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そういえばこんなことがあった

noteやTwitterでフォローさせていただいている、岸田奈美さんが短編小説をnote上で発表した。

[短編小説] 招かれざる客のワルツ|岸田 奈美 @namikishida #note https://note.kishidanami.com/n/n60bf2a705f2a

一気にするする読める面白さ。
巧いなぁ。読んでいて気持ちがいい。

ああ面白かったと読み終えて、そういえば…と思い出したことがあった。
私の結婚式のことである。

私の父は11人兄弟の六男で、下から3番目だった。一番上の姉とは親子ほど年が離れていたそうだ。

まだ幼い頃に亡くなった七男を除けば末の弟で、可愛がられていたのだと思う。

私の結婚が決まったとき、式への招待を打診したところ体調が不安定で入退院を繰り返していたので、息子(つまり私の従兄弟)に行かせるとの返事をもらい、招待状は従兄弟に送った。

ところが、伯母は結婚式近くになると体調が安定し、周りからも「いい機会だから結婚式に行ってみたら。息子や妹が傍にいたら大丈夫でしょう?」と言われ、予定外の出席となった。

https://twitter.com/hiya35ki/status/1264211527717904384?s=19

https://twitter.com/hiya35ki/status/1264212302368174082?s=19

私の父は、私が25歳のときに亡くなっている。まだ50代だった。
伯母にとっては可愛い末の弟の死は辛かっただろうし、その娘の結婚式となれば、是非とも行きたかったのだろうと想像できる。

そんな予定外のお客様ではあったが、式場に事情を話すと、急遽彼女の席と料理を用意してくれた。なんとありがたいことか。

そんなわけで、私の結婚式の「招かれざる」というより「招かなかった」客の話はこれでおしまい。

先述した岸田奈美さんの小説を、是非読んでほしい。
きっと心の中に、ダリアの美しい花が咲くだろう。

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