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正解を探して画面をオフにした

~小海駅舎内JA跡地活用事業「駅の待合室」キックオフイベント~
道草。なんだか、なつかしい言葉ですね。あなたは、最近『道草』してますか?この映画に登場する人たちの道草は、なんと素敵で自由なこと。小鳥や草花みたいです。私たちの願いは、皆さんに、ぷれジョブ®(説明は以下にあります)という、道草する小さなあそび場が小海町にあることを知っていただくこと、そして、道草する遊び場は、みなさんがお暮らしのちいさな居住地域でどなたでも創り始めることができる、ということを知っていただくことです。おとなも子どももぷれジョブ🄬で8年間遊んでいただけば、人がつながり、場所がつながり、居住地域のなかにゆっくりと子どもを信じて任せることができる。たくさんの人で子どもを育てることができれば、「手つかずの尊厳ある個 integrity」が大切にされて、町の中で生涯あるがままで生きられる、映画「道草」みたいな自然な風景につながるんじゃないかなと思います。障害のある人のありかたは、地域社会のかかわりの鏡です。障害のある人がいたんでしまうのは彼らの問題?むしろ、鏡に映るわたし?この映画は障害のある人のお話に見えるかもしれませんが、どなたがご覧になっても自分ごととして「わたし」が鏡に映し出される。深いテーマをなんとも楽しく軽やかに描く、不思議な映画です。人生の途中でいたんでも「誰もが自分らしく他者と無理やり混ぜられない尊い個人」としてまた生きはじめることができるんだよ。道草は何度でも。これから、しばらく毎月1回、小海駅舎内の『駅の待合室』を会場に、第4土曜日13時からこの映画を皆さんにお届けします。今回、見逃しても何度でもまた。
プレミアム対談は1度きりのご縁ですが。
お会いできる日を心から楽しみにしています。(ぷれジョブ🄬 西幸代)

オンラインコミュニティの仲間達が、上記オンライン対話会の運営に関わっていました。そこではじめて「ぷれジョブ」という活動を知りました。

『道草』の映画を視聴したあとは、「すべてのひとが支え合って混ざり合って生きていける社会になっていく1歩として、このように地域のなかに多様な人が生きていくことをあたりまえにしていくことが大切だなぁ・・と思えていました。私にもなにか行動できることがみつかるかもしれないと思っていたので、対話会を楽しみに参加しました。

ブレイクルーム(小部屋)に分かれて対話したときに、映画をみた感想を自分の精一杯のことばで表現したつもりでした。でも、たぶん、私が表現したことばの一部分にひっかかった方がいて、「◎◎なんですか?」と質問されました。その途端、私の頭は真っ白になりどのように答えることが正解なのかずっと考えつづけてしまいました。

誰かの役に立つってなに?

支援するっていうことばに違和感があるかたの話

生きづらさを抱えているひとは孤独なのではないか

社会から隔離されていることは人権侵害である

ひとりひとりの存在の意義

優性思想・・・

世の中に適応できるようにしていくのではなく・・・

はじめて出逢う方々といきなりこんな話をするのには、ハードルが高すぎました。それがわかっただけでも参加してよかったのですが、言葉を紡げば紡ぐほど、頭の中がぐるぐるぐるぐる正解を探そうと必死に空回りをはじめてしまいます。

自分自身にとっては、その世界観がわかっているようでわかっていなくて、当事者のようで当事者でなくて・・・言葉を重ねるときれいごとを言ってるようでどこか嘘っぽくて・・

頭だけで理解することには限界があることがわかります。

若い頃、友達の子どもが3歳くらいで自閉症だったとわかりました。落ち込んでいる友達を慰めようとして「あなたにわかるはずがない!!」とぶつけられた言葉の棘がまたチクリと疼いてきました。

「わかろうとして学ぼうとしているそのことだけで十分。あなたはあなたのままでいいのよ。わからなくていいの。正解はないんだから。理解しようとしなくていい。あるがままに受け入れることさえできたらそれでいいのよ。」・・と自分で自分を慰めてまた立ち上がる。

オンラインの対話の場づくりをしたいと思っている私は、オンライン対話に恐怖を感じることがあります。今日もそんな日でした。自分の心のなかと頭で考えていることが分離しているような気分になるのです。そんな日に参加者の顔をみることも、自分自身の顔を見ながら参加することもとっても辛い時間になることがあります。その場を退席するのにはもったいないほどの対話が繰り広げられているので、「画面オフ」のままひたすら聴くことに集中しています。自分自身がこのようにいつも揺らいでいるので、8月9日に開催した「被爆75年対話会」では「辛くなったらいつでもメインルームに戻ってきてください」と何度も参加者になげかけました。参加者の一人の方が、「その言葉を聞いていたので安心してブレイクルームに参加できました」とコメントをくださったので、きっと私のようにぐるぐる考えて辛くなることに不安を抱えていたのかもしれません。

こんな日はいろんな方の考えを見つけて読んだり、自分自身を慰めることにしています。目を背けることではなく、いろんな方との繋がりの中でゆらぎ、揺らぐからこそ前に進んでいけてます。

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