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次男の紙破りがとまらない

うちの次男は、特別支援学校の中学部に通っている。

中学部では作業学習というのがあり、陶芸班や農作業班、木工班、布加工班、紙工班…とそれぞれの生徒の能力や特性に合わせて班分けされ、次男は紙工班で作業学習をしている。

紙工班は、牛乳パックを再利用して紙を漉き、はがきやコースター、ポチ袋などを作っている。

で、次男の役割は、煮て柔らかくなった牛乳パックのラミネートを剥がし、細かくちぎって水と混ぜ、パルプ液を作ること。

作業学習の見学に行くと、この一連の作業を見せてもらえるのだが、次男がその気にならないときは、床に突っ伏して何十分…ていうこともある。


作業学習のある中学部に上がる前から、というか、ずっとずっと小さい頃、それこそ2~3歳の頃から、次男は紙を破いたり千切ったりするのが大好きで、あまりに何でも破いてしまうので、破られては困るものから目をそらさせるために「ビリビリにしていい紙の袋」を用意したものの、その中身には目もくれず、破ってはいけない紙までビリビリに破いてしまう。

引き出しにしまっても、ファイルボックスに入れても、カバンの中に隠しても、次男は「紙を破りたい!」と思ったら、どこからでも獲物を探し出し、ビリビリに破いてしまう。

次男のイタズラの残骸を見て、「あら、よく遊んだわね」なんて言う人は我が家にはいない。

何が被害にあったのか、よく観察して必要があればまとめて別の場所に寄せ、「もうビリビリしません!約束よ!」と謝らせて指切りさせて、次男を紙から遠ざける。

被害にあったものの中には、とても大事なものもあったりする。

例えば、軽自動車税の払込票とか、通販の代金の払込票とか…。

先日は、まだ当選番号を確認していないサマージャンボ宝くじや、一万円札が被害にあった。

宝くじはともかく、お金は破いてはいけないもの。

全力で叱り、「しまってあるものを出して破いてはいけません!」と説明したものの、はたして理解してくれたのだろうか。

次男が寝てから、バラバラになった一万円札を貼り合わせ、翌日銀行に持って行った。
貼り合わせたお札は、鑑定されて「本物である」と確認できてから、手元に返ってくる。
それまで1週間?2週間?待たなくてはならない。

次男の母親をやるのには、ジグゾーパズルの能力と、体力、忍耐力が必要。
…どれも自信ないけど、なんとかやってる。
そう考えると、私って結構、スゴいかーちゃんなのかもしれない。などと、自分で自分をほめないと心が折れそうになる。


さて、自分で自分をほめるために、コンビニスイーツでも買ってこようか…。

よろしければサポートお願いします。 次男が壊した家の壁やその他の修理代に充てたいと思います。