IFCAを知っていますか?
IFCA は 3つの事業 を通して、社会的養護の改革 を目指し活動するNPO法人です。本日は、昨年11月に開催した「第1回・IFCAリーダーシップ・シンポジウム」のビデオを視聴させていただきました。社会的養護が必要ななかで育った子ども達がどのように現代を生きているのかの実態調査をインターネット上で行ない、それをアメリカの実態と日本の実態調査から見えてきたものとして発表するものでした。日本は当事者の子どもだった方々が自分達で行動して当事者の声として発表していました。
ごあいさつ
新型コロナ感染症( COVID 19 )の感染拡大は、社会的養護の当事者ユースたちにどのような影響をもたらしたでしょうか。日米どちらの国においても、コロナ禍以前から社会的養護を離れたユースの状況は、決して順風満帆ではありませんでした。では、現在はどのような状況なのでしょう。本シンポジウムは、日米の社会的養護の当事者ユースの生きる現在を調査報告、実践、そして当事者ユース自身のストーリーからお伝えします。
どの分野でもそうですが、当事者でなければ見えないものがあります。当事者だからこそ本当の声を出すことができるのだなぁと改めて再確認しました。プログラムは👇
プログラム
・コロナ禍における日本の当事者ユース~当事者ユース425名のwebアンケート調査より
・アメリカの当事者ユースからのレポート
・日本のユースによるトークセッション
・質疑応答
「社会的養護」っていうことばについて、厚生労働省のホームページを検索してみました。👇
社会的養護とは
社会的養護とは、保護者のない児童や、保護者に監護させることが適当でない児童を、公的責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことです。
社会的養護は、「子どもの最善の利益のために」と「社会全体で子どもを育む」を理念として行われています。
子ども達が虐待により死亡する痛ましい事件が発表されるたびに、行政はなぜ助けられなかったのかとがっかりしたりするけれど、現場では大変な努力をされている方々もいらっしゃるのだと知ると、もうどうしていいのかわからない状態のまま現実の世界のなかでは忘れてしまっていて、再度同じようなニュースが流れると「あーまたか」とがっかりすることの繰り返しでした。「子どもの最善の利益」が守られなかった最悪の事例として結果だけをニュースで知ることになっています。
幸運にも家庭から切り離されて、その「社会的養護」のなかで育った子ども達が、18歳になると「あとは自分たちの力で生きていきなさい」と今度は社会的養護の枠からも切り離される状況が見えてくるような実態調査でした。
家庭のなかに安心な居場所がない子ども達が、コロナ禍によって家庭という単位に戻されてしまったり、家庭単位で支給されたコロナ特別給付金の10万円が手に届かない状況があったりと、ひとりひとりの状況は大変だった様子です。
IFCAのビジョン
インターナショナル・フォスターケア・アライアンスは、すべての子どもと若者が愛され、支えられ、自身の可能性を最大限に発揮できる社会の実現を目指します。
IFCAのミッション
IFCA のミッション は、国を超えた、多様な考えの交流、協働、つながりづくりを通じて、子ども家庭福祉のシステムを前進させることです。
コロナ禍で大変な状況になっている方々が生きづらさを抱えていて、「助けて」をどこに届けたらいいのかわからずに自殺してしまう現状がニュースで流れてきても、実際に困った人たちと出会ったことがなければしばらくすると自分自身の生活に追われて、行動に移すことや想いを馳せることをしていません。今回の動画のように「当事者」の方々が現実を発表してくださるとリアリティをもって私の心のなかに侵入してきます。
政治家が一律に対策を立てている「コロナ禍」のなかで、どうしたらみんながしあわせに生きていけるのでしょう?地域のコミュニティや支え合う暮らしが減ってきている状況でどうやったら支え合うことができるのでしょう?
勇気を出して「声をあげること」
そしてその声を出してくれた人に「ありがとう」ということ
やさしくてしなやかな対応を
みんなでなんとか探して実行できるといいですよね
今日は、IFCAの当事者の方々に
「現状を調査して発表してくれてありがとうございます」
とお伝えしようと思って記事を書きました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?