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あとがき。

 少し前の記事のあとがきになります。

「出来てないことだらけで、出来てるひとが羨ましかった。」をお読みくださった方々、そしてこの記事に目を留めてくださった方々、どうもありがとうございます。(深々とお辞儀)

 この記事には話を作る時に気をつけたことや感想などを書き留めました。お時間ありましたらお読み頂けると嬉しいです。

(出来てないことだらけで、出来てるひとが羨ましかった。→ https://note.mu/hiyokodou/n/nef20390cc071

テーマのようなモノ

「社会人1年目の私へ」というハッシュタグ企画に向けて書いた話です。
 
 仕事を始めた頃に先輩方から掛けてもらった言葉を、あんな事もあったなあと懐かしく思い出しながら書きました。作中に出てくる「羨ましいならそうなればいい」という言葉は、 noteを始めた頃に書いたテキスト にも出てきます。いつも心の片隅に置いてあって、時折思い返しては噛みしめています。


タイトルの件

「羨ましい」という気持ちは、「自分もそうなりたい」と、物事を新しく始めるきっかけになる心の動きだと思っています。社会に出たばかりの若者だけでなくて、経験の積んできた大人であっても、いつだって何度だって新たなスタートラインに立てるんだ、という気持ちを込めてつけました。

 私は新人の頃どころか二年くらい使い物にならなくて四苦八苦してましたが、いまとなってはそれも良い思い出です。


できあがるまでの変遷

 実際のエピソードを時系列そのままに書き出すととても長くなってしまったので、出来事を断片的に取り出して、時系列を組み替えて、登場人物を「私」と「主任」に絞りました。

「主任」はひとりの人物を指してるのではなくて、働き始めた頃にお世話になった方々の性格や言葉の複合体です。ゆえにエッセイとも言い切れず、かといって純然たるフィクションでもないので、エッセイと小説の中間みたいな作品かなと思っております。

試み

「私」のこころの動きをより見えやすくしたかったので、通勤電車の描写や、窓ガラスを打つ雨など、景色を細かく書き込むように心掛けました。文章から景色が見えてくると、登場する人物たちが「そこにいる感じ」が出てくる気がします。

 実際に昔の自分が見てきた景色や空気感を、頭の中から引っ張り出して、文字に置き換えているので、創作したものがたりを書くときよりも筆がはかどりました。

全体を通して

「出来てないことだらけで、出来てるひとが羨ましかった。」は、noteのおすすめにも取り上げて頂き、いままで書いてきたテキストの中で最も反応を頂いた、印象深い作品になりました。

 文字数は2784文字とそれほど長くないのですが、自分で読み返してみても、登場人物が見ている景色と「私」の感情の動きが、いままで書いてきた文章と比べて、拾いやすいと感じます。

 ひとつ前のあとがきでもすこし触れましたが、冬の終わり頃からしばらくの間、文章を『書くこと』を教わっていました。この件は改めて別の記事に書く予定ですが、そうした経験がひとつの実を結んだ形だと思っています。ありがたいことです。

 文章を書くコツを掴むために、毎日、140文字小説や140文字日記を書くなどの鍛錬が必要かなと試みたりもするのですが、あれは、とても、瞬発力と集中力が要りますね。短距離走者みたいです。

 元来のんびり屋なので、作った文章を壊してはまた作っていく長距離走的な作り方が性に合う感じです。それも体力と時間が大いに掛かるんですが、ゆるやかに作って暮らしてゆく所存です。

 新しいものがたりが書けました折りには、お目通しいただけるととても嬉しいです。お読み下さり、ありがとうございました。

お読みくださり、ありがとうございます。 スキ、フォロー、励みになります。頂いたお気持ちを進む力に変えて、創作活動に取り組んで参ります。サポートも大切に遣わさせて頂きます。