どうていを卒業できた話(1)
私は今年の3月くらいにようやく童貞を卒業できました。当時付き合っていた彼女と。
その時のエピソードは少し強烈です。その日の夜、私はバイトで彼女は私の家で待っていました。しかし、いざ帰ってきたら彼女の様子がおかしいのです。ずっと横たわっていて口を聞こうとしませんでした。これはおかしいなと思いつつもしばらく放っておいたのですが、ある光景を目にした時、私は凍りつきました。ある1冊のノートがベッドの下に開きっぱなしのまま無造作に置かれていたのです。
私はその当時、日記を書く習慣があって、自分の心のうちをありのまま1冊のノートに書いていたのです。人には誰にも言えないような心の闇の部分があるわけで、それを言語化することでストレス解消にもなるし、思いが明確になってスッキリしていました。前日もそのノートに日記を書いていてそのまま寝てしまったんです。それでベッドの下に落ちてしまって気づかずにそのままにしてしまっていたのです。私は恐る恐る聞きました。
「もしかして、これ見た…?」
「…最低だねほんと。」
彼女はこう言い放ちました。
私は終わったと思いました。これは弁解の余地なし。この関係は今晩終了するだろうと本気で思いました。ああせめて童貞は卒業しておきたかった。最悪だ。まさかこんな形で終わってしまうなんて。私は言葉が出ずにどうすることもできず、ただベッドの上で体育座りをすることしかできませんでした。
さて肝心のノートの中身について説明します。彼女を怒らせてしまった最大の理由は2つありました。
1つ目はクリスマスプレゼントについてめんどくさいとか、時間と金の無駄だって書いていたこと。これは最悪だと思う。相手の立場になってみたら最悪だと思う。まじでごめんなさい。見られない前提で書いてたからまじで最悪なこと書いてたました。
2つ目は出会い系サイト、マッチングアプリについて分析していたこと。例えばマッチングアプリのpairsだったらいいねの数を増やすためにわざといいねが返ってきやすい不人気の会員にいいねを送るとかです。その他のアプリについても分析していました。これも本当に相手にとって最悪なことです。ごめんなさい。
そのほかにも日常について思うかとや愚痴など、色々と書いていました。なんせ彼女がいるにも関わらず、上記のようなことを書いていた日記ですからとても爽やかなものではありませんでした。
このような絶望的な状況の中、仲直りして、その晩に童貞喪失するわけです。書くのに疲れたので、続きは後日。
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