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昨今の偏向報道に触れて私は息子にメディアリテラシーを養って欲しいと思いを強めた

私は長年テレビ業界で働いていました
基本的には〝編集〟がお仕事でした
後半の10年以上はNHKで番組制作に
関わってきたわけですが

この〝編集〟という仕事を
わかりやすくいうと
番組の制作意図が伝わるように
撮れてきたものを番組の枠にはめる仕事

〝編集〟次第でいかようにも
事実を湾曲できるし
印象が変わるわけです

だからこそ私は常々、
日本人のメディアリテラシーの低さを
危惧してました

それが露見したのが
今回のウクライナの問題だと思っています

日本では圧倒的に
〝ロシアが一方的に残酷な侵略をしている〟
〝ロシアが始めた酷い戦争〟
〝ウクライナが可哀想、気の毒〟
という風潮になっている

それを胸張ってテレビの受け売り
メディアの影響でなく自らの考えと
言える人は何人いるのだろうか?

いったい何人の人が自分で
ロシアやウクライナという国の事や
ロシアとウクライナの関係
ロシアが軍事侵攻に至るまでの
経緯や歴史を調べたのだろう?

ゼレンスキーの経歴や
大統領に就任した経緯と選挙活動
それを後押しした当時のウクライナの政治情勢
就任後の右肩さがりの支持率と
大統領としての政治家としての実績や能力
組閣の仕方やスキャンダル、黒い噂などを
調べたのだろうか?

NATOの変遷やソ連崩壊後の東欧諸国や
ロシアの隣国が歩んだ歴史、選択
アメリカが及ぼすヨーロッパ各国への影響や
ユーラシア大陸で行われてきた数々の
アメリカの軍事介入を調べたのだろうか?

いったい何人の人がニュースで
流される悲惨な映像に
小さく表示されるクレジットに注目して
その出どころを調べたのだろうか?

今の日本の報道や
それを受けて『ウクライナに支援を』とか
『ロシアが悪い』などという風潮を見るに

メディアリテラシーだけでなく
人や真実を見極める嗅覚も乏しく
同調圧力に弱く
他人に左右されずに自分の意見を持つ事が
苦手、不得意な傾向の人が多いのが
日本人だなという思いを強くします

それは必ずしも
良い悪いでは割り切れないが故に
ちゃんと自分達のもつ特性を自覚する事が
大事だと思います

日本人の融和しやすい気質や
みんながやっているから自分も的な性質は
開国後の近代化や
戦後の復興、高度経済成長などに
大いに役立ったと思うし
最近では、コロナ対策にも役にはたっている
と思います、、、マスクへの同調圧力とかw
本来は、風邪の時を考えるとわかるけど
症状がある人がつけることに意味があるのですが
それだと症状がある人のモラルに委ねる部分が
多くなりますから
疑わしければ罰しろの上をいく措置で
諸外国より感染拡大を抑えられていると
私的には思っています

とは言え、息子さんには
人の本質や物事の本質を見極める
嗅覚を養ってほしいし
同調圧力など無視して自分らしく生きてほしい

先日、この〝ウクライナ侵攻〟について
子どもたちにどう伝えるべきか
という特集をやっていましたが

とりあげられていた〝戦争をどう教える〟
という目線ではなく
この〝ウクライナ侵攻〟こそ
メディアリテラシーを養う話題となるのでは
ないかと思いました

『戦争はよくないし
 戦争において絶対的な正義はないし
 暴力で解決しようとするのは愚かな行為』
としか伝えようがないですし

私には経験ないので語れないのが事実

でもメディアリテラシーは
実感を持って語れる話題

メディアリテラシーを養うには
常に〝疑う視点〟を持つこと
〝自分の中の真実〟を確立する事の
2つが大事だと思っています

そのためには
先入観なしに多角的に情報を受け取る
アンテナを持つ事
自分と相反する意見にも真摯に向き合う事
常に流動性をもち(情報は更新される)
頭を柔軟にする事

そして〝疑いの視点〟は
外向きだけでなく
内向き、、、
つまり自分へも向けることだと思います

簡単な方法は
いろいろな角度からとらえた情報の
共通項をみつけること
逆に〝似て非なるもの〟の〝非〟を
見つけるのも大事

その2つと自分の違和感や直感を信じて
納得するまで調べること

本当の事は受動的には受け取れません
能動的に物事と向き合って初めて
自分の真実が作られていくのです

〝自分の真実〟=〝事実〟とは
限らないということも頭の隅に置き
〝自分の真実〟に囚われすぎない事
も大事だと思います

さて、これをどう6歳児に
教えていきましょうかね