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『冬に咲く光の花』 詩

私は灯り
1500万個の電球の一つにすぎない、ただの灯り

花が死に絶えた季節に、冷たい花弁をまとって憧れた花になりきる

所詮、私は電気のなれの果て
野に咲く花にはなれぬけれど、暗く長い冬をそっと照らし出す

花のように儚く、あたたかく
その身を懸命に輝かせて

私は花
冬に咲く光の花

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