ときどきやってくる創作意欲を見逃さないように

「お母さん、僕、100円ショップに売っているものでどうしても作りたいものがあるんだけど」と神妙な顔で訴えてくる息子さん。

彼はお小遣い制ではないので欲しいものがあると交渉しなければならない。

お手伝いをしたら、給食が食べられたらなどポイント制度もあるのだけれど、ポイントはポイントで欲しいものがあるらしく、普段はポイント消費をしたがらない。

ということで何が欲しいのかを話し出した。

どうやら欲しいものはビーズで作りたいものはブレスレット。

全くの予想外のものにどうしてかきくと
昨年あった販売会(支援級のクラスでは自分達で作ったものを自分達で売る、その売り上げでお菓子などを買って食べるという一連の行事があります。)でブレスレットを作ったのだけれど今年もまた作ってねと先生に言われたから練習しておきたいとのこと。
そういえば去年、担任の先生にすごく頑張って作ってくれていると報告を受けていた。

普段はゲームかユーチューブばかりなので他のことをやりたいのはいいことだと早速、買い出しに。
ビーズとゴムテグスを見繕ってレジへ。
WAONが使える場所だったので、カードを渡してひとりでレジに向かわせてみる。小銭を渡してレジでの買い物は経験済みなのだけれどWAONカードでの支払いは始めて。
緊張の面持ちでレジへ向かう。
わたしは少し離れた場所から見守っているわけですが、息子さんが緊張しているとわたしも緊張してしまう(笑)
こんなときに親子を実感するのです。

幸い店員さんも親切に対応してくださり、無事に買い物終了。
商品出して支払い方法を伝えてピッとするだけなんですけどね。

「緊張して、WAONをAEONでって言っちゃったよ」と安堵の息子さん。

ここはAEONモールだからね、うまいこと言ったねなんてのんきなわたし。

とにもかくにも作ってみたいという気持ちを大事にすると、それに付随していろいろとこなさなければならないタスクがあるので、そうやってうまく意欲を引き出して成功体験を積ませてあげる。
なんて冷静に子育てしているわけではない。

単純に、やりたいことを思う存分やらせてあげたい親心なだけ。
どんなブレスレットを作るのか興味津々なわたしなわけです。

慣れた手つきで作成中

完成品

うまいこと作るではないですか。
最後に結ぶのは先生がやっていてできないと言うのでお手伝いをしたのですが、素敵なブレスレットができました。
翌日、わたしの分も作ってくれとお願いしたら頑張って作っていたのですが、ビーズがテグスから全部抜け落ちてしまうアクシデントが２回おきて、力尽きてしまう息子さん。
ふてくされ、もう作らないとご立腹。

しばらくご機嫌ななめでしたが、何か作りたい創作意欲は継続中なようで、
漫画のようなものを描きはじめました。
これもうまく描けずに泣いてしまいましたが、こちらは気を取り直して、再開。
オープニングを見せてもらいましたが続きが気になる内容でした。
完成する日はいつのことやらですが楽しみに待ちたいと思います。

常日頃、創作意欲が溢れて、何かしら作っている状態が理想ですが、現実はそう甘くない。
いつ、どこで何がひらめくかわからないので息子さんのタイミングで存分にその才能を発揮してもらうべく今日も息子さん観察に余念がないのでした。

まだまだ暑い日が続きますが創作の秋、いかがですか？

あなたにHAPPYを…

羊でした。