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とある星の子のおはなし。

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創作ほしのこのおはなし。 時系列はバラバラです。
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記事一覧

やじるし

やじるし

※創作ほしのこSSです。
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きっと君は覚えていないけれど。
 あの日大切なふたりを一度になくして泣きじゃくる君を見て思ったんだ。
「ああ、おれは君をかならず守るよ」と。

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 リウーチクは悩んでいた。
 星月夜の砂漠の井戸のそばーーキキオの住処の近くで。
 リウーチクは考えていた。
 あと少し歩けば

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孤島はかつて……

孤島はかつて……

※創作ほしのこのSSです。
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 孤島はかつては緑豊かな場所だったというお話……
 ……誰に聞いたのかしら。

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 紫色のケープに肩までの髪のほしのこが小さな水辺でしゃがんでいる。
 孤島神殿前の蝶が舞う場所。
 他のほしのこはあまり来ない。
 孤島というだけでほとんどのほしのこは足が遠のいている。

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月は優しく冷たい

月は優しく冷たい

※創作ほしのこのSSです。
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 星月夜の砂漠に吹く風は、今日も優しかった。

 大好きな人と一緒に過ごす時間ほど幸せなものはない。
 自分の隣でぼーっと月を見ている友人を横目に見ながら、キキオは満足そうに微笑んだ。
 火のように赤い瞳をしたその友人は、キキオの視線に気づいたのか
「どうしたの? 疲れちゃった?」
 涼しい顔をしたまま優しい口調で気遣う声をかける。

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雨宿り

雨宿り

※創作ほしのこのSSです。
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 雨林の神殿前。
 ずっとやまない雨を見ながら、ざくろは虚げに神殿を眺めていた。
 ミミズクは今日はいない。
 多分ちいさな友人に会いに行っているのだろう。
 そういう時にざくろによく会いにくる少しおおきいほしのこは、今日は来ないらしい。

 ぽつぽつぽつぽつ…ざああああああ……
 傘に雨があたる音が大きくなる。 

「雨林に行くとき

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星の子について。

星の子について。

※考察ではありません。
本当に私の価値観のお話ですので、読みたくないなーって感じられたらブラウザバックお願いしますー。

私は「sky星を紡ぐ子どもたち」のユーザーさんたちが、ご自身の中で「うちの星の子」「創作星の子」をあたためているのを拝見するのがとても好きです。
個人的にも「創作星の子」がいるので、それもあるのかなーと思います。
いわゆる(これはちょっと……)と感じるものがないかと言われると、

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