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親に借金をして叶った大学五年生の交換留学、最も得たものは英語ではなく縁と度胸と未来の選択肢


留学に関しての概要

2021年9月から2022年5月にカナダの大学(University of British Columbia(以下、UBC))の商学部(Sauder school of business)に交換留学にした話だ。元々国立大学を志望していたが私立に進んだこともあり大学は4年間での卒業ということを親と握っていた。なので、交換留学も、行ってもいいが留学にかかるお金は借りた後に親に返済することを条件に4年間での卒業するため綿密に計画を立てていた。そんな中、コロナで留学は中止し1年延ばすべきかを悩んだ末結果的に大学5年生で留学に行った後に大学を卒業した。

UBCのシンボル前の写真

そもそも何でUBC?

私がUBCを選んだ理由は至ってシンプル。

  1. 米国以外の英語圏の大学で、自然があるところが良かった(自然はほんんとうに美しかった)

  2. 知り合いが同様に交換留学に行っていた

  3. 奨学金を申し込む上で世界大学ランキングが上位百位である必要があり合致していた

  4. その時に関心のあった起業家精神論やソーシャルビジネス(社会課題解決型ビジネス)のクラスがあった

奨学金については、また別途でお話ししようと思う。

バンクーバーの中でお気に入りの場所のうちの一つ:Granville island


紆余曲折を得て最も得たものは英語ではなく”縁”と”度胸”と”未来の選択肢”

よく英語は留学しなくても日本で学べると言われるが、それはその通りだと思う。ただ、違いとしては英語を使う環境に自分の身を置かせることへのハードルがある。例えば、北海道のニセコは国内での留学地として知られている。じゃあ、国内ですぐに留学するとなっていつまでいないといけないなどの強制力はあるだろうか。北海道であればすぐに戻れてしまうし東京で海外の方とたくさん話せる環境においてもすぐに”元”の生活に戻れてしまう。そういう意味で、一旦海外に行けば戻りにくいし大抵は事前にある程度計画を立てる必要があるからフラッとやめようと精神的になりにくいと思う。
上記を前提にして、英語力は確かに少しは上がったかもしれないが長期的な目線で最も自分にとって価値のあったものは、1.人の縁の大切さを学んだこと、2.度胸を試される機会に恵まれたこと、3.未来の選択肢が増えたことである

1. 人の縁の大切さ

初めに断っておくと私は友達が少ない。そもそも、人に無関心な時期があったし、友達を作りたいと思っても主体性が無いために続かなかったりする。ただ、留学をいう家族から離れ友達など頼れる人がいない状況というのは、人とのつながりを求める欲に拍車をかけると思う。
ここで言う人の縁の大切さを学んだと言うのは、友達がOO人増えたとかパーティーで知り合いが増えたとかではなく、人の縁の質のこと、人の縁が運んでくることについて学んだ。正直、留学で今3年経っても定期的に連絡を取るのは5本の指に収まる程で量という意味では日本とあんまり変わっていない。だが、質が濃くて友達とトロントに行くで会ったり、友達の友達と知り合い日本で会う、アフリカに旅行する等その縁がなければしていなかった行動と経験が生まれた。それが、私が言う人の縁の大切さを学んだということだ。幸せはやっぱり人が運んでくる。

2. 度胸を試される機会

私は大学生の頃からもう6年間程あがり症である。あがり症についてはまた別途まとめたいが、一言で言うと発表などする場面で緊張し過ぎしてしまう症状を示し、具体的な反応としては私の場合よくて手が冷たくなる、手汗が出る、悪くて声が出なくなる、声が出ても震えて苦しい、心臓がバクバクする等だ。大学の時は、大人数の教室であれば手を上げなければ基本的に大勢の前で話すことはないし、少人数のクラスでも基本的には準備を徹底的にして症状が明らかに出ることは少なかった。ただ、留学先ではそうはいかなかった。私が先行した学部は商学部でありUBCの中でも最も発言する場が求められ、生徒もそういったことを好む人ばかりであった。私がとった授業の内、例えば「起業家精神論(entrepreneurship)」が顕著な例である。そういった授業では必ず発言を求められる。起業家精神論の授業の初回で、プレゼンテーションが期末にあると聞いた私は、教授に人前でやるのか、何分間なのかなど聞き人前で話すことが苦手であることを訴えた。それもあって目にかけてくれたのか5回目くらいの授業で「君、発言まだしていないよね、君の番だよ」と指名され何を議論していたか全く分かっていない中で分かっている10%について話したことがある。結局心臓はバクバクだったがその時はあまりに突然すぎてあがる時間もなく無事説明できた。そのあと教授からは、「Enterepreneurs need to speak in public. well done」(起業家はみんなの前で話さないといけないこともあるんだよ。よく頑張ったね)と言われ有頂天になり泣きそうになっていた。日本では、発言したくなければ発言しなくてもいい環境ができていてある意味私みたいな生徒にとっては安心できる場ではあるが、たまにはちょっと強引にも背中を押す環境が大事だと思う。それが、UBCだけでなく恐らく海外の大学の方が強いのではないかと思う。これは授業のことだが、授業以外にも英語が全く伝わらない時にどんな方法を使っても伝えないと生きていけないし、友達としっかり向き合うためにはわからないことはわからないと言う。黙ってれば進む環境ではないから、何か言う、行動するをくり返る度胸が求められると思う。その度胸は、今生きている中でも本当に大事だと思う。

「起業家精神論(entrepreneurship)」の最終日

3. 未来の選択肢

人の未来は、人の縁と運と自分の行動で作られると思う。1でもあったように人の縁に恵まれ、自分の行動であるアフリカに2ヶ月旅行したりカナダに9ヶ月いる中で私の未来の選択肢は増えた。留学に行かず日本にいてそのまま就職していたら今後の未来の選択肢は、今思うものよりも幅が少なかっただろう。今は、社会人として日本の外資コンサルで働いている。が、元々留学前に2ヶ月くらいで終わらせた就活でコンサルについてろくに解っていないまま就職し違和感があるところがある。今の未来の選択肢として20代が終わるまでにもう一度海外で過ごしたいというのがある。あわよくば、自分がよく見る海外ドラマの様な友達と遊んで広い自然の中を生きお金を稼ぐという青春をしたい。その上で選択肢としては、ワーホリ、海外大学院、転職、起業副業、というのがある。その選択肢を、より具体的にしていきたい。

終わりに

一人一人生き方が異なる様に、留学の経験も、その経験の後の選択肢もたくさんある。私はつい、この道しかないとか固定概念に囚われてしまったりするがそんなことはない。私のお気に入りのドラマ「suit」で好きな言葉がある。


「What are your choices when someone holds a gun to your head? You do what they say or they shoot you, right? Wrong! You take the gun or pull out a bigger gun or you call a bluff or you do any of the other 146 other things”」

ドラマ「SUITS」



これは、危ない、または苦しい状況で逃げるか言われたことをやるのかの2つから選ぶのではなく、他に何百もの選択肢があるのだから固定概念に囚われない様にしろというのが趣旨。ただ私は拡大解釈して将来の選択肢についてという意味で頭の隅に置いている。
私たちが知らないだけで、世の中に何種類もの選択肢があるからこそ常に私は何をしたいのか、どんな選択肢があるかを探していきたいと思う。

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