年前からTikTokを見るようになった

どうやらTikTokでバズったTikTokerが
YouTubeに参入してきたらしい

そこで息子さんに質問
『なんでTikTok見るようになったの?』
『ショート』

ショートとは、YouTubeのショート動画
最長60秒の短い動画を視聴、投稿できる
YouTubeの新しいサービス
(2021年7月に日本で利用できるようになった)
60秒という難しい編集なしで気軽に投稿できる
という特徴があるらしい

このYouTubeのショート動画に
TikTokの動画がアップされていることが
あるらしい

このTikTokで学ぶ若者たちが増えている
という話しを取りあげていたnoteがあった
海外での事例なので
日本にはあてはまらない部分もあるが
内容としては面白かったのでご紹介します

息子さんに
『何か知りたい事があったら
 youtubeとTikTokどっちで調べるの?』
と聞いてみたら答えは


『youtube!』


まさに、三つ子の魂百までな結果だったw